「うちの子、そろそろ文字を書く年齢だけど、鉛筆の持ち方が気になる」「力いっぱい握ってしまって、すぐに疲れてしまう」。
発達障害の診断があるお子さまも、そうかもしれないと感じているお子さまも、「書くこと」のつまずきは、保護者の方にとってとても心配なテーマだと思います。
このコラムでは、子ども 療育の現場でよくご相談をいただく「鉛筆の持ち方」と「運筆(線を書く動き)」にしぼって、家庭で無理なく取り入れやすい練習メニューをご紹介します。
どれも、特別な道具はほとんどいらず、今日からお家で試せる内容です。
INDEX
正しい鉛筆の持ち方というと、「三指で持つのが大事」「この角度で持たないといけない」など、細かい形ばかりに目が向きがちです。
ただ、子ども 療育の視点から見ると、見た目の「形」だけでなく、「どのくらいの力で」「どの位置で」「どんな姿勢で」持てているかが大きなポイントになります。
指先の力が弱かったり、逆にとても強かったり、肩や肘がうまく安定していなかったりすると、「きれいな持ち方」を急に求めても、子どもにとってはとても難しい課題になります。
まずは、お子さまの今の持ち方の特徴をよく観察し、「ここはすでに頑張れているところ」「ここは少し手伝ってあげたいところ」を見つけていくことが、療育としてのスタートになります。
鉛筆の持ち方は、ある日突然できるようになるものではありません。赤ちゃんのころの「にぎる」動きから始まり、おもちゃをつまむ、ボタンを留める、シールをはがす、といった手指の経験の積み重ねの先に、「三本の指で支える持ち方」が育っていきます。
例えば、人差し指と親指でつまむ動きがまだぎこちないお子さまは、鉛筆を三本指で支えることも難しく感じやすくなります。
また、手首がぐらぐらしていたり、肘が体から離れすぎていたりすると、指先で微妙な力加減を調整することが難しくなります。その結果、鉛筆を強く握りしめたり、逆にすぐに落としてしまったりしやすくなります。
このように、鉛筆の持ち方の背景には、手指だけでなく、腕や肩、体幹の安定も関わっています。お子さまが今どの段階にいるのかを知ることは、子ども 療育の計画を立てるうえでも、とても大切な視点です。
保護者の方としては、「この持ち方はよくないと聞いたから、すぐ直さなくちゃ」と感じることがあるかもしれません
。しかし、いきなり手をつかまれて持ち方を直されると、お子さまによっては不快感が強くなり、「書くこと=注意されること」というイメージがついてしまうこともあります。
まずは、「今の持ち方でも、ここはいいところだな」と感じるポイントを一つ見つけて、そこを言葉で認めてあげることから始めてみてください。「親指がちゃんと前を向いているね」「紙にしっかり力が伝わっているね」のように伝えると、お子さまは安心しやすくなります。
そのうえで、「もう少し指が楽になる持ち方、やってみる?」「こうすると疲れにくくなるよ」と、メリットを伝えながら提案していくと、療育としてもスムーズに取り組みやすくなります。
「正解」を押し付けるのではなく、「一緒に試してみる」姿勢が、家庭でできる大切なサポートです。
ここからは、ご家庭で気軽に取り入れやすい練習メニューを、鉛筆を持つ前の準備段階と、鉛筆と紙を使った運筆練習に分けてご紹介します。
どれも「きれいにできたかどうか」を評価するのではなく、「指先がよく動いたかな」「今日はいつもより長く座って取り組めたかな」といった小さな変化を一緒に喜んでいける内容です。
短い時間で構いません。
毎日同じものを続ける必要はなく、親子で「今日はどれにしようか」と選びながら取り組むことで、療育の時間が「楽しい遊び」に近づいていきます。
鉛筆を持つ前に、指先をよく使う遊びで手をあたためておくと、そのあとの運筆がスムーズになりやすくなります。
例えば、粘土や小麦粉ねんどをこねたり、ちぎったり、丸めたりする遊びは、指全体の力をまんべんなく使うことができます。小さなボールを親指と人差し指でつまんで運ぶ遊びも、鉛筆を支える三本指の動きを意識しやすくなる活動です。
紙をびりびり破る遊びも、実は立派な手指の療育になります。大きな紙を両手で引っ張って破ったり、細長くちぎってみたりすることで、親指と他の指の連携が育ちます。
セロハンテープをはがして貼る動きや、洗濯ばさみをつまんで開け閉めする動きも、三本指で力を調整する感覚につながっていきます。
こうした遊びを数分行ってから鉛筆を持つと、「最初から力が入りすぎてしまう」「すぐに疲れてしまう」といった状態が少し和らぐことがあります。
特に、発達障害の特性があるお子さまで、力加減が極端になりやすい場合には、「遊び→書く」の順番を意識して習慣にしていくと効果的です。
運筆の練習というと、「なぞりプリントでちゃんと線の上をなぞる」イメージが強いかもしれません。
しかし、子ども 療育の現場では、最初から細かいなぞりから始めるのではなく、「大きく、自由に動かすところ」からスタートすることが多くあります。
まずは、大きな紙にぐるぐると円を描いたり、上下左右に長い線を引いたりして、肩や肘をしっかり動かせる経験を増やします。
そのあとで、だんだんと線を細くしたり、短くしたりしながら、手首や指先中心の動きに移っていきます。こうした流れの中で、「力を入れすぎずに線を引く感覚」が少しずつ身についていきます。
形を整える練習としては、直線・ジグザグ・波線・丸を組み合わせた線を、自分なりになぞったり真似したりする活動がおすすめです。
最初は線から少しはみ出しても構いません。「さっきより曲がらずに引けたね」「丸が増えてきたね」と、変化をことばで伝えていくことで、お子さまの「もっとやってみよう」という気持ちを育てていくことができます。
鉛筆の持ち方や運筆のつまずきは、「そのうち慣れるかもしれない」と様子を見ているうちに、本人の「書くのは苦手」「文字は嫌い」という気持ちにつながってしまうことがあります。
一方で、少し早い段階から手指の発達に合わせた療育を取り入れていくと、「書くことって意外と楽しいかも」という経験に変えていくことができます。
児童発達支援事業所ゆめラボでは、鉛筆の持ち方や運筆に苦手さを感じているお子さまに対して、一人ひとりの発達段階に合わせた練習メニューを一緒に考えています。
手指を使う遊びから始めたいお子さまも、文字に挑戦してみたいお子さまも、その子に合ったステップで支援していきます。
「家庭でどこまでやってよいのか分からない」「このままの持ち方で本当に大丈夫?」と感じておられる保護者の方は、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。
実際の鉛筆の持ち方や運筆の様子を一緒に確認しながら、家庭で続けやすい練習の工夫や、ゆめラボでの療育の進め方をご提案いたします。
見学・相談は、各教室にて随時受け付けています。
お問い合わせフォームやお電話、公式LINEなど、利用しやすい方法でお気軽にお声がけください。お子さまに合った「書く」の練習を、一緒に見つけていきましょう。
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