子どもが小学校に入学する前の「就学準備期」は、家庭でできる生活習慣の土台づくりがとても大切な時期です。
このページでは、就学前に身につけておきたい生活習慣とそれを支える家庭での関わり方について、児童発達支援の視点から詳しくご紹介します。
INDEX
小学校生活にスムーズに移行するためには、毎日のリズムを安定させることが第一歩です。
特に登校時間や授業の流れに合わせた生活習慣を意識することで、「朝が弱い」「長時間座っていられない」といった困りごとを減らすことができます。
就学前の子どもには、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる生活を習慣化させることが大切です。
理想は夜21時頃までに就寝し、朝は7時までに起きられる生活リズムです。
週末もなるべく崩さず、規則正しい生活が定着するようサポートしましょう。
保育園や幼稚園では保育士が手伝う場面が多くありますが、小学校では自分でランドセルの用意や着替えを行う必要があります。
就学前から「自分のことは自分でやってみる」体験を重ねておくことで、入学後の混乱を防ぐことができます。
食事の時間や排泄のタイミングも、生活リズムに直結します。
朝食をしっかり食べる習慣や、トイレに一人で行けるスキルを身につけることは、自信にもつながります。
偏食がある場合は少しずつ慣れる練習も大切です。
生活習慣を整えることは、単に「やることを覚える」だけでなく「自分のことを自分でできるようになる=自立」にもつながります。
家庭内での声かけや経験の積み重ねが、子どもの成長を後押しします。
洋服をたたむ、靴をそろえる、使ったおもちゃを片づけるなど、日常の小さなことを「任せる」ことで自信が育まれます。
「ありがとう」「たすかったよ」と声をかけることも忘れずに。
成功体験が“自分でやろう”という気持ちにつながります。
すべてを完璧にこなす必要はありません。
時間がかかったり、やり方が違っていたりしても、見守りながら「大丈夫、やってみよう」という姿勢を大切にしましょう。
自立への第一歩は「やってみること」から始まります。
年齢に応じた家庭内の役割(食事の準備を運ぶ、ごみをまとめるなど)を用意すると、「自分も家族の一員なんだ」と感じられます。
小学校で必要な“責任感”や“当事者意識”も、こうした日常から育ちます。
小学校は「集団の中で学ぶ場」です。
生活面だけでなく、他者と一緒に過ごすための社会性やマナーも少しずつ家庭で教えておくと安心です。
急に完璧を求めるのではなく、“伝える・待つ・認める”を繰り返すことが大切です。
「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」など、基本的なあいさつや返事は社会性の第一歩。
大人が手本を見せて、自然に身につけられるようにしていきましょう。
小学校の授業では「話を聞く力」が求められます。
家庭での会話や読み聞かせの時間を活用して、集中して話を聞く経験を増やしましょう。
テレビを消して“話を聞く時間”を大切にするのも効果的です。
「順番を待つ」「貸し借りをする」など、集団生活の基本的なルールは遊びの中で身につけるのが効果的です。
公園や児童館など、他者との関わりの場を増やして経験から学ぶ機会をつくりましょう。
就学前に生活習慣が整っていることで、子どもは安心して小学校生活に入ることができます。
家庭でのちょっとした工夫や声かけが、子どもの自信や自立を育てる大きな支えになります。
ゆめラボでは、こうした就学前準備に不安のある保護者の方へ、専門職による個別支援や家庭での取り組み方のご相談を受け付けています。
「うちの子は大丈夫かな?」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
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