0120-303-5190120-303-519

受付時間:平日10:00~18:00

お問い合わせお問い合わせ
contact 0120-303-519 contact

information

療育コラム

2025.06.11

発達支援で取り組む「着替え」「歯みがき」「トイレ」習慣づけのコツと家庭での工夫

 

「朝の支度が毎日バトル」「トイレに行くのを嫌がる」「歯みがきのたびに泣き出す」

そんな日常に悩んでいるご家庭は少なくありません。

 

発達に特性のあるお子さんにとって、着替え・歯みがき・トイレなどの“日常生活動作”は、大人が思う以上に大きなハードルです。

感覚過敏、見通しの困難さ、動作のぎこちなさなど、それぞれの背景があるため、一律の対応ではうまくいかないこともあります。

 

このページでは、児童発達支援事業所ゆめラボの現場で蓄積された支援ノウハウをもとに、苦手さの背景にあるものを読み解きながら、家庭でも実践できる具体的な支援アイデアをご紹介します。

なぜ生活習慣の“基本動作”が難しいのか?

 

着替えや歯みがき、トイレは大人にとっては“当たり前”の動作ですが、発達に課題がある子どもにとっては非常に複雑で負担の大きい行動です。

行動の一つひとつが“できない”のではなく、“どうしても難しい理由がある”ことを理解することが支援の第一歩です。

感覚の過敏・鈍麻がある

発達に特性のあるお子さんには、皮膚感覚・聴覚・嗅覚などの感覚が過敏な子が多く見られます。服のタグやゴムの締め付け感、歯ブラシの硬さ、流水音やトイレの音など、些細に思える刺激が大きなストレスとなり「嫌だ」「怖い」という反応を引き起こします。

 

逆に感覚が鈍く、違和感を感じにくい子どももいます。

たとえば服の裏表や汚れに気づかない、歯みがきをしても磨き残しに気づかないといった様子が見られます。

 

いずれも「自分の身体の状態がわかりにくい」という特性が背景にあるケースが多いのです。

手順の理解や見通しの困難

着替え・歯みがき・トイレはいずれも複数ステップからなる行動であり、子どもにとっては“何をどうすればよいのか”が見通せないことがあります。

「何をするかわからない」「途中で混乱する」という状態では、不安や混乱から拒否反応が出ても無理はありません。

 

見通しを持たせるためには、行動の“段取り”を見える化し1つずつ確実に成功体験を積む支援が重要です。

成功体験の不足と不安感

「以前に着替えで怒られた」「トイレで失敗して恥ずかしかった」など、過去の否定的な経験が積み重なると子どもは「やりたくない」「また怒られるかも」と感じて避けるようになります。

大人が“よかれと思って”急がせたり注意したことが、無意識のうちにストレスとして残ることもあります。

 

だからこそ、成功体験を積ませ「できた!」「大丈夫だった!」という安心感を繰り返し体験させる支援が不可欠です。

着替えが苦手な子どもへの支援アイデア

 

「服を着たがらない」「順番がぐちゃぐちゃになる」「時間がかかって毎朝イライラ」

着替えにまつわる困りごとは非常に多様です。

 

発達支援の視点からは、以下のような工夫が有効です。

ステップ分けと視覚支援を活用する

着替えは一連の流れが重要です。

「パジャマを脱ぐ→たたむ→新しい服を準備する→上を着る→下を履く→靴下を履く」など、順序を整理した写真カードや絵カードで視覚的に提示することで、子どもは安心して自分で進められるようになります。

 

時間を可視化するために「5分砂時計」や「キッチンタイマー」を活用するのも効果的です。

「今は着替えの時間」「終わったら朝ごはん」といった見通しがあるだけで、行動のスムーズさは大きく変わります。

感覚刺激への配慮をする

タグが不快な場合はタグを外す、肌触りが柔らかい素材を選ぶ、縫い目が肌に当たらないデザインの服を用意するなど、感覚刺激を最小限に抑える配慮が重要です。

 

朝の着替え前にストレッチやジャンプ運動など軽い身体活動を行うことで、身体の感覚が整い、スムーズに取り組めるようになる子もいます。

遊びや役割を取り入れる

「着替える=つまらないこと」と感じている子には、遊びの要素を取り入れると効果的です。「タイムアタックチャレンジ!」「お着替えマンに変身!」などの声かけで、モチベーションが高まる子も少なくありません。

 

兄弟やぬいぐるみと一緒に「おそろいコーデごっこ」をするなど、遊びの延長で楽しめる環境をつくるのもおすすめです。

歯みがきが苦手な子どもへの支援アイデア

 

「口の中を触られるのが苦手」「味やにおいが嫌」「歯ブラシの感触がダメ」など、歯みがきを嫌がる子どもには感覚面・心理面のアプローチが求められます。

道具選びで“嫌な感覚”を減らす

歯ブラシや歯みがき粉は「本人に合うもの」を選ぶことが最も重要です。ブラシが柔らかすぎても硬すぎても、味が強すぎても不快感につながります。

 

まずは無味の歯みがき粉やスポンジブラシ、指サック型歯ブラシなどで慣れていきましょう。

口腔ケア用のジェルやクロスなども活用でき、段階的に慣らすことが可能です。

段階的に慣らす「口周りの感覚トレーニング」

まずは鏡の前で「歯ブラシを見せる」→「口元に近づける」→「唇に触れる」→「歯を1本だけ磨く」といったステップに分け、少しずつ進めましょう。

歯ブラシを持たせて「自分でやる」意識を育てるのも有効です。

 

ぬいぐるみや人形の歯みがきを一緒にやって“見立て遊び”の中で練習することで、ハードルを下げられます。

タイミングと環境を整える

食後すぐではなく、少し落ち着いた時間に歯みがきを促すだけでも成功率が上がることがあります。お風呂で身体が温まっているときのほうがリラックスして磨きやすい子もいます。

 

音楽や動画を使って“歯みがきの時間”を楽しいルーチンとして定着させることも効果的です。

トイレが苦手な子どもへの支援アイデア

 

「行きたがらない」「音が怖い」「失敗を極端に気にする」など、トイレの悩みも子どもによって異なります。

生理的な課題だけでなく、心理的・感覚的な要因も多いため焦らず、段階的に取り組むことが大切です。

トイレを“安心できる空間”にする

トイレを怖がる子には、安心感を与える工夫が必要です。

明るい照明に変える、好きなキャラクターのポスターを貼る、トイレにお気に入りのぬいぐるみを“応援係”として連れていくなど、小さなことでも環境は変えられます。

 

「トイレ=怖い場所」から「いつもの自分の場所」へと印象を変えていく支援が有効です。

排泄のタイミングを可視化する

「今トイレに行くべきか」が分からない子には、視覚タイマーや排泄記録表などを活用し排尿のリズムを“見える化”して伝えるとよいでしょう。

 

また、トイレの動作を絵本やアプリなどでストーリー化して学べる教材もあります。言葉だけでなく、視覚情報で補うと理解が深まりやすくなります。

トイレトレーニングは“人と比べない”が基本

「周りの子はもうできているのに…」という焦りは禁物です。トイレ習慣の定着は、発達や感覚の成熟度に大きく左右されるため、「○歳だから」ではなく「この子の今の状態」に合わせた支援が重要です。

 

できたことは大げさにほめて、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。

保護者の安心感が、子どもの安心感に直結します。

まとめ|「生活の基本」をあせらず支える支援を

 

着替え・歯みがき・トイレが苦手な子どもにはできない理由があります。

まずはその背景を丁寧に読み解き、少しずつ「できた」「やってみよう」と思える経験を積ませていくことが大切です。

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、こうした日常生活動作に対する支援も積極的に行っています。ご家庭での関わり方についてもスタッフが丁寧にサポートし、子どもたちの“できる”を一緒に育てていきます。

 

どんな小さなつまずきでも、どうぞお気軽にご相談ください。

 

ご相談・お問い合わせはこちらから

 

子育てをひとりで抱え込まず、ゆめラボと一緒に考えていきましょう。

皆さまからのご連絡をお待ちしております!

各教室の情報が満載!

公式SNS

公式SNS

公式SNS

公式SNS

公式SNS

お問い合わせ

お子さまの発達についてのご相談・見学のご予約はこちら

お悩みなど、お気軽にご相談ください

0120-303-5190120-303-519

受付時間:平日10:00~18:00

お悩みなど、
お気軽にご相談ください

line

contactお問い合わせ