みなさんのお住まいの地域で「児童発達支援事業所」「放課後ディサービス」などの看板をみかけることがあるかと思います。
そこでは、どんなことをやっているの?どうやったら利用できるの?どんなことするの?などの疑問についてお答えしていこうと思います。
お子さまの発達を支援する「児童発達支援事業所」
2021年の児童福祉法改訂により、児童発達支援事業所が制度化されました。児童発達支援事業所では、「福祉型」「医療型」に分かれます。
私達が運営するゆめラボは「福祉型」に位置しています。
まずは、児童発達支援事業所についてご紹介いたします。
児童発達支援事業所とは?
児童発達支援事業所とは、障害発達支援の一つで、小学校就学前の6歳までの療育の観点から支援が必要であると認められてた手帳の観点の有無は問わず、児童相談所、保健センター、医師等により療育の必要性が認められた児童が主に通う施設です。
お住まいの地域には、地域の中核となる障害児専門施設として、児童発達支援センターがあり、障がいの種別に関わらず、適切な支援を受けられるよう質の確保をしています。児童発達支援事業所は、通所しやすいようにできる限り、身近な地域に多く設置されています。
児童発達支援事業所はどんな子供が通うの?
児童発達支援事業所では、自閉スペクトラム症のお子さま等が通う施設となります。
療育手帳もしくは、受給者証をお住まいの市町村にて所得されているお子さまが利用できます。
児童発達支援事業所の魅力は?
児童発達支援事業所のよって、療育スタイルが異なります。集団タイプと個別タイプがあります。療育を受ける時間も一日お預かりする施設もありますし、短時間で行う療育もあります。
通園タイプの事業所では、保育園・幼稚園の代わりに毎日通います。
また、ゆめラボのように、習い事のように週に何回か通い療育を受ける場合まで、お子さまの状況や施設のタイプによって受けられるサービスは様々です。
児童発達支援事業所の魅力の一つは、保護者様の働き方のスタイルにも合わせて、療育の内容も選ぶことができる点です。
また、何らかの特性のある子どもにとって早期にその困りごとに気づき、困難を乗り越えやすくしたり、周囲の支援を受けたりすることが重要です。その点、児童発達支援事業所は、お子さまに合わせて個別支援計画を立て、課題に合わせた支援が可能です。
未就学のお子さまの1年は、とても大きな成長過程の1年です。
早期に適切な療育を受けることで、それ以降の生活面や学習面などへ幾分かスムーズに移行していける点も魅力の1つです。
児童発達支援事業所の利用方法は?
児童発達支援事業所を利用するには、市区町村の福祉相談窓口や障害児相談支援事業所などに相談いただくことが必要となります。
月にサービスを受けられる日数には上限があり、お子さまや保護者様の状況や環境、利用意向などを踏まえて、受給者証の発行時に決定されます。
ひと月に使える日数の上限の範囲内で、お子さまに必要なサービスを組み合わせて利用計画が立てられます。
児童発達支援事業所の利用料金
児童発達支援は、障害児通所給付費の対象化となるサービスです。
受給者証を取得することで国と自治体から利用料の9割が給付され、1割の自己負担でサービスが受けられます。
利用した日数に応じた1割負担分の利用料を支払いますが、前年度の所得によりひと月に保護者様か負担する額の上限が決められているので利用する日数が多くても下記の金額以上の負担は発生しません。
・生活保護受給世帯、市町村民税非課税世帯・・・・0円
・市町村民税課税世帯(890万円以下の世帯)・・・4,600円
・上記以外(年間収入概ね890万円を超えた世帯)・・・37,200円
児童発達支援事業所はどんなスケジュール?
通園タイプの事業所では、朝から夕方まで集団でのスケジュールのもと、療育を行う事業所もあります。通園タイプの事業所では、集団での療育スタイルが多いのも特徴です。
週に数回利用するゆめラボのようなタイプの事業所では、療育時間が50分~数時間程度の短時間療育を個別にて行うものもあります。
たいていの事業所では、お子さまのお困りごとを中心に個別支援計画を作成し活動の中に取り入れて支援を行います。
良くある療育の種類に感覚統合・SST・TEACCH(ティーチ)プログラム・応用行動分析学(ABBA)・認知行動療法・音楽療法・作業療法・言語療法などがあります。
児童発達支援事業所により、上記の特徴を打ち出して、専門性をもって療育を行っています。
ゆめラボでは、利用日数の範囲内でご希望に合わせて利用日、利用時間を決めます。
固定の曜日での利用も可能ですし、変動でのスケジュールも可能です。
1回の療育では、1時間の個別療育を行っています。
1回あたりのスケジュール
来所
健康確認
てあらい・うがい
個別活動
トイレ
個別活動
お片づけ
お迎え
お申込み・利用までの流れは?
児童発達支援事業所を利用するためには、まずは事業所へお申込みいただく必要がございます。その後、事前面談にて詳しくお子さまのお困りごとをお伺いします。
聞き取り内容を基にゆめラボの療育を体験いただき、お子さまに合っているか確認いただき、ご利用開始となります。
その際には、療育手帳もしくは受給者証が必ず必要となります。
児童発達支援事業所「ゆめラボ」のポイント
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ここまで、児童発達支援事業所について詳しくご紹介いたしました。
続いては、私達が運営しているゆめラボについてより詳しく説明いたします。
児童発達支援所「ゆめラボ」
ゆめラボは広島県からスタートした個別療育の児童発達支援所です。
小学校就学までの短い期間ですが、発達障がいを持つお子さまへの療育は早期に行うことで先々のできることも増えることでお子さま自身の負担やお困りごとも軽減できると思われます。
特に利用いただくお子さまは、自閉スペクトラム症のお子さまが多く、先の見通しが見えること、感覚刺激によって安心感を得ることができます。事業所内でもそうしたことに対応できるように工夫し支援しています。
ゆめラボの3つの特徴
①個別療育で、一人ひとりのお子さまに合わせた課題をスケジュールに組み込み支援します。お子様の将来を見据えて、日常生活での必要なスキル(食事・トイレ・着替えなどの基本的な生活習慣の練習)とSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を取り入れて支援します。
②見通しがあることは、先に見えないことに不安を持ちやすい自閉スペクトラム症の特性を配慮して、スケジューリングを行い一日の流れを視覚化し活動します。
初めは、慣れるのに時間は必要ですが、ほとんどのお子さまが来たら何をするのか理解できるようになってきます。
③個別療育でありながらも小集団でのコミュニケーションスキルを身につけていく時間もあります。
お友達にゆずってあけたり、貸してあげたり、手伝ったり、一緒に取り組んだり、順番を守ったりといった生きていくうえで必要な須切りも学んでいきます。
まずはゆめラボへ見学に来てください!
ゆめラボでは、おかげさまで、開所以来たくさんのご相談をいただきありがとうございます。
曜日、時間帯によっては受け入れが可能です。
ぜひ、ゆめラボで取り組んでいる療育の様子や環境を一緒にお越しいだき体験ください。
ゆめラボでは、相談後必ず体験いただきお子さまのあった支援ができるかどうかご確認いただき利用いただいています。
まとめ
今回の記事では児童発達支援事業所について、詳しくご紹介いたしました。
最近は、見かけることも多くなった「児童発達支援事業所」について参考になれば幸いです。
事業所によって、得意としている分野や療育手法など様々です。
幼児期の早期療育の開始は、お子さまの将来の希望を広げることができるものであると信じています。学習塾がスタートの当事業所は、今まで多くの「もっと早くに気づいていれば」と思う機会が沢山ありました。
現在は、ソーシャルインクルージョンの言葉も多く目にします。お困りごとがあったら相談できる機関も地域には多くあります。
子育てにお悩みの際には、ぜひ、地域の子育て相談機関からまずは訪れてみて子育てされる保護者様の何かきっかけになれば幸いです。
ゆめラボは、未来のある子どもたちの可能性をひろげるお手伝いができればと願います。