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2024.09.30

【児童発達支援事業所】ゆめラボのTEACCHプログラムってどんなもの?

 

児童発達支援事業所や放課後ディサービスを利用しようか考えていらっしゃる方々の中で、何を重要ポイントして探すかというと多くの方は「療育プログラム」を参考に探しているというデータがあります。

もちろん、お住いの近くにあるのが一番ですが実際に利用する中で、お子さまにあった適切な療育が何か調べることは大切ですね。

現在、私たちゆめラボが運営する児童発達支援には、集団療育、個別療育という療育のスタイルの違いのほかにも療育の特徴の多様化が進んでいます。理学療法士さんがいる運動機能などの専門的な支援、音楽療法や英語を扱う事業所もあります。

アスレチックでの運動療法やABA応用行動分析を取り入れていたり、ゆめラボのようにTEACCH(ティーチ)プログラムを導入している事業所もあります。

時間も様々です。

今回の記事では、児童発達支援事業所ゆめラボが導入しているTEACCH(ティーチ)プログラムについて詳しくご紹介いたしますので、お子さまの療育を考える中で少しでも参考になれば幸いです。

TEACCH(ティーチ)プログラム基本情報

 

児童発達支援事業所ゆめラボで導入している「TEACCHプログラム」について今回は、お話ししていきたいと思います。

みなさん、TEACCHプログラムってご存じですか?

TEACCHプログラムは自閉スペクトラム症の方がより過ごしやすい環境で支援をするための仕組みです。

TEACCHの基本理念についてASD

TEACCHプログラムの基本は、アメリカのノースカロライナ州で発症したASDの特性のある当事者の特性を理解することから初めて、支援者と家族の協働を行い、支援によるゴールを考えて当事者に合わせて教育の方略を検討して支援を行っていく生涯支援プログラムです。

 

このプログラムは人生を通して行われるもので、「自閉症児の診断・評価」、「構造化を特徴とした療育プログラム」、「家族・支援者サポート」、「就労支援」など様々なサービス群から成立しています。

TEACCHプログラムを言い換えると、ASD(自閉症スペクトラム)の当事者の生活の質(QOL)向上の為に、彼らの周囲の物理的環境、及びコミュニケーション環境を生涯にわたって設計し続けるプログラムであるといえます。

(自閉症スペクトラム障害)の生涯支援プログラム

「TEACCH」は「Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren」(自閉症及び、それに準ずるコミュニケーション課題を抱える子ども向けのケアと教育)の略で、米ノースカロライナ州で行われているプログラムには下記のような特徴があります。

 

「自治体規模の介入」
ノースカロライナ州政府の全面的なバックアップと全州規模での実施。

 

「ゆりかごから墓場まで」
幼児期から成人して地域で生活するまで、障害児の一生を地域で生活するための長期的体系的プログラムである。

 

「自閉症児の文化」
自閉症の人々の行動様式を文化の一つとして捉え理解しようとする。

 

「親は共同療育者」
専門家のセラピストの支援と同等以上に、親の療育への関与が期待される。

 

「構造化された教育」
予測不能な状態が苦手である特性を持つ自閉症児に対して、整理され、構造化された環境をつくる。

 

TEACCHプログラムを言い換えると、ASD(自閉症スペクトラム)の当事者の生活の質(QOL)向上の為に、彼らの周囲の物理的環境、及びコミュニケーション環境を生涯にわたって設計し続けるプログラムであるといえます。

TEACCHプログラムの効果で95%以上が地域社会の中で暮らすことに成功!

TEACCHの発祥の地、アメリカのノースカロライナ州では、州全体でASDの方が地域で自立して生活することを目標にし、不適切行動に注目を集めることではなく、適切な技能を発達させることに着目し、理解しやすい環境を整えるという2点のアプローチにより州全体で95%以上のASDの方が施設には入ることなく、地域社会の中で生活することができたという事例もあります。

もちろん、そこには地域のASDの特性を理解しようとする地域の姿勢があって成り立っているといえます。

地域ぐるみでの理解はとても大切です。

児童発達支援事業所ゆめラボではTEACCHプログラムを採用

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、ASDの診断を受けたお子さまが多く通所しています。

保育園や幼稚園を違う環境で、視覚刺激を極力少なくして取り組む課題に集中できる仕組みづくりを行っています。スタッフの立ち位置や課題の置き方、初めと終わりなど必要な物だけが視覚に入るように工夫しています。

次に、児童発達支援事業所ゆめラボでのTEACCHプログラムについてみていきましょう。

ゆめラボのTEACCHプログラムについて

ゆめラボでは、物的環境の構造化と視覚的構造化を特に留意して取り入れています。

目に入る刺激により、指示の通り方や行動の切り替えが変ってきます。

集中して取り組める環境と課題の見える化を行うことで、見通し持って課題に向き合うことができます。

 

初めての環境に不安を覚えるお子さまも多いと思います。

ゆめラボでは、今取り組む課題のみが見えるようにそれ以外のものは見えないようにしています。机に向かって行う課題も正面を壁にすることで気になる視線がなく、目の前の課題に集中することができます。仕上がりの完成図や手順が分かることで、安心して課題と向き合えます。

また、どの課題も言葉がけや会話を通して、コミュニケーションや表情、気持ちを伝えること、表現することを大切にしています。

TEACCHプログラムで見込める効果は?

つぎに、TEACCHプログラムでどんな効果があるか、今まで利用してきたお子さまの実例からお話しします。

絵ガードによるスケジューリングにより、その日1日の次の行動が分かることや切り替えができるようになる点は効果の一つと言えます。

また、見えるところに物がない為、視覚優位のお子さまが多いので目に入る刺激が少なく予定している行動に進めやすい点も効果の一つと言えます。それらの結果、スムーズな行動と支援により、スモールステップでのできたことを「褒められる」経験をたくさん積むことができます。

ゆめラボ療育(TEACCHプログラム)の一部ご紹介

児童発達支援ゆめラボでは、個別の療育を実施しています。

ご相談の中には、やり始めたらやめられないや興味があること以外行動しないなどの場面の切り替えについての相談があります。こうした時には、絵カード、写真、言語を目を合わせて示すことで意識を切り替えてもらいます。興味のある内容から課題をしている内容を組み入れていきます。

 

コミュニケーションについても多くの相談を受けます。友達との関り方や興味の示し方、会話のキャッチボールなど吃音などにより、話すことに抵抗があるなど伺います。こうした時にもちろん、集団の中で話す場面があったほうがより早く経験を積めるかもしれません。

しかし、私たちは、子どもたちの自己重要感、自己肯定感を高めることで自信もって対人関係を積んでいけると考えています。なので、個別でまずは、小さなできたをたくさん積み重ね「自分はできた」という気持ちを沢山受け取って集団でのかかわりに繋げていけたらと思います。

机上課題や運動課題を通して、環境面はTEACCHプログラムを導入していますが、療育の中でこうした他者からの承認を受ける機会を沢山作ることが大切だと思っています。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

TEACCHプログラムは、ASD支援における物的環境の構造化や視覚的構造化、個別のスケジューリング、ワークシステムなどを使って、障害における当事者とその家族、地域の協働で取り組むプログラムです。ゆめラボの実際の療育プロムラムには、そうしたプログラムを導入し、微細運動や粗大運動、就学に向けた準備課題を個別で支援しています。

また、どういったものか実際に見ていただくことが一番だと思います。

ゆめラボでは、ご利用の前に必ず、事前見学と体験を行っていただきます。

 

ぜひ、TEACCHプログラムを取り入れている児童発達支援ゆめラボへ見学にお越しください。

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