広島県の児童発達支援事業所ゆめラボでは、保育所等訪問支援を2023年6月開始いたします。
保育所等訪問支援ってどんなサービス?と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、保育所等訪問支援について詳しくご紹介いたします。
INDEX
ふだん利用している、保育園や幼稚園などで発達障がいや活動場面での困難さなどから専門の人に見てもらいたいなど思ったことはありませんか?
保育園や幼稚園でよく見られる加配の先生とは違い、訪問支援員が訪問し専門的な支援を行うサービスです。
児童発達支援事業所ゆめラボ府中教室では、「保育所等訪問支援」事業をスタートします。
ぜひ、どんなサービスなのか読み進めてくださいね。
保育所等訪問支援は、まだまだ認知が広がっている制度ではありませんが、国が進めているインクルーシブ社会実現事業の一つとしてすすめられています。
保育所等訪問は、保育園、幼稚園、認可保育園、認可幼稚園、小学校、特別支援学校、放課後児童クラブ、中学校などの日常大半を過ごす場所に出向いて、直接支援をおこなったり、先生方とどのような手立てでスムーズで生活ができるか間接支援に入ることができます。
保育園、幼稚園、小学校に通所している方で、集団での生活や適応に専門的支援が必要であるお子さまが対象となります。
障害児の認定にあっては医学的診断や障害者手帳の有無は問いません。園や学校でのお友達との関わりでのお困りごとや不適応感を抱いていたり、食事の場面や学習中の状況などに支援を必要としている方がご利用いただけます。
保育所等訪問支援を受けるにあたって、先ずはお住いの役所に相談いただき手続きを進めていきます。
相談支援員をつけて書類等を整理する場合とセルフプランで保護者様自身で準備を進める場合とがあります。通所している園や学校に意見書を記入いただき、園や学校がどのような支援に必要性を感じているか書いていただきます。
保育所等訪問支援を行う事業所が、意見書を元に個別支援実施計画書を作成しどのような支援を実際計画していくのか書き上げたものを役所に提出し、保育所等訪問支援の利用日数が付与されます。
広島県安芸郡府中町に所在する児童発達支援事業所ゆめラボ府中教室は、広島市、安芸郡のエリアで保育所等訪問支援事業を行っています。
また、2024年4月からは、ゆめラボ観音教室、東雲教室でも保育所等訪問支援をご利用いただけるようになります。
児童発達支援事業を行っている点を活かし事業所と園、学校と線で繋げた支援ができることを目標にしています。
詳しく、ゆめラボの保育所等訪問についてみていきたいと思います。
児童発達支援事業所ゆめラボ府中教室は、未就学児の発達に遅れがあるお子さまを対象として個別療育を行う事業所です。
現在は、府中教室と観音教室、東雲教室の3教室を運営しています。
保育所等訪問支援の実施エリアは、広島市、安芸郡府中町、海田町です。
保育所等訪問支援での訪問先は、利用希望しているお子さまの保育所、幼稚園、認可幼稚園、認可保育園、小学校、特別支援学校、放課後児童クラブなどです。実際に集団生活をしている場に出向いて、支援が必要な時間帯に行います。
ただし、訪問は、園や学校からの許可がないと動くことができない事業となります。
児童発達支援事業所ゆめラボの行う保育所等訪問支援事業は、実際に個別療育を利用している方の利用が多い為、個別療育でできるようになったことやスムーズに活動ができるようになったことなどを集団の場ですぐに取り入れることができるのが、特長です。
また、児童発達支援事業所ゆめラボを利用後、小学校へ入学後も引き続き保育所等訪問支援事業で、実際に学校に出向いての支援ができることも園から保育園へと移行をスムーズにでき、保護者様の相談事にも継続して乗ることができるため、好評いただいています。
保育所等訪問支援ゆめラボでの支援は、半年の個別支援計画にて、保護者様の通園、通学先でのお困りごとを聞かせていただき、園や学校での様子を担当の先生方から聞き取り、お子さまに合わせた支援計画を作成します。支援内容は、出向いてすり合わせを行います。
園や学校場面のどの部分で問題行動やお困りが起こるのかを確認し、時間帯も合わせて動くことができます。
支援後には、ゆめラボで導入しているHUGシステムでの訪問記録で報告させていただきます
保育所等訪問支援ゆめラボの支援によって、保育園や幼稚園の先生からのご相談を受けることにより、先生方がどのようにかかわっていくことがお子さまにとって良いのか気づく機会を提供することが可能になります
。またどの園や学校の先生方もとても親身に学び、変化に協力的です。そのことによりお子さまも集団生活での行動がスムーズになることが可能になっていると感じています。ゆめラボの支援が個別支援に特化している部分を集団生活の中で環境の配慮、園や学校での効果のある活動は横展開で繋げていくように各連携期間へ配慮するようにしています。
続いては実際にゆめラボで実施した保育所等訪問支援の実績を一部ご紹介いたします。
児童発達支援卒園生 小学1年生Kくんの例
利用目的
・幼稚園の時から集団生活の中でペースが遅く時間がかかる点が小学校に入って集団で適応できるか心配があった
・わからないことや困ったときに助けてほしいことを自分から言えないため小学校に入って慣れるかでサポートしてほしい
改善事例
体育の時間の縄跳びが苦手な様子が見られるとのことで、体育の時間に一緒に参加し監察を実施しました。難しさにつながっている点を観察し、縄跳びの持ち方が逆手になっていた。口頭説明での理解が難しかったため、縄跳びの持ち手に小指の位置が分かりやすい目立たないシールを貼り、どの指が下になるかを視覚で分かりやすくなる方法を提案する。
その後、持ち方は正しく持てるようになり、縄跳びに自信がついてきている様子が見受けられた。
幼稚園通園 児童発達支援ゆめラボ利用の年少さんMくんの例
利用目的
・お弁当時間の過ごし方の課題
・朝の登園渋り
改善対策
・行動観察を行い、本児の行動を確認しました。お弁当が一番早く食べてしまいほかの子が食べている中遊びたい気持ちが先行してしまう状況がありました。水分補給も少ないことが気がかりでした。お弁当を食べることの難易度が易しく、一口で食べることができる状況からすぐに食べ終わってしまうことが分かりました。一口サイズからおにぎりで自分でかじることが必要な状況やご飯をすくうことができるように工夫してもらうことで時間がなく食べることができるようになってきました。水筒もストローからコップのみに変えることで補給する量も目に見える量で撮ることができるようになりました。
・朝の登園時のお着替えに時間がかかりことが分かりました。着替えの工程も多く、着替え終わるかでも集中が続かないことが一日の初めに起こることで登園渋りにつながっている様子でした。
絵カードでの工程を見える化し、好きなキャラクターを利用してやる気に繋げました。また工程を減らすためにご家庭で協力いただく部分も作りました。着脱のボタンが上手にできない部分は、片目の園服は、マジックテープに変更していただき、シャツは自分でつける。また、ほかの子が着替えて遊んでいる方に目が向いていしまうため、パーテーションをたてて、目隠しをすることや荷物置き場を真ん中であるところを端にすることで集中できるように配慮するなど改善することで数回の訪問で行動に変化が見られました。
保育所等訪問支援は、まだまだ認知度が低い支援かもしれません。
実際に広島市、府中町での実施している事業所は少なく遠方の事業所を利用している方も多くいらっしゃいます。
児童発達支援への通所で大きく成長が見られるお子さまでも1日1回の利用は1時間です。大半の時間を園や学校、ご家庭で過ごすことになります。だからこそ、発達支援を集団生活の場に出向いて行うことが私たちゆめラボの連携支援として行う意義を感じています。
現在、児童発達支援で通所いただいている方からのご希望を優先して対応しております。
まずは、ご利用検討の際には事業所までご連絡いただければ幸いです。
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