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放課後等デイサービス

2025.12.22

放課後等デイサービスは「学童」と何が違う?小学生の支援で決定的に違う点

 

「うちの子には放課後等デイサービスと学童、どっちが合っているんだろう?」「放課後等デイサービスって、学童と何が違うの?」というご相談を、保護者の方から本当によくいただきます。

 

どちらも小学生が放課後を過ごす場所ですが、目的・対象となる子ども・支援内容・スタッフ体制など、実は決定的に違う点がいくつもあります。特に、発達特性やコミュニケーションが気になるお子さんにとっては、その違いが日々の安心感や成長のスピードに大きく関わってきます。

 

このページでは、児童発達支援事業所ゆめラボのスタッフとして、放課後等デイサービスと学童との違いを、小学生の支援に絞ってわかりやすく解説します。

INDEX

放課後等デイサービスと学童、それぞれの役割の違い

 

まずは「そもそも何のためのサービスなのか」という、根本的な役割の違いから整理してみましょう。

放課後等デイサービスは「療育」と「自立の力」を育てる場

放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく障害児通所支援のひとつで、発達障害・知的障害・身体障害などのあるお子さんや、その疑いのあるお子さんが対象です。お子さんの発達段階に合わせて、コミュニケーション・社会性・学習の土台・身の回りのことなどを育てる「療育」の場として位置づけられています。

そのため、放課後等デイサービスでは「楽しく過ごす」ことに加えて、将来の生活や学校生活につながる力を育てることが大きな目的になります。

学童(放課後児童クラブ)は「生活と見守り」の場

一方で、いわゆる学童と呼ばれるものの多くは、児童福祉法に定められた放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)として、市区町村などが運営しています。これは、保護者が仕事などで昼間家にいない小学生が対象で、放課後や長期休暇の時間帯に、遊びと生活の場を提供することが役割です。

宿題をしたり、友達と遊んだり、おやつを食べたりと、家に帰るまでの時間を安全に過ごす「居場所」として機能しているのが学童です。

共通点は「放課後を安心して過ごせる場所」であること

このように目的は違いますが、どちらも子どもが放課後を安全・安心に過ごすための場所であり、家庭と学校をつなぐ大切な存在です。お子さんやご家庭の状況に合わせて、どのサービスが合うのかを一緒に考えていくことが重要です。

対象となる子どもと利用条件の違い

 

次に、「誰が使えるのか」「どんな手続きが必要なのか」という、利用条件の違いを見ていきます。

放課後等デイサービスは「障害児通所受給者証」が必要

放課後等デイサービスを利用するには、お住まいの市区町村から交付される障害児通所受給者証が必要です。窓口で相談し、お子さんの状況を伝えたうえで、利用の必要性が認められると受給者証が発行されます。

対象となるのは、基本的には発達に特性のあるお子さんや、それに準じた配慮が必要と判断されたお子さんです。小学生だけでなく、中学生・高校生が利用できる場合もありますが、この記事では主に小学生の利用についてお話しします。

学童は「保護者の就労」が主な利用条件

公設の学童(放課後児童クラブ)では、保護者が就労・病気・介護などで昼間家庭にいないことが、主な利用条件になります。児童に障害があるかどうかは問いませんが、受け入れ体制や配慮が施設ごとに異なるため、事前の相談が大切です。

自治体によっては、民間学童など、独自の基準で受け入れを行っているところもあり、利用条件や利用料に幅があります。

兄弟で「放デイ」と「学童」を使い分けるケースも

実際には、下のお子さんは放課後等デイサービス、上のお子さんは学童など、兄弟で別のサービスを利用されているご家庭も多くあります。それぞれの子に合った環境を選ぶことで、きょうだい全員が無理なく放課後を過ごせるようになります。

支援内容・プログラムの違い

 

放課後の過ごし方は、そのままお子さんの経験値や成功体験の積み重ねにつながります。ここでは、どんな活動をしているかという視点から違いを見ていきます。

放課後等デイサービスは「個別支援計画」に基づく療育

放課後等デイサービスでは、利用開始時に「個別支援計画」を作成します。これは、アセスメント(発達の様子や困りごとの整理)をもとに、半年〜1年単位の目標と支援方法をまとめたものです。

例えば、

順番を待つ・切り替えるなどの集団適応スキル

鉛筆操作・姿勢保持などの学習の土台となる力

「貸して」「やめて」などのコミュニケーションの言葉

ランドセルの片付け・着替えなどの生活スキル

といったポイントを、遊びや運動・制作・SST(ソーシャルスキルトレーニング)などのプログラムを通して育てていきます。

学童は「宿題・遊び・生活リズム」を支える場

学童では、まず学校から帰ってきた子どもたちを迎え入れ、宿題や自由遊び、おやつ、室内外での活動などを通して、放課後の生活を支えます。

基本的には大人数の中で過ごすため、個別に細かな目標を設定して取り組むというよりも、安心して過ごせる居場所を確保する、集団生活の中で自然に学ぶといった役割が中心になります。

小学生の「困りごと」から選ぶ視点が大切

例えば、

音や人混みが苦手で、大人数の中だと疲れ切ってしまう。

友達とのトラブルが多く、放課後も心配が絶えない。

宿題に取りかかるまでに時間がかかり、家に帰ると大バトルになる。

といったお子さんの場合、少人数で見立てに基づいた支援が受けられる放課後等デイサービスが向いているケースが多くあります。一方で、特別な困りごとは少なく、「友達と元気に遊べる場所がほしい」「長期休みの預け先が必要」というご家庭には、学童がフィットすることも多いでしょう。

スタッフ体制・専門性の違い

 

「どんな大人が関わってくれるのか」は、保護者の方にとって大きな関心事です。ここでは、スタッフ体制の違いを見ていきます。

放課後等デイサービスには専門職が配置される

放課後等デイサービスでは、児童発達支援管理責任者(児発管)をはじめ、保育士・児童指導員・作業療法士・言語聴覚士などの専門職が配置されています。児発管が中心となり、アセスメント・個別支援計画の作成・モニタリングを行うことが制度上求められています。

そのため、学校やご家庭、関係機関と連携しながら、一人ひとりの課題や強みを踏まえた支援を組み立てることができます。

学童は「見守り」と「生活支援」が中心

学童のスタッフには、放課後児童支援員や補助員などが配置され、子どもたちを安全に見守る役割を担います。資格要件や配置基準は整備が進んでいますが、療育の専門職が必ずいるわけではなく、生活の場としての支援が中心です。

大事なのは「専門性+相性」

放課後等デイサービスは専門職がいる分、発達支援・行動面のサポート・保護者支援まで含めた相談がしやすいというメリットがあります。一方で、学童にも、子どもの育ちを温かく見守るベテラン支援員さんなど、魅力的な大人がたくさんいます。

いずれにしても、見学や体験を通して「うちの子はここに安心していられそう?」という感覚を大切にして選ぶことがポイントです。

利用料金と利用時間の違い

 

毎日のことだからこそ、費用や時間帯も大切な判断材料になります。ここでは、一般的な仕組みの違いを押さえておきましょう。

放課後等デイサービスは「1割負担+月額上限」

放課後等デイサービスの利用料金は、サービス提供にかかる総額の9割を自治体、1割をご家庭が負担する仕組みになっています。さらに、世帯所得に応じてひと月あたりの負担上限額が定められており、多くのご家庭では数千円〜数万円程度が上限となります。

ただし、おやつ代・教材費・外出行事の費用などは実費となることが一般的です。

学童は自治体・事業者ごとに料金設定が異なる

学童(放課後児童クラブ)は、市区町村や事業者ごとに月額料金・延長料金・おやつ代などが定められています。公設の学童では比較的安価に利用できることが多い一方、民間学童では習い事要素を含むプログラムを用意し、料金が高めに設定されている場合もあります。

共働き家庭は「時間帯」と「送迎」もチェック

共働き家庭では、

何時まで預かってもらえるか(19時まで・20時までなど)。

長期休暇中の開所時間。

学校や自宅への送迎の有無

も重要なポイントです。放課後等デイサービスでも、学校から事業所、自宅までの送迎を行っているところが多く、特に発達特性のあるお子さんには、移動の負担が減ることが大きな安心につながります。

併用はできる?家庭での組み合わせ方

 

「放課後等デイサービスに通わせたいけれど、学童も必要で…」というご相談もよくあります。ここでは、併用についての考え方をご紹介します。

放課後等デイサービスと学童を曜日で使い分ける

制度上は、放課後等デイサービスと学童の併用は可能です。例えば、

月・水・金は学童で宿題と自由遊び。

火・木は放課後等デイサービスで個別の療育。

というように、曜日ごとに役割を分けて利用するご家庭も多くあります。その際には、学校や学童との連携、送迎の動線なども一緒に考えていくとスムーズです。

「休む日」を意識して、疲れすぎを防ぐ

発達特性のあるお子さんにとって、学校+放課後の活動は想像以上にエネルギーを使うことがあります。毎日ぎっしり予定を入れると、疲れからイライラや不調が出やすくなることも。

放課後等デイサービスと学童を併用する場合は、週に1日は何も入れない「お休み日」をつくるなど、心と体の余白を確保する工夫も大切です。

定期的に「今の生活リズムで大丈夫?」を振り返る

最初に決めた利用パターンが、半年後・1年後もベストとは限りません。お子さんの成長や学校生活の変化に合わせて、

行き渋りや疲れが強くなっていないか。

家庭での宿題・生活リズムに無理が出ていないか。

お子さん自身がどちらの場所を心地よく感じているか。

を一緒に確認しながら、利用する曜日や回数を柔軟に見直していくことをおすすめします。

まとめ|お子さんに合った放課後の過ごし方を、一緒に考えましょう

 

 

放課後等デイサービスと学童は、

目的:療育・発達支援か、生活と見守りが中心か

対象:発達特性のあるお子さんか、留守家庭の小学生全般か

支援内容:個別支援計画に基づくプログラムか、大人数での生活の場か

スタッフ体制:専門職中心か、生活支援中心か

 

といった点で大きく異なります。どちらが「良い・悪い」という話ではなく、お子さんの特性やご家庭の状況に合っているかどうかが何よりも大切です。

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、これまで未就学児の個別療育を中心に支援を行ってきましたが、来年4月からは小学生向けの放課後等デイサービスの提供も予定しています。発達特性や学校生活の困りごとについて、「放課後等デイサービスが合うかどうか知りたい」「学童と迷っている」といったご相談も大歓迎です。

 

「まずは話だけ聞いてみたい」「教室の雰囲気を見てみたい」という段階でも構いません。見学・個別相談は随時受付中ですので、お電話・LINEからお気軽にお問い合わせください。

一緒に、お子さんにとっていちばん安心できる放課後の形を考えていきましょう。

 

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