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放課後等デイサービス

2025.12.18

放課後等デイサービスの利用回数、週何回がいい?小学生の疲れと成長で考える

 

「放課後等デイサービス、週何回くらい通わせるのがいいんだろう…」「毎日行かせた方が成長につながる?それとも疲れすぎてしまう?」と迷っている保護者の方はとても多いです。

結論から言うと、「何回が正解」という一律の答えはありません。お子さんの体力や特性、学校生活の様子、家庭の状況によって、ちょうどいい利用回数は大きく変わります。ただ、小学生ならではの「疲れ」と「成長の段階」を意識しながら考えることで、通いやすく、続けやすい回数を見つけやすくなります。

 

このページでは、児童発達支援事業所ゆめラボのスタッフとしての視点から、放課後等デイサービスの利用回数を考えるポイントを整理しました。2026年4月から、ゆめラボでも小学生向けの放課後等デイサービスを開始予定です。これから利用を検討されるご家庭の参考になれば幸いです。

INDEX

放課後等デイサービスの「利用回数」を考える前に知っておきたいこと

 

まずは、「放課後等デイサービスとは何か」「どのように利用回数が決まっていくのか」を押さえておくと、週何回にするかをイメージしやすくなります。学童や習いごとのように「行きたいだけ通える」サービスではなく、受給者証や個別支援計画に基づいて利用日数が決まる福祉サービスであることが大きな特徴です。

放課後等デイサービスとは?小学生にとっての役割

放課後等デイサービスは、発達に特性のあるお子さんや支援が必要なお子さんが、放課後や長期休暇に通う療育・生活支援の場です。たとえば、次のような力を育むことを目的にしています。

宿題や学習のサポート、学校生活のフォロー。 集団あそびやSSTなどを通したコミュニケーション・社会性の練習。 感覚遊び・運動遊びを通じた身体づくり・感覚の安定。 生活動作(身支度・整理整頓など)の練習。

「預かりの場所」というより、お子さんの困りごとや得意をふまえて成長をサポートする場所だと考えると、利用回数のイメージもしやすくなります。

利用回数は「多いほど良い」ではない理由

「支援は多いほど効果が出るのでは?」と考えがちですが、小学生にとっては『疲れ』も大事なサインです。学校生活だけでもエネルギーをたくさん使っていますし、放課後等デイサービスでも新しい課題や人間関係にチャレンジします。

利用回数が多すぎると、

家では「ご飯を食べて寝るだけ」になり、リラックスする時間が減る。 疲れがたまり、イライラや不安定さとして表れる。 「また放デイか…」と気持ちが前向きでなくなる。

といった状態になりやすくなります。“がんばれる回数”と“ほっとできる時間”のバランスを意識することが、長く良い状態で通うためのポイントです。

受給者証と個別支援計画で利用の上限と目標が決まる

放課後等デイサービスの利用日数には、自治体ごとの上限があります。受給者証の申請時に、お子さんの状況や専門職の意見をもとに「月〇回」「週〇回まで」といった上限が決められ、その範囲で通所日を調整していきます。

さらに事業所では、お子さんごとの個別支援計画を作成し、「どんな力を伸ばしたいか」「どんなペースで通うと無理がないか」を一緒に考えます。利用回数は『枠いっぱい』にするのではなく、目標と体力に合わせて決めていくものだとイメージしていただけると良いと思います。

小学生の疲れやすさと生活リズムから考える「週何回?」

 

同じ「小学生」でも、学年や通学時間、学校の授業時間によって、放課後に残っている体力は大きく変わります。利用回数を考えるときは、お子さんの「放課後の顔」をよく思い出してみることが大切です。

低学年・中学年・高学年で違う疲れ方

たとえば、次のような傾向があります。

低学年(1〜2年生):新しい環境に慣れるだけでもエネルギーを使います。体力もまだこれからなので、週1〜2回から様子を見ていくご家庭が多い印象です。 中学年(3〜4年生):授業時間が増え、勉強も難しくなってきます。学校でがんばる分、放課後は「がんばる時間」と「ゆるむ時間」を両方用意することがポイントです。 高学年(5〜6年生):宿題やテスト、友だち関係など、心のエネルギーも消耗しやすい時期です。本人の希望や思春期の気持ちも尊重しながら、週の回数を一緒に決めていく必要があります。

同じ学年でも、特性や体力はお子さんによって全く違います。あくまで目安として考え、「最近の様子」に合わせて微調整していきましょう。

習いごと・宿題とのバランスをどう取るか

放課後等デイサービスの他に、

スイミングや体操教室などの習いごと。 毎日の宿題や家庭学習。 きょうだいの送迎や家族の予定。

などが入ってくるご家庭も多いと思います。「放課後は予定でぎっしり」という状態になると、本人も保護者も余裕がなくなってしまいます。

おすすめなのは、一週間のタイムテーブルを紙に書き出してみることです。「学校 → 放デイ → 帰宅 → 夕食 → 入浴 → 就寝」までの流れを時間で並べてみると、

寝る時間が極端に遅くなっていないか。 ご飯やお風呂の時間にバタバタしすぎていないか。 何もしないでゴロゴロできる日が週に何日あるか。

といったことが見えてきます。「放課後等デイサービス+家庭の時間」全体で無理がないかを確認しながら回数を決めていきましょう。

長期休み・学期始まり/終わりは回数を見直すタイミング

春休み・夏休み・冬休みなどの長期休みや、学期の始まり・終わりは、疲れ方や生活リズムが大きく変わるタイミングです。

長期休み中は「日中コース」で利用時間が長くなる。 学期が始まった直後は、新しい環境に慣れるだけでもぐったりする。

といったことがよくあります。「いつも通りの回数」で考えるのではなく、時期によって増減を検討するのもひとつの工夫です。事業所のスタッフに「この期間だけ回数を調整したい」と相談してみると、柔軟に対応できる場合もあります。

目安としての利用パターン例(週1回〜週5回)

 

ここからは、実際によくある利用パターンをあくまで一例としてご紹介します。すべてのお子さんに当てはまるわけではありませんが、「自分たちのイメージと近いかどうか」を考えるヒントになります。

週1回:まずは慣れる・負担を減らしつつスタート

初めて放課後等デイサービスを利用する場合や、環境の変化が苦手なお子さんの場合は、週1回から始めるご家庭もたくさんあります。

週1回の利用は、

新しい場所・スタッフ・お友だちに少しずつ慣れていける。 「放デイの日」は特別な日として楽しみにしやすい。 学童や家庭との両立もしやすい。

といったメリットがあります。「もっと行きたい!」と本人が感じてから回数を増やす方法も、無理のないスタートとしておすすめです。

週2〜3回:成長と休息のバランスを取りやすい基本パターン

週2〜3回の利用は、多くのご家庭で選ばれやすい回数です。学校生活とのバランスを取りながら、放課後等デイサービスでの療育時間もしっかり確保できます。

たとえば、

週2回
「火・木は放デイ、他の日は学童や家庭」というように、がんばる日とゆっくりする日のメリハリをつけやすいパターンです。 週3回
「月・水・金は放デイ」のように、1日おきにサポートが入るので、宿題や生活面のフォローもしやすくなります。

週2〜3回は、疲れすぎを防ぎながら、継続して支援の効果を感じやすい回数と言えます。

週4〜5回:集中的な支援が必要なケースでの考え方

自治体からの認定や個別支援計画の内容によっては、週4〜5回の利用が可能な場合もあります。生活全般のサポートが必要な場合や、家庭の事情で放課後に見守りが難しい場合など、安全の確保や生活リズムの安定を優先するケースもあります。

一方で、週4〜5回の利用は、

「家でゆっくり過ごす日」がほとんどなくなる。 疲れがたまり、通所を嫌がる日が増えることがある。 他の習いごとや家族時間との両立が難しくなる。

といったリスクもあります。もし週4〜5回を検討する場合は、「まずは短期間」「長期休みだけ回数を増やす」など、様子を見ながら調整することをおすすめします。

「うちの子に合う利用回数」を決めるためのチェックポイント

 

最終的には、お子さんの様子を一番よく知っている保護者の方の感覚がとても大切です。「週〇回が流行っているから」「みんな行っているから」ではなく、お子さん自身のサインを一緒に確かめていきましょう。

学校から帰宅までの様子(疲れ・機嫌・睡眠)

まずは、今の生活の中でこんなポイントをチェックしてみてください。

帰宅後すぐに「ぐったりして横になる」日が多いか。 夕方になると癇癪やイライラが増えていないか。 寝つきが悪い・夜中に何度も起きるなど、睡眠リズムが崩れていないか

これらのサインが目立つときは、利用回数を少し減らしたり、利用する曜日を見直したりすると、ぐっと楽になることがあります。逆に、「家ではすごく暇そう」「日中の刺激が少なすぎて寝つきが悪い」などの場合は、適度に放課後等デイサービスを利用することで生活リズムが整うこともあります。

放課後や休日の困りごと・伸ばしたい力

利用回数は、「何をサポートしてほしいか」によっても変わります。

宿題のサポートや学習習慣づくりを重視したい。 友だちとの関わりやコミュニケーションを増やしたい。 感覚過敏・不器用さなど、身体面のサポートを重視したい。

など、優先したいテーマが多いほど、ある程度の通所回数が必要になることもあります。ただし、テーマの数だけ回数を増やせば良いわけではなく、「今はここを重点的に」「次の学期からはここを強めに」と、時期ごとに焦点を絞ることも大切です。

保護者の生活リズム・きょうだいとの関係も一緒に考える

放課後等デイサービスは、お子さんだけでなく、ご家族全体の暮らしを支えるサービスでもあります。たとえば、

保護者の方の勤務時間・通勤時間。 きょうだいの送迎・習いごと。 家族で過ごしたい時間帯(夕食・お風呂・団らんなど)。

を踏まえて、「この曜日は家族の時間を大事にしたいから放デイは休みにする」「忙しい曜日は放デイでしっかりサポートしてもらう」といった組み立て方もあります。

保護者の方が少し楽になれることも、長く支援を続ける上でとても大切な視点です。無理のない範囲で、家族全体が笑顔でいられるスケジュールを一緒に考えていきましょう。

ゆめラボが考える放課後等デイサービスの利用回数と支援のあり方

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、これまで未就学のお子さんの個別療育・小集団プログラムを通して、たくさんのご家族と一緒に歩んできました。2026年4月からは、小学生向けの放課後等デイサービスもスタート予定です。

私たちが大切にしているのは、単に「週〇回」という数字だけを見るのではなく、お子さんとご家族の生活全体を見ながら、無理のない利用回数を一緒に考えることです。

個別と小集団を組み合わせた支援

ゆめラボの放課後等デイサービスでは、

一人ひとりの課題や得意をしっかり見つめる個別支援。 ゲームや共同作業を通して学ぶ小集団での活動

を組み合わせながら、「できた!」「わかった!」という小さな成功体験を積み重ねていくことを大切にしています。

利用回数が増えれば良い、という考え方ではなく、週1回でもしっかり成長を感じられるようなプログラムづくりを心がけています。

無理のない「通所スケジュール」を一緒に設計

ご利用前には、保護者の方から丁寧にお話をうかがい、

学校での様子や先生からの情報。 これまでの療育・通所歴。 ご家庭での困りごと・大切にしたい価値観。

などを共有していただきます。そのうえで、「最初の3か月は週〇回で様子を見てみましょう」「学期が変わるタイミングで回数を見直しましょう」といった形で、一緒にスケジュールを設計していきます。

通っていく中で「ちょっと疲れが見える」「もっとチャレンジしても良さそう」と感じたときには、個別面談や電話・連絡帳などでこまめに相談できる体制を整えていきます。

学校・関係機関との連携で負担を減らす

小学生の放課後は、学校・家庭・放課後等デイサービスがバラバラに動いてしまうとお子さんに負担がかかります。ゆめラボでは、

必要に応じて学校や支援級との情報共有を行う。 相談支援専門員や医療機関と連携しながら支援方針をすり合わせる。 保護者の方が一人で抱え込まないよう、相談窓口として寄り添う。

といった連携を大切にしながら、無理なく通える利用回数・曜日を一緒に考えていきます。

まとめ|利用回数に迷ったら、まずは児童発達支援事業所ゆめラボへご相談ください

 

放課後等デイサービスの利用回数は、お子さんの体力や疲れやすさ。 学年や学校生活の負担。 家庭の状況や大切にしたい時間。 伸ばしたい力・サポートしてほしい内容。

によって、一人ひとり違うのが当たり前です。「何回が正解か」を最初から言い当てることはできませんが、話し合いながら少しずつ調整していくことで、その子らしく過ごせるペースが見つかっていきます。

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、2026年4月からスタートを予定している放課後等デイサービスについても、ご家庭と一緒に利用回数や通所曜日をじっくり考えることを大切にしています。

「週何回くらいがいいのか分からない」「まずは相談だけしてみたい」という段階でも、どうぞお気軽にお問い合わせください。

お子さんの今の様子やご家庭の状況をお聞きしながら、ゆめラボでの児童発達支援・今後の放課後等デイサービスの利用イメージを一緒に描いていければと思います。

お問い合わせは、お近くのゆめラボ各教室へのお電話・お問い合わせフォーム・公式LINEなどから、いつでもお待ちしています。

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