児童発達支援事業所や放課後等デイサービスを選ぶとき、多くの保護者の方が重視されるポイントの一つが「どのような療育プログラムを行っているか」です。
ご自宅から通いやすい場所にあることはもちろん大切ですが、実際に利用するうえでは、お子さまに合った療育内容かどうかを確認することも欠かせません。
現在、児童発達支援では、集団療育や個別療育といった支援スタイルの違いだけでなく、療育内容そのものも多様化しています。
理学療法士による運動機能への専門的な支援、音楽療法、英語を取り入れた活動、アスレチックを使った運動療法、ABA応用行動分析を取り入れた支援など、事業所によって特徴はさまざまです。
ゆめラボでは、その中でもTEACCH(ティーチ)プログラムの考え方を療育に取り入れています。環境や活動の流れを分かりやすく整えることで、お子さまが見通しを持ち、安心して活動に向かえるよう支援しています。
このページでは、児童発達支援事業所ゆめラボが導入しているTEACCH(ティーチ)プログラムについて、療育を検討されている保護者の方にも分かりやすくご紹介します。
INDEX
児童発達支援事業所ゆめラボで導入しているTEACCHプログラムについて、基本的な考え方から分かりやすくご紹介します。
TEACCHプログラムは、自閉スペクトラム症の特性がある方が、より過ごしやすい環境の中で生活や学びに向かえるよう支援するための考え方です。
TEACCHプログラムの基本は、ASDの特性がある方の感じ方や理解の仕方を知り、その人に合った環境や支援方法を考えることにあります。
支援者と家族が協力しながら、本人にとって分かりやすい環境を整え、生活や学びにつながる力を育てていく生涯支援プログラムです。
このプログラムは、「自閉症児の診断・評価」「構造化を特徴とした療育プログラム」「家族・支援者サポート」「就労支援」など、さまざまなサービス群から成り立っています。
ASDの当事者の生活の質を高めるために、物理的環境やコミュニケーション環境を整え続ける支援の考え方です。
「TEACCH」は「Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped Children」の略で、自閉症および関連するコミュニケーション課題を抱える子どもに向けたケアと教育を意味します。
アメリカのノースカロライナ州で行われているプログラムには、地域全体で支える視点や、本人の特性を理解したうえで環境を整える考え方があります。
ノースカロライナ州政府のバックアップのもと、州全体で支援を行う取り組みとして広がってきました。
幼児期から成人後の地域生活まで、長期的に支える体系的なプログラムとして考えられています。
自閉症の方の行動や感じ方を一つの文化として捉え、理解しようとする視点を大切にしています。
専門家だけでなく、家族も支援に関わりながら、日常生活の中で本人を支えていくことを重視しています。
見通しが持ちにくい状況が苦手な子どもに対して、整理され、分かりやすく構造化された環境をつくることを大切にしています。
TEACCHの発祥の地であるアメリカのノースカロライナ州では、州全体でASDの方が地域で自立して生活することを目標に支援が行われてきました。
不適切行動だけに注目するのではなく、適切な技能を育てること、理解しやすい環境を整えることを大切にした結果、95%以上のASDの方が施設ではなく地域社会の中で生活できたという事例もあります。
その背景には、本人への支援だけでなく、地域全体がASDの特性を理解しようとする姿勢があります。地域ぐるみでの理解は、とても大切な視点です。
児童発達支援事業所ゆめラボでは、ASDの診断を受けたお子さまをはじめ、見通しの持ちにくさや環境の変化に不安を感じやすいお子さまへの支援に、TEACCHプログラムの考え方を取り入れています。
保育園や幼稚園とは違う環境の中で、視覚刺激をできるだけ少なくし、目の前の課題に集中しやすい仕組みづくりを行っています。
スタッフの立ち位置、課題の置き方、始まりと終わりの示し方などを工夫し、お子さまにとって必要な情報だけが分かりやすく入るようにしています。
視覚刺激を少なくする
必要な情報だけを見せる
始まりと終わりを伝える
ゆめラボでは、物的環境の構造化と視覚的構造化を特に留意して取り入れています。
目に入る刺激によって、指示の通り方や行動の切り替えやすさは変わります。集中して取り組める環境と課題の見える化を行うことで、お子さまが見通しを持って課題に向き合いやすくなります。
初めての環境に不安を覚えるお子さまも多いため、ゆめラボでは、今取り組む課題のみが見えるようにし、それ以外のものはできるだけ見えないようにしています。
机に向かって行う課題では、正面を壁にすることで周囲の視線や刺激を減らし、目の前の課題に集中しやすい状態をつくっています。仕上がりの完成図や手順が分かることで、安心して課題に向き合いやすくなります。
また、どの課題でも言葉がけや会話を通して、コミュニケーション、表情、気持ちを伝えること、表現することを大切にしています。
TEACCHプログラムの考え方を取り入れることで、見通しを持ちやすくなり、行動の切り替えや課題への取り組みやすさにつながることがあります。
絵カードによるスケジューリングにより、その日の流れや次にする行動が分かりやすくなります。
「今すること」「次にすること」「終わり」が見えることで、活動の切り替えに向かいやすくなります。
視覚刺激を減らすことで、目に入るものに気持ちが向きすぎず、予定している活動に取り組みやすくなります。
スムーズな行動と支援につながることで、スモールステップで「できた」「褒められた」という経験を重ねやすくなります。
ご相談の中には、「やり始めるとやめられない」「興味があること以外に行動しにくい」など、場面の切り替えに関する内容があります。
こうした場面では、絵カード、写真、言葉を使いながら、目を合わせて次の行動を示し、意識を切り替えやすくします。
興味のある内容を活かしながら課題に組み入れていくことで、無理なく活動へ向かえるように支援しています。
コミュニケーションについても、多くのご相談を受けます。友だちとの関わり方、興味の示し方、会話のキャッチボール、話すことへの抵抗感など、内容はさまざまです。
集団の中で経験を積むことも大切ですが、ゆめラボではまず個別の関わりの中で、安心して表現できる経験を積み重ねることを大切にしています。
小さな「できた」を重ねることで自己肯定感を育て、自信を持って集団での関わりへつなげていけるよう支援しています。
TEACCHプログラムは、ASD支援における物的環境の構造化や視覚的構造化、個別のスケジューリング、ワークシステムなどを活用し、本人、家族、地域が協力しながら取り組む支援の考え方です。
ゆめラボでは、TEACCHプログラムの考え方を実際の療育に取り入れながら、微細運動、粗大運動、就学に向けた準備課題などを、お子さま一人ひとりに合わせて個別に支援しています。
実際にどのような環境で療育を行っているか、どのように課題に取り組むのかは、見学や体験で確認していただくのが一番分かりやすいです。
ゆめラボでは、ご利用前に事前見学と体験を行っていただいています。教室の雰囲気、個別療育の進め方、TEACCHプログラムを取り入れた環境づくりなどを、実際にご確認いただけます。
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