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療育コラム

2025.06.10

お手伝いを通じて育つ力|家庭でできる役割の与え方

 

「子どもにお手伝いをさせるのはまだ早い」と思っていませんか?

実はお手伝いは発達支援の観点からも非常に効果的な“家庭でできる療育”の一つです。

 

自信を育み、生活力を高めるだけでなくコミュニケーションや注意力といった多方面の力にも働きかけます。

 

このページでは、児童発達支援事業所「ゆめラボ」が考える「お手伝いの持つ力」と「家庭でできる役割の与え方」について、発達の視点から解説します。

発達に凸凹のあるお子さんでも、楽しみながら取り組める工夫を多数紹介します。

なぜ「お手伝い」が発達支援につながるのか

 

子どもにとってのお手伝いは、単なる家庭の仕事の手伝いではなく「社会の一員としての自覚」を育てる第一歩です。

発達支援の観点からは、感覚統合、実行機能、注意集中、自己肯定感など、幅広い力を自然な形で養える貴重な機会です。

自立心と自己肯定感を育てる

「自分にもできることがある」「大人と同じように役に立てた」という感覚は、子どもの心を大きく成長させます。

例えばテーブルを拭く、タオルをたたむといった日常的な行為でも、「ありがとう」と言われることで自己効力感が高まります。

 

こうした積み重ねが「自分でやってみよう」「挑戦してみよう」という気持ちを育て、自立に向けた心の土台を作ります。

失敗しても大丈夫、見守られているという安心感の中で成功体験を積むことが重要です。

生活スキルの定着を促す

お手伝いの多くは、実は就学後や将来の生活に直接つながる“実用的スキル”です。

例えば洗濯物を分類することで「色の識別」「素材の違い」に気づき、食器を並べることで「左右」「順番」といった概念を学べます。

 

さらに、作業手順の理解や道具の適切な使い方など、視覚的・身体的な統合も促されます。

お手伝いの中にある「始めて、続けて、終わる」一連の流れを経験することで、遂行機能や段取り力も養われるのです。

感覚・運動・注意の土台をつくる

お手伝いにはさまざまな感覚と身体の動きが求められます。

たとえば、野菜をちぎる・洗うといった動作では触覚や力加減、手先の微細運動を必要とします。

掃除機をかける、洗濯物を干すなどの動作は、全身の協調性や空間認識力を高める機会になります。

 

加えて「やり遂げるまで集中する」「次の指示まで待つ」といった注意制御のトレーニングにもなり、注意欠如や多動の傾向があるお子さんにも自然なかたちで支援が行えます。

家庭でできる「役割の与え方」の工夫

 

お手伝いを成功させるカギは、「子どもに合った」「見通しの持てる」形で提供することです。

無理にやらせるのではなく、「やってみたい」「自分でできた」という意欲や満足感を引き出すことが最も大切です。

成功体験から始める「できそうなこと」から

スタートは「簡単なこと」「時間のかからないこと」がおすすめです。

たとえば靴を並べる、ティッシュを補充する、コップを運ぶなど、小さくても意味のある作業です。

 

難易度を上げていく際は、「前にできたことに少し足しただけ」の課題にすると子どもは無理なく達成感を得られます。

困難さを感じにくい工夫を重ねることが、継続と自信につながります。

視覚的なサポートで「見てわかる」環境に

手順を図解したカードや、順番通りに並べた写真付き一覧表などは、視覚優位の子にとって非常に有効です。

ゴールが明確になることで「あとどれくらいで終わるか」が予測でき、安心して取り組むことができます。

 

また完了した作業にシールを貼るなどの「見える達成感」も、子どものやる気を引き出す要素になります。

スケジュールボードやごほうび表と組み合わせるのもおすすめです。

「ありがとう」「助かった」のフィードバックを忘れずに

お手伝いの成果を評価する際、作業の正確さよりも「取り組んだこと自体」を肯定する姿勢が大切です。

「○○してくれて助かったよ」といった具体的な声かけは、子どもの中に「自分は役に立てた」という実感を残します。

 

失敗があっても叱るのではなく「ここはどうすればよかったかな?」と一緒に振り返るスタンスを持ちましょう。

できたことを言葉で認めることで、次のチャレンジへの意欲が生まれます。

ゆめラボでも大切にしている「役割のある支援」

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、療育の中でも「その子に合った役割」を見つけて主体的な取り組みにつなげる支援を行っています。

お手伝いも、その一つとして活用しています。

個別支援計画に基づいた「できる」を増やす取り組み

療育の中では、子どもの発達特性や現在のスキルに応じた個別目標を立てています。

お手伝いは、目標達成に向けた小さなステップとして設計されることが多く、「教室のぞうきんをたたむ」「自分のカバンを片付ける」など具体的に取り入れています。

 

そうした取り組みを通じて、指示の理解、作業の持続、完了の達成感などを育み家庭での行動変容にもつなげていきます。

集団療育の中でも「役割分担」を導入

小集団活動の中では、「お当番制度」や「おやつ係」などの役割を設けることで、集団の中での自分の立ち位置を理解するトレーニングも行います。

これは自分の行動が周囲に影響することを学ぶ大切な機会です。

 

責任を持つこと、頼られることのうれしさを体験することで集団の中でも自信を持って振る舞えるようになります。

保護者との情報共有と家庭への応用

ご家庭でも同じように「お手伝い=役割」として継続していただけるよう、スタッフは定期的に保護者と情報を共有します。

教室での成功体験や取り組み内容を伝えることで、「家庭でもやってみよう」と思えるヒントをご提案します。

 

「おうちではお箸の準備ができました」「最近は掃除機のスイッチを押す係にしています」といった小さな工夫を共有することで、療育と家庭支援の一体化を図っています。

まとめ|「できた」を家庭でも増やそう

 

お手伝いは日常のなかに自然に組み込める、最も身近な発達支援です。

適切な声かけと環境調整により、子どもが意欲的に取り組みやすくなり多方面の成長を促します。

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、ご家庭と連携しながら一人ひとりの「できた!」を大切に育む支援を行っています。

お手伝いという行動の中に、子どもの可能性がたくさん詰まっています。

 

ぜひ、家庭での関わりにも取り入れてみてください。

 

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些細なことでもお気軽にご連絡ください。

スタッフ一同、子どもたちとご家庭に寄り添ったサポートをお約束します。

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