「学校の宿題がなかなか進まない」「塾に行っても成果が見えにくい」――そんなお悩みから、放課後等デイサービスでの学習支援に関心を持たれる保護者の方が増えています。
放課後等デイサービスの学習支援は、テストの点数を上げることだけが目的ではありません。お子さまの発達の特性に合わせて、姿勢・集中・段取りなど、学びの土台になる力を少しずつ整えていく「療育的な学習支援」が中心になります。
このページでは、放課後等デイサービスで大切にしている学習支援の考え方と、姿勢・集中・段取りをどのように支えていくのかをわかりやすくご紹介します。ご家庭での関わり方のヒントとしても、参考にしていただければ幸いです。
INDEX
放課後等デイサービスは、学校に通うお子さまの「放課後の居場所」というだけでなく、日常生活や学習に必要な力を育てる療育の場でもあります。
そのため学習支援といっても、「漢字を覚える」「計算問題を解く」といった教科学習そのものだけでなく、学習に取り組むための準備段階を整える支援がとても重要になります。
「集中が続かない」「ノートがぐちゃぐちゃ」「宿題をやり忘れてしまう」といったお困りごとは、単なる「やる気の問題」ではなく、発達の特性が関係していることがあります。
例えば、次のようなケースです。
放課後等デイサービスでは、まずこうした背景を丁寧にアセスメントし、お子さまに合わせた目標や支援方法を考えます。
「もっとがんばりなさい」と励ます前に、がんばりやすい環境ややり方を一緒に整えることが、療育としての学習支援の第一歩です。
学習面のお困りごとを考える時、どうしても「得点」や「成績」に目が向きがちです。しかし、テストの点数は、姿勢・集中・段取りといった土台のうえに乗ってくる“結果”にすぎません。
例えば、机に座る姿勢が安定してくると、手元の作業に意識を向けやすくなります。取り組む時間と休憩のリズムが整うと、集中が続く時間も少しずつ伸びていきます。
また、「①教科書を開く → ②日付を書く → ③問題を10問だけ解く」など、やることの順番がはっきりすると、「終わり」が見通せるため、学習へのハードルも下がります。
放課後等デイサービスでは、こうした姿勢・集中・段取りの力を、遊びや日常の活動も含めた総合的な療育プログラムの中で育てていきます。その結果として、「宿題に自分から取り組めるようになった」「学校での授業態度が落ち着いてきた」といった変化につながっていきます。
では、放課後等デイサービスでは、どのような工夫で姿勢・集中・段取りを支えているのでしょうか。ここでは、学習支援の中で取り入れやすい具体的なポイントをご紹介します。
ご家庭でもまねしやすいものが多いので、「できそうなところから少しだけ」取り入れてみるのがおすすめです。
まずは、机に向かう姿勢を保ちやすくすることが、学習支援の大切なスタート地点です。
次のような工夫がよく用いられます。
姿勢が崩れてしまうお子さまに対して、「姿勢を正して!」と繰り返し注意するだけでは、お互いに疲れてしまいます。
放課後等デイサービスでは、環境調整や道具の工夫を活用し、なるべく声かけに頼りすぎない形で姿勢をサポートすることを大切にしています。
集中が続かなかったり、何から始めればよいか分からなかったりするお子さまには、「小さなステップ」と「見える化」が大きな助けになります。
放課後等デイサービスの学習支援では、次のような工夫がよく使われます。
このように、学習の段取りを細かく分けて見える化することで、お子さま自身が「今、何をしているのか」「次に何をすればよいのか」を理解しやすくなります。
放課後等デイサービスでは、こうした支援を通して、ただ問題を解くだけでなく、自分で学習を進めていく力そのものを育てていくことを目指しています。
放課後等デイサービスの学習支援は、「勉強を教える場所」というよりも、姿勢・集中・段取りといった学びの土台を整える療育の場と考えていただくとイメージしやすいかもしれません。
「家ではどうしても宿題が進まない」「学校の授業についていくのが大変そう」と感じるとき、放課後等デイサービスでの学習支援は、お子さまにとっても、ご家族にとっても心強いサポートになり得ます。
児童発達支援事業所ゆめラボでは、2026年4月から小学生向けの放課後等デイサービスの開始を予定しています。学習面のお困りごとや、放課後等デイサービスの利用についてのご相談などがありましたら、お子さまの現在の様子や学校・ご家庭での状況を伺いながら、一緒に考えていくことができます。
「うちの子に合う支援があるのかな?」と感じられたタイミングで、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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