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療育コラム

2025.10.28

発達障害の子どもと非認知能力|自己肯定感・感情コントロール・社会性の育て方

 

「すぐに怒ってしまう」「失敗するともうやらないと言う」「友だちと遊びたい気持ちはあるのに、順番やルールでつまずく」「注意されることが多く、自信をなくしている」。発達障害や発達特性のあるお子さまについて、このような姿が気になる保護者さまは少なくありません。

 

こうした姿は、本人のわがままや努力不足だけで起きているわけではありません。ASDやADHDの特性によって、見通しを持つこと、気持ちを切り替えること、相手の意図を読み取ること、衝動を抑えることに負担がかかりやすくなる場合があります。

 

この背景を考えるときに欠かせないのが、非認知能力です。非認知能力とは、テストの点数のように数字で表しにくい力のことで、自己肯定感、感情コントロール、社会性、やり抜く力、助けを求める力と深く関わっています。

 

発達障害の子どもは、非認知能力が低いと決めつける必要はありません。環境や関わり方が合うことで、安心して力を出せる場面は増えます。大人が特性を理解し、その子に合った経験を重ねることで、非認知能力は少しずつ育ちます。

 

このページでは、発達障害の子どもと非認知能力の関係、育ちにくく見える理由、家庭でできる関わり方、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスなどの療育で支えられることを、ゆめラボの発達支援の視点からお伝えします。

発達障害の子どもと非認知能力の関係

 

非認知能力は、学力のように点数で比べられる力ではありません。けれども、子どもが園や学校、家庭の中で安心して過ごし、自分らしく成長していくためには欠かせません。

 

発達障害の子どもを見るとき、ことばの遅れ、落ち着きのなさ、集団行動の苦手さ、こだわり、かんしゃくといった目に見える行動に注目が集まりやすくなります。しかし、その背景には「不安が強い」「失敗が怖い」「伝え方が分からない」「気持ちの切り替え方をまだ知らない」といった内側の困りごとが隠れていることがあります。

 

非認知能力に目を向けると、子どもの行動をただ止めるのではなく、その子が安心して挑戦し、人と関わり、自分の気持ちを扱えるようになるための支援を考えやすくなります。

非認知能力とは何か|学力だけでは見えない育ち

非認知能力とは、知識や計算力のように数値で測りやすい力ではなく、意欲、自信、感情の扱い方、人と関わる力、自分を調整する力のような内面の育ちを指します。

 

たとえば、初めての活動に不安を感じながらも少し参加してみること、失敗した後に大人と一緒にもう一度取り組むこと、友だちの番を待つこと、自分の気持ちを「いやだった」「もう一回したい」と伝えようとすることも、非認知能力の育ちに含まれます。

 

発達障害の子どもにとって、この力は学習や集団生活の前にある土台です。文字を書く、数を数える、先生の話を聞くといった活動も、安心感や意欲、自分を支える力があってこそ取り組みやすくなります。

発達障害の子どもは非認知能力が低いわけではない

発達障害の子どもが、すぐに怒る、順番を待てない、最後まで続けにくい、友だちとぶつかりやすい姿を見せると、「我慢する力がない」「やる気がない」と受け取られてしまうことがあります。

 

しかし、実際には力がないのではなく、力を出しにくい条件が重なっている場合があります。見通しがないまま活動が始まる、ことばだけで長く説明される、失敗したときに強く叱られる、周囲の音や刺激が多すぎるといった状況では、本来持っている力を発揮しにくくなります。

 

反対に、始まりと終わりが分かる、選択肢がある、少し手伝ってもらえる、成功しやすい課題から始められる環境では、同じ子どもでも落ち着いて取り組めることがあります。

 

非認知能力を考えるときには、「できるか、できないか」だけで判断しません。どの場面なら力を出しやすいのか、どんな支えがあると挑戦できるのかを見ることが大事です。

ASD・ADHDの特性と非認知能力のつまずき

ASDの特性があるお子さまは、急な予定変更、あいまいな指示、相手の表情や声の調子から気持ちを読み取る場面で負担が大きくなりやすい場合があります。その結果、気持ちの切り替えや社会性の部分でつまずいているように見えることがあります。

 

ADHDの特性があるお子さまは、思いついた行動をすぐにしてしまう、待つことが苦手、注意がそれやすい、気持ちの高まりが行動に出やすいといった姿が見られる場合があります。その結果、感情コントロールややり抜く力が育っていないように見えることがあります。

 

ただし、ASDだから必ずこうなる、ADHDだから必ずこうなると決めることはできません。同じ診断名でも、得意なこと、苦手なこと、安心できる関わり方は一人ひとり違います。

 

大切なのは、診断名だけで見るのではなく、その子がどの場面で困りやすく、どの支えがあると力を出しやすいのかを見つけることです。

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発達障害の子どもに育てたい主な非認知能力

 

発達障害の子どもにとって、非認知能力は「集団に合わせるための力」だけではありません。自分を否定しすぎずに過ごす力、気持ちを少しずつ扱う力、人と関わる力、苦手なことにも一歩向かう力、困ったときに助けを求める力として、毎日の生活を支えます。

 

ゆめラボの療育でも、課題ができたかどうかだけではなく、どんな気持ちで取り組んだか、失敗した後にどう戻れたか、相手とどのように関われたかを見ています。小さな姿の中に、子どもの育ちが表れているからです。

自己肯定感|失敗しても自分を否定しすぎない力

自己肯定感は、「自分はできることがある」「失敗しても大丈夫」「手伝ってもらいながらでもやってみよう」と感じる土台です。発達障害の子どもは、園や学校で注意される経験が重なりやすく、「どうせできない」「また怒られる」と感じてしまうことがあります。

 

自己肯定感を育てるには、大きな成果を待つ必要はありません。イスに座れた、道具を持てた、最後まで聞けた、前より短い時間で気持ちを戻せたといった小さな変化を大人が見つけ、言葉にすることが力になります。

 

「上手だね」だけで終わらせるよりも、「最後まで見ていたね」「手を止めて聞けたね」「怒った後に戻ってこられたね」と行動を伝えると、子どもは何がよかったのかを受け取りやすくなります。

 

褒め方については、できたことを褒めると子どもはどう変わる?自己肯定感を育てる関わり方でも詳しく扱っています。

感情コントロール|怒る・泣く前に気持ちを扱う力

感情コントロールは、怒らない子にすることではありません。怒り、悔しさ、不安、悲しさが出たときに、自分の気持ちに気づき、少しずつ戻る方法を知っていく力です。

 

発達障害の子どもは、気持ちの高まりが急に行動として出ることがあります。負けた瞬間に泣く、予定が変わると怒る、やりたい遊びが終わると崩れる、思い通りにならないと物を投げるといった姿です。

 

このとき、すぐに「怒らない」「泣かない」と止めようとすると、子どもは自分の気持ちをどう扱えばよいのか分からないままになります。まずは「悔しかったね」「まだ続けたかったね」と気持ちを言葉にし、落ち着く場所や次の行動を一緒に示すことが支えになります。

 

かんしゃくやパニックへの関わりは、かんしゃく・パニックが起きやすい子にできること|感情コントロール支援でも扱っています。

社会性|相手の気持ちや順番を少しずつ受け入れる力

社会性は、友だちと仲良くできるかどうかだけを指すものではありません。相手にも気持ちがあることを知る、自分の番と相手の番があることを受け入れる、ルールの中で遊ぶ、困ったときに大人を頼るといった力も含まれます。

 

発達障害の子どもは、友だちに近づきたい気持ちがあっても、声のかけ方や距離感が分からず、トラブルになることがあります。順番を抜かしてしまう、相手の遊びを止めてしまう、自分の話だけを続けてしまうといった姿は、悪気ではなく、関わり方を学んでいる途中の姿として見ることができます。

 

社会性は、言葉で説明するだけでは身につきにくい力です。大人と一緒に遊びながら、待つ、交代する、貸す、断る、お願いする、負けても次に向かう経験を重ねることで育ちます。

 

社会性を遊びの中で育てる方法については、遊びで身につく社会性!SST(ソーシャルスキルトレーニング)療育で広がる子どもの世界でも取り上げています。

やり抜く力|苦手でも少し続けてみる力

やり抜く力は、何でも最後まで一人で頑張る力ではありません。苦手なことに出会ったときに、少し手伝ってもらいながら続けてみる、やり方を変えてもう一度試してみる、途中で休んでも戻ってくる力です。

 

発達障害の子どもは、最初からできないと感じるとすぐに離れてしまうことがあります。これは根気がないのではなく、失敗したときの不安や負担が大きく、「できない自分」を強く感じやすいことが背景にある場合があります。

 

やり抜く力を育てるには、いきなり難しい課題を出すのではなく、少し頑張れば届く課題にすることが必要です。完成までの時間を短くする、最初だけ大人が手伝う、終わりが見える形にする、成功したところで終えることが、次の挑戦につながります。

 

「最後までやりなさい」と押し切るよりも、「ここまでできたから、あとひとつだけやって終わろう」と区切りを作る方が、子どもは取り組みやすくなります。

助けを求める力|困ったときに大人へ伝える力

助けを求める力も、発達障害の子どもに育てたい非認知能力のひとつです。困ったときに「手伝って」「分からない」「休みたい」と伝えられることは、園生活や学校生活を支える大きな力になります。

 

発達障害の子どもは、困っていることを自分で言葉にする前に、泣く、怒る、逃げる、固まるといった行動で表すことがあります。大人から見ると問題行動に見えても、子どもにとっては「もう無理」「分からない」「助けてほしい」というサインになっている場合があります。

 

助けを求める力を育てるには、困った後に叱るだけで終わらせないことが必要です。「分からないときは、手伝ってと言えるよ」「休みたいときは、休憩と言おう」と、使える言葉や行動を短く伝えます。

 

自分で全部できることだけが自立ではありません。必要なときに人を頼れることも、将来の生活を支える力です。

発達障害の子どもの非認知能力が育ちにくく見える理由

 

発達障害の子どもは、非認知能力が育っていないように見える場面があります。しかし、その背景を見ていくと、本人の気持ちや環境との合わなさが影響していることが多くあります。

 

「すぐ諦める」「怒りっぽい」「人の話を聞かない」と見える姿の奥には、過去の失敗体験、見通しの持ちにくさ、感情や困りごとを言葉にする難しさが隠れていることがあります。表に出ている行動だけで判断しないことが、支援の出発点になります。

失敗体験が重なると挑戦を避けやすくなる

発達障害の子どもは、本人は頑張っているのに、注意される経験が多くなることがあります。座っていたつもりでも「ちゃんと座って」と言われる、話を聞こうとしていても別の刺激に気を取られる、友だちと遊びたくても関わり方がうまくいかず叱られることがあります。

 

こうした経験が重なると、子どもは「また失敗する」「やっても怒られる」と感じやすくなります。その結果、新しい活動に入らない、すぐに「できない」と言う、難しそうな課題を避けるといった姿につながることがあります。

 

この場合、必要なのは無理に挑戦させることではありません。まずは成功しやすい形に変え、「やってみたらできた」という感覚を戻していくことです。大人がその子の小さな変化を見つけることで、挑戦する気持ちは少しずつ戻っていきます。

見通しがない場面では不安や混乱が強くなりやすい

発達障害の子どもにとって、次に何をするのか、いつ終わるのか、どこまで頑張ればよいのかが分からない場面は、大きな負担になります。

 

見通しがないまま活動が始まると、不安から動けなくなることがあります。急に予定が変わると、気持ちが追いつかず怒ったり泣いたりすることもあります。これはわがままではなく、予測できない状況に対して心と体が強く反応している状態です。

 

非認知能力を育てるうえでも、見通しは大きな支えになります。「これをしたら終わり」「あと一回」「先に片付けてから遊ぶ」と分かることで、子どもは自分を保ちやすくなります。

 

予定を視覚的に見せる、活動の終わりを伝える、選べる範囲を用意することで、子どもは安心して行動しやすくなります。

感情や困りごとを言葉にする前に行動で出やすい

子どもは、自分の気持ちを言葉にする力を育てている途中です。発達障害の子どもの場合、気持ちの高まりが強かったり、ことばで表す前に体が動いてしまったりすることがあります。

 

「いやだった」「負けて悔しい」「分からなくて困った」「音がうるさい」「休みたい」と伝える前に、泣く、怒る、逃げる、手が出る、固まるといった行動になることがあります。

 

このとき、大人が行動だけを責めると、子どもは自分の気持ちを理解する機会を失ってしまいます。危険な行動は止める必要がありますが、その後に「悔しかったね」「分からなくて困ったね」「休みたかったね」と気持ちを言葉にしていくことが、感情コントロールと助けを求める力につながります。

 

行動の背景にある気持ちを一緒に見つけることが、非認知能力を育てる関わりになります。

家庭で非認知能力を育てる関わり方

 

非認知能力は、特別な教材だけで育つものではありません。家庭の中での声かけ、遊び、身の回りのこと、お手伝い、失敗した後の関わり方の中で育ちます。

 

発達障害の子どもにとって家庭は、安心して失敗できる場所であることが大きな意味を持ちます。うまくできなかった日も、泣いてしまった日も、最後に気持ちを戻せた経験が残ることで、次の行動につながりやすくなります。

結果よりも「やってみた行動」を言葉にする

家庭で非認知能力を育てるときは、結果だけを見ないことが必要です。全部できたか、勝てたか、早く終わったかだけで評価すると、発達障害の子どもは失敗を避けやすくなります。

 

大人が見つけたいのは、結果の前にある行動です。始められた、見ていた、手を伸ばした、途中まで続けた、助けを求めた、怒った後に戻ってきたという姿を言葉にします。

 

「最後までできたね」だけでなく、「最初に自分で始めたね」「途中で休んだけれど戻ってきたね」「分からないって言えたね」と伝えることで、子どもは自分の行動を実感しやすくなります。

 

この積み重ねが、自己肯定感ややり抜く力を支えます。

失敗した後の立て直し方を一緒に練習する

発達障害の子どもにとって、失敗しないようにすることだけが支援ではありません。失敗した後にどう戻るかを一緒に練習することが、非認知能力の育ちにつながります。

 

ブロックが崩れた、ゲームで負けた、字がうまく書けなかった、約束を守れなかった。こうした場面で、すぐに叱ったり正解を求めたりすると、子どもは失敗への苦手さを強めてしまうことがあります。

 

まずは気持ちを受け止め、次の一手を短く示します。「悔しかったね。もう一回積むなら、下を広くしよう」「負けて嫌だったね。次は一回休んでからやろう」と、気持ちと行動をつなげます。

 

立て直し方を知ると、子どもは失敗そのものを怖がりすぎなくなります。失敗をなくすのではなく、戻れる経験を増やすことが大切です。

見通し・選択肢・役割を用意して安心感を作る

発達障害の子どもは、見通しがあると動きやすくなります。家庭でも、「今から何をするのか」「どこまでしたら終わりか」「自分は何をすればよいのか」が分かるだけで、不安や混乱が減ることがあります。

 

朝の支度では、「着替えたら朝ごはん」「歯みがきが終わったら靴をはく」と流れを伝えます。片付けでは、「赤い箱に車を入れる」「この三つを戻したら終わり」と行動を小さくします。

 

選択肢も効果があります。「先に着替えるか、先に顔を洗うか」「青い服にするか、白い服にするか」と選べる範囲を作ることで、子どもは自分で決めた感覚を持ちやすくなります。

 

役割を用意することも、自信につながります。食器を一つ運ぶ、タオルを置く、玄関の靴をそろえるといった役割は、家庭の中で自分が役に立っている感覚を育てます。

お手伝いや遊びの中で小さな成功体験を増やす

非認知能力は、机に向かう練習だけで育つものではありません。お手伝いや遊びの中にも、自己肯定感、やり抜く力、社会性、助けを求める力を育てる場面があります。

 

洗濯物をかごに入れる、スプーンを並べる、野菜を洗う、床に落ちた物を拾うといったお手伝いは、結果が見えやすく、子どもが「できた」と感じやすい活動です。

 

遊びの中では、順番を待つ、交代する、ルールを守る、負けても次に向かう、相手にお願いする経験ができます。大人が一緒に入り、成功しやすい回数や時間に調整することで、子どもは安心して参加しやすくなります。

 

お手伝いを通した成功体験については、発達障害のある子どもに向いているお手伝いとは?家庭で成功体験を増やす療育の工夫でも扱っています。家庭での何気ない役割は、非認知能力の育ちを支える身近な機会になります。

療育で非認知能力を支えるときの考え方

 

児童発達支援事業所や放課後等デイサービスでは、発達障害の子どもが安心して力を出せるように、環境、課題の大きさ、声かけ、活動の流れを一人ひとりに合わせて考えます。

 

療育で見るのは、「できたか、できなかったか」だけではありません。入室したときの不安、活動に向かうまでの時間、失敗した後の反応、大人への頼り方、友だちとの距離感も含めて、その子の育ちを見ています。

 

非認知能力は、日々の関わりの中で少しずつ育ちます。短い時間の中でも、安心して挑戦し、できた実感を持ち、気持ちを戻す経験を重ねることが支えになります。

スモールステップで成功体験を積み重ねる

療育では、子どもに合った小さな段階を作ります。最初から難しい課題に取り組ませるのではなく、今の力で届きやすいところから始め、少しずつ幅を広げていきます。

 

たとえば、長く座ることが苦手なお子さまには、まず数分だけ活動に参加するところから始めます。手先の課題が苦手なお子さまには、完成しやすい教材や道具を使い、「できた」と感じやすい形にします。

 

成功体験は、子どもの中に残ります。「前にできた」「先生と一緒ならできた」「少しならできた」という感覚が、次の活動への意欲になります。

 

スモールステップは、子どもを甘やかすことではありません。その子が力を出せる入口を作り、少しずつ挑戦の幅を広げるための支援です。

感情を言葉にする練習を取り入れる

療育では、活動の中で出てくる気持ちを言葉にする練習も行います。楽しい、悔しい、びっくりした、嫌だった、もう一回したい、休みたいといった言葉を、大人とのやり取りの中で使えるようにしていきます。

 

感情を言葉にできるようになると、泣く、怒る、逃げるといった行動だけで伝える必要が少しずつ減っていきます。もちろん、すぐに言葉で伝えられるようになるわけではありません。最初はカードを選ぶ、指差す、短い言葉をまねることから始まる場合もあります。

 

大人が先に気持ちを言葉にし、子どもが受け取りやすい形で伝えることで、子どもは自分の感情に気づきやすくなります。

 

感情を抑え込むのではなく、気づき、伝え、戻る経験を増やすことが、感情コントロールの育ちにつながります。

小集団やSSTで人との関わりを経験する

社会性は、一人で練習するだけでは育ちにくい力です。人との関わりの中で、順番、交代、ルール、相手の気持ち、自分の伝え方を経験していく必要があります。

 

療育では、個別の関わりで安心感を作ったうえで、小集団やSSTにつなげることがあります。いきなり大きな集団に入るのではなく、大人が間に入りながら、子ども同士の関わりを少しずつ経験できる形にします。

 

順番を待てた、相手に渡せた、負けても戻れた、友だちの行動を見られたといった経験は、社会性だけでなく自己調整力にも関わります。

 

大人が場面を作り、必要な言葉を添えることで、子どもは人と関わる経験を怖がりすぎずに重ねやすくなります。

家庭と教室で関わり方を共有する

非認知能力は、教室だけで育てるものでも、家庭だけで育てるものでもありません。家庭で見られる姿と教室で見られる姿を合わせて見ることで、その子に合った支援が見つかりやすくなります。

 

教室では落ち着いて活動できるのに、家庭では切り替えが難しいことがあります。反対に、家庭ではよく話すのに、教室では緊張して言葉が少なくなることもあります。どちらか一方が本当の姿というわけではなく、環境によって力の出し方が変わっていると考えます。

 

教室でうまくいった声かけを家庭でも使う、家庭で困っている場面を教室の活動に取り入れる、できた変化を保護者さまと共有することで、子どもへの支えがつながりやすくなります。

 

ゆめラボでは、児童発達支援や放課後等デイサービスの支援を通して、子どもの今の姿だけでなく、これから育てたい力にも目を向けています。非認知能力は、将来の生活や学びを支える大切な土台です。

まとめ|発達障害の子どもの非認知能力は日々の関わりで育つ

 

発達障害の子どもにとって、非認知能力は学力の前にある土台です。自己肯定感、感情コントロール、社会性、やり抜く力、助けを求める力は、園生活、学校生活、家庭での過ごしやすさに深く関わっています。

 

非認知能力が育ちにくく見えるときも、本人の努力不足と決めつける必要はありません。ASDやADHDの特性、失敗体験の積み重なり、見通しの持ちにくさ、感情を言葉にする難しさによって、力を出しにくくなっている場合があります。

 

家庭では、結果だけでなくやってみた行動を言葉にすること、失敗した後の戻り方を一緒に練習すること、見通しや選択肢を用意すること、お手伝いや遊びの中で成功体験を増やすことが支えになります。

 

療育では、スモールステップで挑戦しやすい課題を作り、感情を言葉にする経験や人との関わりを重ねていきます。家庭と教室が子どもの姿を共有することで、その子に合った関わり方が見つかりやすくなります。

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、お子さま一人ひとりの発達段階や特性に合わせて、自己肯定感、感情コントロール、社会性を含めた非認知能力の育ちも支えています。お子さまのかんしゃく、切り替え、友だちとの関わり、自信のなさが気になる方は、一度ゆめラボへご相談ください。

 

見学や体験では、教室での関わり方や支援の様子をご覧いただけます。ご家庭での関わり方についてもご相談いただけます。

 

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