「児童発達支援事業所の療育=教室で受けるもの」と思われがちですが、実はご家庭のいつもの場面こそ、伸びやすい練習の宝庫です。
ゆめラボ矢野南教室では、教室での療育を土台にしながら、ご家庭でも無理なく続けられる短時間・低負担の取り組みを大切にしています。
ここでは、ありがちな「お絵かき・絵本・体操」ではなく、生活にそのまま組み込めて、成果が見えやすい家庭療育プログラムを5つご紹介します。
ゆめラボ矢野南教室|基本情報
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住所〒736-0086 広島県広島市安芸区矢野南1-1-12 ピースヴィラ矢野南102
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営業時間月曜日~金曜日 9:00〜18:00、土曜日 9:00〜17:00
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休園日日曜日・祝日・ゴールデンウイーク・夏季休業日・年末年始
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プログラム内容個別療育+小集団療育(土曜日のみ)
①「2択ナビ」:気持ちの切り替えが苦手な子ほど伸びる「選べる」練習
家庭での困りごとで多いのが「切り替え」「イヤ!」の場面。そこでおすすめなのが、選択肢を2つに絞って提示する“2択ナビ”です。児童
発達支援事業所の療育でもよく使う考え方を、家庭用にシンプル化します。
ねらい(育ちポイント)
- 自分で決める経験(自己決定)を増やして、癇癪や抵抗を減らす
- 「言葉で選ぶ」練習(指さし・単語・短い文でもOK)
- 次の行動に移る“きっかけ”を作る
準備するもの(なくてもOK)
- メモ紙2枚(またはスマホのメモ)
- 写真(歯みがき・トイレ・着替え等)を2枚だけ用意できるとさらに良い
やり方(3分で完了)
- 困りやすい場面で、「AかBどっち?」を先に出します(例:歯みがきは「洗面所で立つ / 椅子に座る」)。
- 選べたら即OK。迷うなら、親が「どっちがいい?」と同じ言い方で繰り返します。
- 決まったらすぐ開始。終わったら「選べたね」「早かったね」と短くほめます。
つまずきやすいポイントとコツ
- 選択肢を増やしすぎない(2つがベスト)。
- どちらを選んでも“親がOKできる内容”にする(回避の選択肢は入れない)。
- 選べない日は「Aにするよ。次は選べるといいね」で終わらせ、長引かせない。
②「伝言レシピ」:聞く→覚える→伝えるをまとめて育てる「家庭版ことば療育」
「聞いていない」「言ったのに伝わらない」が続くと、家庭はしんどくなりがちです。そこで、指示理解・ワーキングメモリ・発語を一度に扱える“伝言レシピ”を提案します。
ねらい(育ちポイント)
- 短い指示を聞いて保持する力
- 復唱・言い換え・伝言の練習(ことばの使い方)
- 「できた!」の成功体験を積む
準備するもの
- 家にあるもの3つ(例:ティッシュ、スプーン、靴下)
- 置く場所を2か所(テーブル/玄関など)
やり方(5分)
- 親が「レシピ」を1つ言います:例)「ティッシュを1枚、スプーンを1本、持ってきてね」
- 子どもができそうなら、そのまま取りに行く。難しければ「今の、もう一回言ってみよう」で復唱を促します。
- 揃ったら「完了!」。次は子どもが親にレシピを出す役に交代します。
レベル調整(年齢・発達に合わせて)
- 初級:2つだけ/同じ場所に置く
- 中級:3つ/場所を変える
- 上級:「順番」も入れる(例:靴下→ハンカチ→帽子)
家庭で続けるコツ
- 失敗したら、正解を教える前に「どれが足りない?」で気づきを促す
- 正確さよりやり直せたことを評価する
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③「感覚ハント」:家の中でできる「感覚統合ミッション」
触覚・固有受容感覚・前庭感覚など、土台の感覚が整うと、姿勢・集中・切り替えがラクになることがあります。家庭では、特別な道具よりも「感覚を見つけに行く遊び」が効果的です。
ねらい(育ちポイント)
- 感覚の気づき(「これ、ふわふわ!」など表現)
- 落ち着きやすい感覚・苦手な感覚の把握
- 体を動かしながら注意を向ける力
準備するもの
- 紙1枚(ミッションを書くだけ)
- 洗濯ばさみ(見つけたら留める、でもOK)
やり方(10分)
- ミッションを3つ書きます:例)「つめたい」「ざらざら」「おもい」
- 家の中で“それっぽいもの”を探して、見つけたら触って確認します。
- 最後に「どれが一番好き?」「どれは苦手?」を2択で聞いて終わり。
おすすめミッション例(ありきたり回避)
- 「おもい/かるい」を探して持ち比べ(ペットボトル/タオル)
- 「かたい/やわらかい」で押して比べる(クッション/本)
- 「ゆれる」を作る(椅子に座って足ぶらんぶらん、抱っこで左右ゆらゆら)
注意点
- 嫌がる感覚は無理に触れさせない(“見るだけOK”に切り替える)
- 興奮しすぎる子は、最後に「深呼吸3回」「ぎゅーっと抱っこ」などクールダウンを入れる
④「タイムトークン」:順番待ち・割り込み・ことばで要求を整えるミニ練習
家庭でよく起きる「待てない」「先にやりたい」「言葉より手が出る」を、叱らずに整えていく方法です。児童発達支援事業所の療育でも大切にする「見えるルール」を家庭で再現します。
ねらい(育ちポイント)
- 待つ時間の見通し(不安・怒りを減らす)
- 要求を“ことば・合図”で出す練習
- 順番の理解と、家庭内のやりとり改善
準備するもの
- 小さなトークン3個(洗濯ばさみ/シール/おはじき等)
- キッチンタイマー(スマホでOK)
やり方(場面は1つに絞る)
- 対象場面を決めます(例:動画、ゲーム、おやつの取り分)。
- トークンを3つ置いて「待てたら1つもらえる」「3つで交代だよ」と説明。
- 待てたら即トークン付与+短い称賛(例:「待てた!」)。
- 割り込みが出たら、叱るより先に「ことばで言って」を合図し、言えたら再開。
うまくいくコツ(ここが重要)
- 最初は待つ時間を短く(10秒→30秒→1分)
- トークンは“ごほうび”ではなく、見通しの道具として使う
- 難しい日は「今日は1個で交代」にして成功で終える
⑤「おうち作戦会議」:「できたログ」で療育の効果を家庭に定着させる
療育は「やり方」だけでなく、振り返りと共有があると伸びが加速しやすいです。家庭で毎日長時間やる必要はありません。1日2分の「作戦会議「で、教室の療育と家庭がつながりやすくなります。
ねらい(育ちポイント)
- できたことに気づく(自己肯定感)
- 苦手の言語化(癇癪の予防)
- 家庭と児童発達支援事業所の療育を“同じ方向”にそろえる
準備するもの
- カード3枚(「できた」「むずかしかった」「次はこうする」)
- 冷蔵庫に貼るマグネット(なくてもOK)
やり方(寝る前2分)
- 「できた」カード:今日できたことを1つだけ(例:靴をそろえた、待てた)。
- 「むずかしかった」カード:困った場面を1つだけ(責めない)。
- 「次はこうする」カード:親が2択で提案(例:『先に言う?カードを見せる?』)。
“記録”はこれで十分
- 文章は不要。カードに日付スタンプ、またはスマホで写真を撮るだけでOK
- 面談や相談のときに「この写真」を見せると、支援方針が早く整います
続けるコツ
- 毎日できなくてOK(週2〜3回でも十分価値があります)
- 「むずかしかった」より「できた」を多めに扱う
まとめ|家庭での療育がうまくいかない日は、いっしょにやり方を整えましょう
家庭でできる取り組みは、がんばり続けるほど良い…というものではありません。大切なのは、お子さまに合う難易度に調整し、短時間で成功して終えることです。
ゆめラボ矢野南教室では、児童発達支援事業所の療育として、教室での支援だけでなく「家庭で続けやすい形」まで一緒に整理することを大切にしています。
「うちの場合はどれが合う?」「やってみたけど難しかった」など、気になることがあれば、お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
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