「順番を待てない」「切り替えのたびに崩れてしまう」「今すぐやりたい気持ちが強い」――そんな姿に悩む未就学児の保護者さまへ。
発達障害のあるお子さまにとって、「待つ」ことは想像以上に難しい場面があります。
ただ我慢が足りないのではなく、先の見通しを持ちにくいことや、気持ちの切り替えに時間がかかることが関係している場合も少なくありません。
それでも、家庭の中でほんの短い「待てた」を重ねていくと、少しずつ順番を待つ力や、自分の気持ちを落ち着かせる力が育っていきます。園生活や外出先での過ごしやすさにもつながる、大切な土台です。
このページでは、子どもが待てない背景と、未就学児でも取り入れやすい3分の「ちょっと待つ」練習、家庭での関わり方のコツを、児童発達支援事業所ゆめラボの視点からお伝えします。
INDEX
子どもが待てないとき、目の前の行動だけを見ると「わがままなのかな」「言えば分かるはずなのに」と感じることもあるかもしれません。
けれど実際には、待つことが難しくなる理由があります。背景が見えてくると、声のかけ方も変わってきます。
発達障害のある子どもや、発達に特性のある子どもは、「あとどれくらい待つのか」「待ったあとに何があるのか」がつかみにくいことがあります。
大人にとっては少しの時間でも、お子さまにとっては終わりが見えない長い時間に感じられます。その不安が大きくなると、泣く、怒る、動き出してしまうといった形で気持ちがあふれやすくなります。
だからこそ、「待っていてね」と言葉だけで伝えるよりも、タイマーや砂時計などで終わりを見えるようにすることが役立ちます。
待つことが苦手なお子さまの中には、今やっていることを終えること自体が難しい子もいます。
遊びの途中で声をかけられたときや、動画を見終わったあと、気持ちを次へ移すまでに時間がかかると、「まだやりたい」が一気に強く出やすくなります。順番待ちが苦手に見える場面でも、実際には切り替えの難しさが関わっていることがあります。
こうした場合は、急に止めるよりも、「あと1回したら終わりにしようね」「これが終わったら次だよ」と予告を入れるほうが受け入れやすくなります。
「待てない」「我慢できない」「切り替えで崩れやすい」といった姿が重なって見えるときは、子どもが我慢できないのはなぜ?待てない・切り替えが苦手な子への関わり方もあわせてご覧ください。
待つことがうまくいかなかった経験が続くと、お子さまの中で「待つ時間=つらい時間」になりやすくなります。
何度も注意されたり、失敗した印象ばかりが残ったりすると、次に同じ場面がきたときにも身構えやすくなります。すると、まだ始まっていないのに崩れやすくなることもあります。
待つ力を育てるときに大切なのは、長く待たせることではありません。短くても「できた」と感じられる場面を増やし、待つことへの苦手意識を少しずつやわらげていくことです。
待つ練習は、長い時間を我慢させるほどよいわけではありません。むしろ、短く始めて、できたところで終わるほうが続きやすくなります。
家庭の中で取り入れやすい方法から始めてみましょう。
「待ってね」と言われても、いつまで待つのかが見えないと、お子さまは不安になりやすくなります。
そんなときは、砂時計やキッチンタイマー、スマートフォンのタイマー機能などを使って、「これが鳴ったら交代ね」「砂が落ちたら終わりだよ」と伝えてみてください。時間の流れが目で見えるだけで、待ちやすくなる子は少なくありません。
きょうだいとの遊びや、出発前の身支度、おやつの前など、日常の短い場面で繰り返すと、「待つと終わりが来る」という感覚が育っていきます。
時計の時間がまだ分かりにくい未就学児には、「3分待ってね」よりも「絵本が終わったらね」「ママがお皿を洗い終わったらね」と伝えるほうが入りやすいことがあります。
行動の区切りで伝えると、今何を待っているのかがわかりやすくなり、「まだかな」と不安になる時間も短くなります。待つことが苦手なお子さまほど、生活の流れに沿った言い方のほうが伝わりやすくなります。
園でも家庭でも使いやすい方法なので、声かけの形をそろえておくと、お子さまが場面ごとの違いに戸惑いにくくなります。
待つ練習は、特別な教材がなくてもできます。
たとえば、おやつを目の前に置いて「3つ数えたら食べようね」と伝えたり、好きなおもちゃで遊ぶ前に「ママの合図があったら始めようね」と声をかけたりするだけでも、短い待つ経験になります。
最初は3秒や5秒でも十分です。ここで大切なのは、「ちゃんと待てたね」「今、自分で止まれたね」と、できた瞬間をすぐ言葉にすることです。
待てた経験が積み重なるほど、お子さまの中で「待つのはできること」に変わっていきます。
待つ力は、ある日急に身につくものではありません。
少しずつ伸びていくものだからこそ、大人の関わり方で変わってくる部分があります。家庭で意識したい点を見ていきましょう。
「待つ練習をするなら3分」と考えると、最初から高いハードルになってしまうことがあります。
大切なのは、3分待たせることではなく、その子が成功しやすい長さから始めることです。3秒、10秒、30秒と、その子に合うところから始めて、「待てた」で終わる経験を増やしたほうが、次につながりやすくなります。
うまくいかなかった日は、時間を短くして終えても問題ありません。その日の成功で終わることが、次のやる気につながります。
待てたあとにまとめてほめるより、できた瞬間に言葉を返したほうがお子さまには伝わりやすくなります。
「今、ちゃんと止まって待てたね」「タイマーが鳴るまで待てたね」と、何ができたのかをそのまま言葉にして返すと、行動とことばが結びつきやすくなります。
ただ「えらいね」と言うだけでは伝わりにくい子もいるため、具体的に言葉にすることが大切です。成功の場面がわかると、お子さま自身も「これでよかったんだ」と感じやすくなります。
同じ「待つことが苦手」でも、合いやすい伝え方は一人ひとり違います。
言葉で伝えるほうが入りやすい子もいれば、絵カードやタイマーのほうが安心できる子もいます。座って待つより、手に小さなおもちゃを持っていたほうが落ち着く子もいます。反対に、刺激が多いとかえって崩れやすい子もいます。
ご家庭の中で「これなら受け入れやすい」という形が見つかると、待つ練習はぐっとやりやすくなります。うまくいかないときは方法が合っていないだけ、ということも少なくありません。
待つことは、ただ我慢する力ではありません。順番を待つ、声をかけられたときに止まる、次の活動まで気持ちをつなぐ、相手の話が終わるまで聞く。
こうした力が少しずつ重なって、園生活や集団の中で過ごしやすくなっていきます。
児童発達支援事業所ゆめラボでは、発達障害のある未就学児や、発達に特性のあるお子さまに対して、それぞれのペースに合わせながら「待つ力」を育てる支援を行っています。
タイマーや視覚的な手がかりを使ったり、遊びの中で順番を経験したり、その子に合う方法で、「待てた」という実感を少しずつ増やしていきます。
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