「気づいたらゲームばかりしている」「タブレットを取り上げようとすると大きく怒ってしまう」。発達特性のあるお子さんと暮らしていると、ゲームやタブレットとの付き合い方は、いつも気になるテーマではないでしょうか。
放課後等デイサービスでは、生活リズムや社会性、感情のコントロールなどを支える療育を行っていますが、同時にご家庭での過ごし方も切り離せません。
特に、ゲームやタブレットは「刺激が強く、やめにくい」「こだわりが強くなりやすい」という特性と結びつきやすく、上手に付き合う工夫が大切です。
このページでは、療育の視点から、放課後等デイサービスを利用しているご家庭でも取り入れやすい「ゲーム・タブレットとの約束の作り方」をお伝えします。
禁止や我慢だけで考えるのではなく、お子さんの特性に合わせて、家庭でも続けやすいルールづくりを一緒に考えていきましょう。
INDEX
放課後等デイサービスは、学校に通うお子さんが放課後や長期休暇に利用できる福祉サービスです。
日常生活に必要な力や、集団生活でのコミュニケーションを育てる療育を行い、ご家庭や学校と連携しながら、子どもの成長を支えています。
そんな放課後等デイサービスを利用していても、帰宅後や休日の過ごし方はご家庭ごとに違います。
ゲームやタブレットは楽しみやリラックスの手段であると同時に、利用時間が長くなることで生活リズムや睡眠、宿題、人との関わりに影響することもあります。
ここでは、療育の観点から、ゲーム・タブレットとどのように付き合っていくかを整理していきます。
ゲームやタブレットは、どうしても「やめられない」「目に悪い」といったマイナスのイメージで語られがちです。
しかし、完全に「悪いもの」として扱ってしまうと、お子さんにとっては楽しみを否定されたように感じ、親子関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。
療育の現場では、デジタル機器を「使い方次第で役に立つ道具」としてとらえる考え方が広がっています。
例えば、タイマーアプリを使って時間の見通しを持つ練習をしたり、順番を待つ間に短い時間だけゲームを楽しんだり、学習アプリを活用して文字や計算への興味を引き出したりと、使い方によっては発達を後押ししてくれる場面もあります。
大切なのは、「何を、どのくらい、いつ、どこで使うのか」という枠組みを家族で共有し、生活と心身の健康に負担がかからない範囲で楽しむことです。
放課後等デイサービスでも、ご家庭のルールを確認しながら、お子さんの様子に合わせて支援を行っていきます。
発達障害やグレーゾーンのお子さんの中には、ゲームやタブレットに強く惹かれるケースが少なくありません。
画面からの刺激が分かりやすく、結果がすぐに返ってくることや、ルールがはっきりしていて「うまくいった」「レベルアップした」といった達成感を得やすいことが、その理由として挙げられます。
一方で、現実の生活では、がんばっても成果が見えにくかったり、友だちとのやり取りが難しく「失敗体験」が続きやすかったりすることがあります。
そうした中で、ゲームの世界のほうが「自分はできる」「認められている」と感じやすく、長時間続けてしまうことがあります。
放課後等デイサービスの療育では、「ゲームが悪い」ではなく「現実の生活の中でも、できた感覚や安心感を増やすにはどうすればよいか」という視点で支援を考えます。
家庭での約束づくりも同じ発想で、ゲーム時間を減らすだけではなく、代わりに満たされる体験をどう増やすかがポイントになります。
ゲームやタブレットとの付き合い方を考えるとき、療育では「生活全体のバランス」を大事にします。
睡眠時間、食事、学校生活、放課後等デイサービスでの活動、家族との会話や遊びなど、それぞれが偏りすぎないことで、お子さんの心と体は安定しやすくなります。
例えば、放課後等デイサービスの日は、すでに活動量や刺激が多くなっていることがよくあります。
その日の夜は、ゲーム時間を短めにしてゆったり過ごすなど、曜日によってメリハリをつけると、お子さんの疲れがたまりにくくなります。
ご家庭だけで悩みを抱え込まず、放課後等デイサービスのスタッフに「最近ゲーム時間が長くて心配」「やめるときにトラブルになりやすい」といった様子を共有していただくことも大切です。
一緒に生活全体のリズムを見直しながら、無理のないルールづくりを考えていくことができます。
放課後等デイサービスの利用があっても、実際にゲームやタブレットを使う時間の多くは家庭での生活です。ここでは、療育の視点から、ご家庭で取り組みやすい「約束の作り方」の考え方を紹介します。
完璧なルールを目指すのではなく、お子さんと保護者の方が一緒に試しながら、少しずつ調整していくイメージで取り組んでみてください。
ゲームやタブレットの時間については、「親が一方的に決めて伝える」形になると、納得感が得られず、反発や怒りにつながりやすくなります。
可能な範囲で、お子さんの意見も聞きながら、「このくらいなら守れそう」というラインを一緒に探していくことが大切です。
例えば、平日は宿題やお風呂の前に短めの時間だけ、休日は少し長めにするなど、曜日によって違いをつける方法があります。
その際、「だいたい」ではなく、お子さんにとって分かりやすい具体的な時間を言葉で伝えることがポイントです。タイマーや時計を一緒に確認しながら、「この音が鳴ったら終わり」という形にすると、視覚的な見通しが持ちやすくなります。
放課後等デイサービスでも、活動の切り替えが苦手なお子さんには、事前に「あと何分で終わりか」を伝える配慮をすることが多くあります。
家庭でも同じように、「あと少しで終わりだよ」と予告を挟みながら時間を区切ると、急な中断によるトラブルを減らしやすくなります。
時間のルールだけではなく、「どんなゲームを、どこで、いつするか」という枠組みを決めておくことも、療育の視点ではとても有効です。
例えば、暴力表現が強いゲームは控える、課金が必要なゲームは基本的にしない、ゲームや動画は家族の目が届きやすいリビングで楽しむ、といった方針があります。
また、「ご飯の時間」「朝の支度の時間」「就寝前すぐ」といったタイミングとゲームが重なると、生活リズムが崩れたり、切り替えが難しくなったりします。
そのため、ゲームやタブレットを使うのは、宿題や明日の準備が終わってからにする、寝る時間の前は画面から離れてリラックスする時間にする、といった流れを作っておくことが大切です。
放課後等デイサービスの療育では、行動の切り替えが苦手なお子さんに対して、目で見て分かるスケジュールや絵カードを使うことがあります。
家庭の約束も、口頭だけで伝えるのではなく、紙に書いて冷蔵庫に貼る、イラストを添えて視覚的に示すなど、お子さんが自分で確認できる形にするとより守りやすくなります。
どんなによく考えたルールでも、最初からきれいに守れることは多くありません。
発達特性のあるお子さんにとっては、ルールを理解することと、実際に行動を変えることは別のハードルになる場合もあります。
守れない日が続いたとき、「約束したのに守らない」と責めるよりも、「どこが難しかったのか」「どの部分ならできそうか」を一緒に振り返ってみることが大切です。
例えば、時間を短くしすぎていた、ゲームをやめた後すぐに宿題に取りかかる流れが負担になっていた、など、お子さんなりの「しんどさ」が隠れているかもしれません。
放課後等デイサービスでも、うまくいかない場面があれば支援内容を調整していくように、家庭のルールも柔軟に見直してかまいません。
そして、少しでも約束に近づけたときには、その変化をしっかり言葉にして伝えてあげることが大切です。「今日は自分から止められたね」「予告した時間に終われたね」といった声かけは、「自分はやればできる」という自己肯定感につながります。
療育の場面でも、ご家庭でも、小さな変化を一緒に喜ぶ積み重ねが、ゲームとの付き合い方を整えていく力になります。
ゲームやタブレットは、放課後等デイサービスを利用しているお子さんにとっても身近な存在であり、付き合い方に悩みやすいテーマです。
しかし、適切なルールづくりと、生活全体のバランスを意識することで、「ただ禁止する」のではなく、お子さんの成長を支える形で活用していくことができます。
ご家庭だけで抱え込む必要はありません。通っている放課後等デイサービスや児童発達支援事業所のスタッフ、学校の先生、医療・相談機関などと情報を共有しながら、一緒に考えていくことが大切です。
なお、児童発達支援事業所ゆめラボでは、2026年4月に広島で放課後等デイサービスの開始を予定しています。
ゲームやタブレットとの付き合い方を含め、お子さんの発達や療育について気になることがあれば、お住まいの地域の支援機関とともに、ゆめラボにもお気軽にご相談ください。
保護者の方と一緒に、お子さんに合ったペースでのサポート方法を考えていきます。
📞電話:0120-303-519(平日10:00〜18:00)
📩 お問い合わせフォーム:https://yumelabo.jp/contact/
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