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療育コラム

2024.09.27

発達障害の子どもがご飯を食べない理由は?偏食の原因と家庭でできる対応

 

偏食について、皆様はインターネット等で調べたことがあるのではないでしょうか。

お子さまが偏食がちですと、親御様は不安に思われるかと思います。

 

このページでは、発達障害のある子どもの偏食の背景と、ご家庭でできる対応をお伝えします。

発達障害のあるお子さまの偏食

 

ゆめラボでも食に関する相談事で、食器の扱い方、偏食、食事時間など様々なご相談を受けることがあります。
それではまずは偏食についてご紹介します。

「偏食」とは

偏食という言葉は、「えり好みをして食べること、食物に好き嫌いのあることという意味が辞書に書いてあります。
発達障害を持つお子さまの偏食は、そのようなえり好みではなく、特定の食品しか食べることができない状態、特定の調理法でしか食べられない、特定の環境でしか食べられないなどの状態を指します。

 

大人になれば束られるようになるという好き嫌いの克服ではなく、十分に原因を把握しなければ改善がされることはあまりありません。

「偏食」の背景とは

「食べられるものが極端に少ない」「同じものばかり食べてしまう」などの問題が、発達障害のあるお子さまに直面するものとしてあります。
食べ物の好き嫌い=わがまま と捉えられてしまいがちです。

発達障害の特性により、引き起こされている可能性があります。

特に、発達障害のある場合特有の脳機能の発達の偏りや身体感覚の問題といった特性が関わっています。自然治癒は難しく、原因の把握と改善のための対応が必要です。

「偏食」の問題とは

それらのことにより、食べられるものが限られると摂取できる栄養素も限定されます。
足りないものをサプリメントで補うなどのはなしはゆめラボでも良く伺います。
発達過程にある幼児期のお子さまの栄養不足は、疾病の可能性も出てきます。

原因を突き止め、改善策を一緒に考えご家庭で試していくことが必要です。
原因は、大きく口腔機能、発達、感覚によるものなどがあげられます。
次の章で、感覚による改善策を見ていきたいと思います。

偏食を改善するための具体的な対応は?

 

偏食改善には時間がかかります。小さな変化を褒めて、一緒に喜び、無理強いをしないことが大切です。
各感覚器官ごとの感覚と対応についてみていきましょう。

視覚(目で見る)

・見た目が変わると食べられない
・同じ食具でないと食べない
・周囲が気になり食事に集中できない

具体的対応
・調理の過程を見せる(絵や写真の説明もよい)
・様々な食具をランダムに使って、慣れた食具から移し替える様子を見せる
・食時間を決める。気になる対象を隠すなどの環境を整える
*食材を形で認識している場合もあるので、食材ごとに分けて盛り付ける。同じ食材でも切っているところを見せて同じ食材であることを教えていくとよいでしょう。

嗅覚(鼻で嗅ぐ)

・苦手な匂いがすると食べられない
・苦手な匂いがする部屋に入れない

具体的対応
・苦手な食材に使い匂いがする食材を料理に混ぜて。少しずつ慣らす
・食事場所を別室に移す。苦手な匂いを薄めた食材を近くにおいて慣らす
*匂いを軽減する調理法を工夫したり、匂いが薄い順番に慣れていくのがよいでしょう。

例えば、煮魚や焼き魚よりフライにするなどの工夫です

聴覚(耳で聞く)

・使っている食器の当たる音が苦手
・にぎやかだと落ち着いて食べられない

具体的対応
・食器を音が立ちにくい材質に変更する
・音の原因を説明する、周りと少し離れた場所で食事をすることで音刺激が入らない環境を整える

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味覚(舌で味わう)

・特定の味付けやメニューを好む
・お茶やお水が飲めない

具体的対応
・好みの調味料と苦手な食材にかけることで、味のイメージをつける
・飲める水分を少しずつ水と差し替えていく
*見慣れた入れ物(コップや水筒)で、差し替えていくことで慣れていく

 

固有受容覚(歯でかみしめる)

・やわらかいものの食感が嫌い
・カリカリした食感を好むなど

具体的対応
・食材を揚げて提供することで食べたときの刺激が入るような硬さに調整する
・調理法は、揚げる⇒焼く⇒煮る と段階を踏んで提供する

触覚(手や歯、舌で触れる)

・べたべたするものを触るのを嫌がる
・食具の素材が苦手
・特定の温度しか飲食しない

具体的対応
・日々の生活や遊びの中で、いろいろな感触のものに触れながら刺激に慣れていく
・抵抗の少ない材質に変更する
・好きなキャラクターの描かれた食具で慣らしていく
・好みの温度から徐々に温め、冷ますを調整していく

家庭でできる偏食への療育的な関わり方

 

発達障害のある子どもの偏食に家庭で向き合うときは、「何を食べさせるか」だけでなく、「どのような環境なら安心して食事に向かえるか」を考えることが大切です。

無理に食べさせようとすると、食事そのものへの苦手意識が強くなることがあります。

 

家庭でできる療育的な関わりでは、子どもの感覚や不安に合わせながら、小さな成功体験を積み重ねていくことがポイントです。

食べさせる前に安心できる食事環境を整える

偏食への対応では、まず食卓の環境を整えることが大切です。

テレビの音や周囲のにぎやかさが気になる子ども、食器の音が苦手な子ども、においや見た目の変化に不安を感じやすい子どもなど、食事に集中しにくい理由は一人ひとり違います。

 

食事の時間をある程度決める、座る場所を固定する、苦手な刺激を少し減らすなど、安心して食卓に向かえる環境を作ることで、食べることへの負担が軽くなる場合があります。

「一口食べる」だけを目標にしない

偏食がある子どもにとって、新しい食材を口に入れることは大きなチャレンジです。

 

そのため、最初から「食べること」だけを目標にするのではなく、見る、においをかぐ、触ってみる、お皿の近くに置くなど、食べる前の段階も大切な経験として考えていきましょう。

「今日は近くに置けた」「少し触れた」「口元まで運べた」といった小さな変化を認めることで、子どもが安心して次のステップに進みやすくなります。

小さな変化を記録して次の対応につなげる

家庭で偏食に対応するときは、食べられたものだけでなく、苦手だった場面や少し受け入れられた場面を記録しておくと役立ちます。

 

たとえば、「同じにんじんでも細かく切ると見られた」「揚げると少し口に入れられた」「においが強い日は嫌がった」など、子どもの反応を見ていくことで、次に試す工夫が見えやすくなります。

保護者だけで抱え込まず、児童発達支援事業所や専門職に相談しながら、家庭で無理なく続けられる方法を一緒に考えていくことも大切です。

まとめ|発達障害の子どもの偏食は家庭で無理なく少しずつ向き合いましょう

 

今回の記事では、発達障害をお持ちのお子さまの偏食について、具体的対応をまじえてご紹介いたしました。

 

ゆめラボでは、食事は、お子さまが安心して楽しく食べられる環境や雰囲気作りが大切だと考えます。事業所内では特に食事を扱う場面がないだけに、ご家庭での食事に関してご相談に応じて、対処法等を職員よりお伝えできればと思います。

 

食事は本来楽しく、家族で話をしながら団らんの場でもあります。

どうしても食べられないものがあるときは、無理せず少しずついろいろな味を知り、食の楽しみを広げることができるように無理せず、気長に取り組んでいきましょう

 

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