INDEX
発語のないお子さまにとって、言葉が自然と身近にある環境は重要です。
まず、日常の生活の中でお子さまが興味を持つ物や行動を指差しながら、「ボール」「りんご」など簡単で短い単語をゆっくりと話しかけましょう。
また、絵本の読み聞かせも効果的です。
ページをめくりながら絵を指して「これは車だね」「赤いね」と具体的に言葉を添えましょう。
音のリズムや繰り返しが楽しい童謡も、言葉に対する興味を引き出します。日々の声かけが、発語のきっかけを作ります。
発語の前段階として、ジェスチャーや指差しの習得を促しましょう。
お子さまが欲しいものを指差したり、手を伸ばしたりしたときには、「これが欲しいんだね、〇〇だね」と言葉で返してあげます。
身振りや手振りを使ったやり取りは、言葉の代わりとなるコミュニケーション手段として役立ちます。
また、大人がジェスチャーを取り入れて話すことで、お子さまが言葉と動作を関連付けて理解しやすくなります。
発語の練習には、短い単語や簡単なフレーズを繰り返し聞かせ、声に出す体験を増やすことが効果的です。
「まんま」「ばいばい」などの短い言葉を、動作とセットで教えると覚えやすくなります。
また、お子さまが発音を試みたときには、その努力を褒めてあげましょう。
お子さまが自信を持ち、言葉を使う意欲が高まります。
発語のないお子さまにとって、体を動かす活動が言葉の発達を促進することがあります。
例えば、バランスボールに乗る、トランポリンで跳ねる、柔らかい布団の上でゴロゴロするなど、全身を使う遊びを取り入れてみましょう。
これらの活動は感覚統合を助け、脳の発達を促すとともに、言葉を使いたい意欲を引き出す効果があります。
「いないいないばあ」や「グーパー」などの手遊びやリズム運動は、言葉と動きを関連付ける良い機会になります。
簡単な動きと一緒に言葉を繰り返すことで、お子さまが動作と音声のつながりを理解しやすくなります。
例えば、「ぱちぱち」という音を出しながら手を叩く動作を教えることで、自然に音声と動作が結びつきます。
発語には、呼吸のコントロールも重要です。
お子さまと一緒に風船を膨らませる練習や、ストローを使ってコップの中の水を吹いて泡を作る遊びをしてみましょう。これらの活動は、発声に必要な呼吸の強化に役立ちます。
また、フーッと息を吐く遊びをしながら「ふー」と声を出す練習も行うと、楽しみながら発声を促すことができます。
お子さまが自然にアイコンタクトをする機会を増やすことで、コミュニケーションの基盤が育ちます。
例えば、ボールを転がし合う遊びや、隠れたおもちゃを探す遊びなど、顔を合わせるタイミングを意識した活動を取り入れましょう。
お子さまが大人の目を見るたびに笑顔や声で反応すると、安心感が生まれ、より多くのアイコンタクトを引き出すことができます。
共同注意とは、大人とお子さまが同じものに注意を向ける行動を指します。
例えば、絵本の中の絵を一緒に指差したり、公園で飛んでいる鳥を指して「鳥さんが飛んでいるね」と話しかけることで、お子さまの注意を共有できます。
この活動を通じて、お子さまが言葉を聞き取り、理解する力を養うことができます。
お子さまは、大人の動作や発音を真似ることで新しい行動を学びます。
大人が「バイバイ」と手を振るときにお子さまも真似できるように促したり、簡単な音を繰り返すことで模倣を楽しむ体験を増やします。
真似をしたときには大げさに褒めたり、笑顔を見せてお子さまの意欲を高めましょう。
発語のないお子さまに向けた家庭での療育は、言葉、運動、人との関わりという3つの視点から取り組むことが効果的です。
日々の生活に取り入れやすい簡単な方法を活用しながら、無理なく楽しい形で療育を続けていきましょう。
お子さまのペースに合わせた支援を行い、成長の瞬間を見守ることが、保護者さまとお子さまにとっての大きな喜びとなります。
ゆめラボでは、こうした取り組みについてのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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