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療育コラム

2026.01.22

「待てる」を伸ばす:3分から始める家庭でできるセルフコントロール練習

 

お子さまが順番を待てなかったり、エレベーターのボタンを何度も押してしまったり、出かける前に「今すぐ行きたい!」と気持ちがあふれてしまうことはありませんか。

特に発達障害の特性がある子どもは、「待つ」という行動そのものがとても難しく感じられます。これは性格の問題ではなく、脳の働き方や感じ方の違いによるものです。

だからこそ、子どもの療育では「待つ力=セルフコントロール」を、日常のなかで少しずつ育てていくことが大切になります。

 

このページでは、家庭で今日から始められる「3分の待つ練習」のポイントを、児童発達支援事業所ゆめラボの視点からわかりやすくお伝えします。

「待つ力」はどうやって育っていくのか

 

子どもの療育のなかで「待つ練習」はとてもよく登場します。

発達障害のあるお子さまは、頭のなかで情報を整理したり、気持ちを切り替えたりすることが難しく、「今ほしい」「今やりたい」という気持ちが一気に前に出てきやすいと言われています。

その結果、順番を守ることや「あとでね」と言われている間の時間を過ごすことが、ぐっとハードルの高い課題になってしまうのです。

発達の特性と「今すぐやりたい」気持ち

発達障害の特性がある子どもは、先の見通しを立てることが苦手だったり、感情が高まりやすかったりします。

「このおもちゃで遊びたい」「動画を見たい」と思った瞬間、そのイメージで頭がいっぱいになり、「少し待ってね」と言われても、その「少し」がどのくらいなのか、どんなふうに過ごせばいいのかが分かりにくい状態になりがちです。

このとき大人が「なんで待てないの」「さっきも言ったよね」と注意を重ねると、お子さまの中では「待つ=怒られる」「待つ=つらいもの」というイメージが強まり、ますます苦手意識につながってしまいます。

子どもの療育では、この「今すぐやりたい」気持ちを否定するのではなく、「気持ちは分かるよ」と受け止めながら、少しずつ待つ経験を積み重ねていくことがポイントになります。

「待てる」ようになると広がる安心できる生活

「待つ力」が伸びてくると、子どもの生活の安心感がぐっと増します。

例えば、病院やレストランで自分の番を待てるようになると、外出の機会が増え、ご家族みんなの行動範囲も広がっていきます。

また、「待つ」というセルフコントロールは、集団生活にも深く関わっています。友だちの話が終わるのを待ってから話し始める、先生の指示を聞いてから動き出すなど、園や学校でも必要になる場面は少なくありません。

子ども 療育 発達障害というキーワードで語られることが多い課題ですが、実際にはどの子どもにとっても「待つ力」は一生役に立つ力です。小さな成功体験を積み重ねていくことで、「できた」「頑張れた」という自己肯定感も一緒に育っていきます。

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3分から始める「待つ」練習のコツ

 

いきなり長い時間を待つ練習をすると、発達障害のあるお子さまにとってはハードルが高く、うまくいかない経験が増えてしまいます。

子どもの療育では、「短く・わかりやすく・成功で終わる」ことを大切にしています。家庭での練習も同じで、まずは「3分」ではなく「1分」からスタートし、少しずつ時間を伸ばしていくイメージを持っていただくとやりやすくなります。

時間は少しずつ伸ばすのがポイント

最初は、お子さまが比較的落ち着いている時間帯を選び、「今から1分だけ待つ練習をしてみようね」と、やることをはっきり伝えてから始めてみてください。

砂時計やタイマーなど、目で見て時間の流れが分かるものを使うと安心につながります。

1分がスムーズにできるようになったら、次は2分、慣れてきたら3分というように、ほんの少しずつ時間を伸ばしていきます。このとき、毎回きっちり時間を測る必要はありません。

大切なのは、「前よりちょっと長く待てたね」という成功体験を積み重ねることです。

もし途中でつらくなってしまったら、「ここまでよく頑張ったね」と声をかけ、その日は時間を短くして終わりにして構いません。

「失敗した」という印象ではなく、「今日はここまでできた」という感覚で終われるように、大人の側で調整していきましょう。

家庭でできる声かけと環境づくり

待つ練習をするときは、「終わり」が見える工夫がとても大切です。

「これが鳴ったらママのところに来ていいよ」「砂が全部落ちたらジュースを飲もうね」など、ゴールがはっきりしていると、お子さまの不安が和らぎます。

声かけは、できるだけ短く、同じフレーズを繰り返すのがおすすめです。「いまは待つ時間だよ」「終わったら○○しようね」というように、ルールと楽しみをセットにして伝えると、気持ちの切り替えがしやすくなります。

 

また、待つ場所の環境も大事です。刺激が多すぎる場所だと落ち着きにくいため、家のなかで「待つときはここ」と決めたスペースを用意し、好きなぬいぐるみや小さなおもちゃを一つだけ持っていてよい、などのルールを作るのも一つの方法です。

 

子ども 療育 発達障害という観点からも、環境調整はセルフコントロールを支える大切な工夫になります。そして何より、「待てた」瞬間をしっかり言葉にしてほめてあげてください。

「さっきより長く待てたね」「ママ、とってもうれしかったよ」と具体的に伝えることで、「待つ=頑張れた自分」という前向きな経験に変わっていきます。

一人で抱え込まず、ゆめラボと一緒に「待つ力」を育てましょう

 

ご家庭での工夫を続けていても、「なかなかうまくいかない」「兄弟がいると練習の時間が取れない」「外出先でどう対応したらいいか分からない」など、悩みが尽きないこともあると思います。

発達障害の特性がある子どもの療育では、「待つ力」を育てるために、家庭と専門機関が一緒に取り組んでいくことがとても大切です。

児童発達支援事業所ゆめラボでは、一人ひとりの特性や家庭の状況に合わせて、「待つ練習」を個別の支援計画のなかに組み込んでいきます。教室内での練習だけでなく、「バス停で待つときはどうするか」「病院の待合室で何を準備しておくか」など、実際の生活場面を想定した具体的なアイデアも一緒に考えます。

「子ども 療育 発達障害」「待てない」「順番が守れない」といったキーワードが頭に浮かんだときは、「うちだけの問題」と抱え込まず、どうぞ気軽にご相談ください。見学や個別のご相談を通して、お子さまに合った「3分から始めるセルフコントロール練習」の方法を、一緒に探していければと思います。

ゆめラボ各教室へのお問い合わせは、お電話やホームページのフォーム、LINEなどから受け付けています。お子さまが少しずつ「待てたね」と笑顔で言えるようになるまで、私たちも一緒に歩んでいきます。

気になることがあれば、いつでもご相談ください。

 

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