小学校入学は、子どもにとっても保護者にとっても大きな環境の変化です。
「入学してから毎朝ぐずるようになった」「学校の様子を聞いてもよくわからない」「先生から『少し気になるところがあります』と言われた」など、はっきりしたトラブルではなくても、小さな違和感や心配が重なっていく時期でもあります。
このページでは、小学校入学直後に見られやすいつまずきサインと、その背景にある可能性、そして早めに放課後等デイサービスを検討する意味について解説します。
「様子を見ていれば大丈夫かも」と不安を抱えたままにするのではなく、必要な支援につなげていくヒントとしてご活用ください。
INDEX
入学直後は、どの子どもにとっても疲れやすく、情緒が不安定になりやすい時期です。
その中でも、生活リズム・学習・対人関係など複数の場面で困りごとが続く場合は、放課後等デイサービスなど外部の支援を検討するサインとなることがあります。
ここでは、ご家庭からよく聞かれる「気になる様子」の例を挙げていきます。
入学直後は、緊張や疲れから「行きたくない」という言葉が出ること自体は珍しくありません。
しかし、毎朝のように激しく泣く・腹痛や頭痛を訴える・玄関や校門で動けなくなるなどの状態が続く場合は、学校生活のどこかに大きな負担がかかっている可能性があります。
保護者が励ましたり環境を整えたりしても改善が見られないときは、学校だけでなく、放課後等デイサービスや相談機関を含めて支援の選択肢を広げていくことが大切です。
小学校の授業は、入学前の園生活よりも「座って話を聞く時間」が長くなります。
そのため、多くの子どもにとって最初は負担になりますが、時間の経過とともに慣れていくのが一般的です。
一方で、立ち歩きが続く・人の話を聞いていられない・別のことに意識が向き続けてしまうなどの状態が長く続く場合、注意のコントロールや感覚面の特性が影響していることも考えられます。
放課後等デイサービスでは、個々の特性をふまえた環境調整や活動のステップ分けを通して、「座って話を聞く」ための準備となる力を育てていくことができます。
入学直後は、子ども同士の関わり方が安定しておらず、ちょっとした行き違いでケンカになったり、関係が入れ替わったりすることがよくあります。
その中でも、相手の気持ちを汲み取りにくく、強い言動になりやすい/逆に、声をかけられても反応できず、ひとりで過ごしがちといった様子が続く場合は、コミュニケーションの特性が影響している可能性があります。
放課後等デイサービスの小集団活動やソーシャルスキルトレーニング(SST)は、少人数での練習を通して「ことばの選び方」「遊びへの入り方」などを学ぶ機会となります。
「宿題をやり忘れる」「明日必要なものを前日の夜に思い出す」「連絡帳やプリントがカバンの中でぐちゃぐちゃ」など、持ち物や課題の管理がうまくいかないケースも、入学直後によく見られるつまずきです。
単なる“だらしなさ”ではなく、ワーキングメモリ(覚えておく力)や見通しを持つ力の弱さが背景になっている場合もあります。
放課後等デイサービスでは、チェックリストやタイマー、仕分けしやすいファイルなどを活用し、「どうすれば忘れにくくなるか」を一緒に試しながら、子どもの自己管理スキルを育てていきます。
「がんばればできるはず」「気持ちの問題かもしれない」と考え続けてしまうと、保護者も子どもも追い込まれてしまうことがあります。
小学校入学直後のつまずきには、環境の変化・発達特性・感覚の課題・コミュニケーションの難しさなど、さまざまな要因が重なっていることが多くあります。
放課後等デイサービスでは、こうした背景を整理しながら支援方針を考えていきます。
保育園や幼稚園に通っていた場合でも、小学校は「人数」「教室環境」「ルール」など、集団生活の条件が大きく変わります。
黒板・チャイム・グループ活動・係活動など、新しい情報が一度に押し寄せることで、いつも緊張している状態になってしまう子どももいます。
放課後等デイサービスでは、少人数の場で一日の流れを振り返ったり、負担の大きい場面を切り分けて整理したりしながら、集団生活に少しずつ慣れていく手助けを行います。
「教室のざわざわした音がつらい」「掲示物や光の刺激が気になる」「反対に、痛みや疲れを感じにくく無理をしてしまう」など、感覚面の特性がある場合、まわりの子どもが平気な環境でも強いストレスを感じることがあります。
結果として、授業に集中できない・疲れやすい・イライラしやすいなどの行動として表れることがあります。
放課後等デイサービスでは、感覚統合的な視点から活動や環境を工夫し、子どもが過ごしやすくなるための方法を一緒に探っていきます。
先生の説明は一見理解しているように見えても、複数の指示が続くと途中でわからなくなる・やるべき順番を忘れてしまうといったことがあります。
これらは、言語理解やワーキングメモリの課題が背景にある場合もあり、本人の努力だけではカバーしきれない部分です。
放課後等デイサービスでは、指示を分かりやすく分解したり、イラストや写真を使ったり、チェックリストを用いたりすることで、「わかる」「できる」を積み重ねやすい環境を整えます。
子どもの特性に対して、環境や関わり方がうまくマッチしていないことで、つまずきが大きくなっていることもあります。
たとえば、注意される場面が多すぎる・ほめられる経験が少ない・頑張っている部分が見落とされているといった場合、意欲が低下したり、反発的な行動が増えたりすることがあります。
放課後等デイサービスでは、子どもの得意な面やがんばれている部分に目を向けながら、関わり方や環境の調整を行い、学校や家庭とも情報を共有していきます。
「もう少し様子を見てから相談しよう」と考える保護者も多くいらっしゃいます。
一方で、入学直後〜低学年の時期に放課後等デイサービスなどの支援につながることで、学校生活の基盤づくりがスムーズになるケースも多くあります。
ここでは、早めに放課後等デイサービスを活用するメリットを整理します。
学校には学級運営、家庭には生活全体を支える役割がありますが、どちらもマンツーマンでじっくり支援することには限界があります。
放課後等デイサービスは、少人数・個別支援の時間を確保しやすく、「どこでつまずいているのか」「どうすれば取り組みやすくなるのか」を細かく整理する役割を担えます。
学校・家庭・放課後等デイサービスがそれぞれの強みを活かすことで、子どもを支える土台が安定しやすくなります。
学校では評価やテスト、家庭では生活のルールや時間管理など、「守らなければならないこと」がどうしても多くなります。
放課後等デイサービスは、失敗も含めて経験として受け止めながら、次のステップを一緒に考えていく場として機能します。
子どもにとって、「うまくいかないときでも受け止めてくれる場所」があることは、大きな安心感につながります。
保護者が「最近少し変わってきた」と感じたときに、それがどのような支援の成果なのかを言葉にするのは難しいものです。
放課後等デイサービスでは、記録やモニタリングを通して、行動や学習の変化を具体的に振り返ることができます。
「どの場面で落ち着きやすくなったか」「どんな声かけが合っていたか」が見えてくると、家庭や学校での関わり方にも活かしやすくなります。
入学直後の不安や悩みを、保護者だけで抱え込んでしまうと、疲れやすくなったり、子どもの行動に対して感情的になってしまったりすることがあります。
放課後等デイサービスでは、保護者支援・相談の時間を通して、「今一番困っていること」を一緒に整理しながら、現実的な対応策を考えていきます。
話をできる相手がいるだけでも、状況を客観的に見る余裕が生まれ、子どもとの関わり方も変わっていくことが少なくありません。
ひと口に放課後等デイサービスと言っても、事業所ごとに支援の方針や得意とするプログラムはさまざまです。
特に小学校低学年では、学校生活の基礎となる力を育てることが重要になります。
ここでは、低学年の子どもにとって役立ちやすい支援のポイントを紹介します。
入学直後は「次に何をするのか」がわからず、不安になったり落ち着かなくなったりすることがよくあります。
放課後等デイサービスでは、スケジュールカード・絵カード・タイムラインなどを使い、「今」「次」「その次」を視覚的に示すことで、活動の見通しを持ちやすくします。
この習慣が身についてくると、学校生活でも予定を把握しやすくなり、急な予定変更への対応も少しずつスムーズになっていきます。
低学年のうちから、あいさつ・順番待ち・困ったときの助けの求め方など、学校生活に直結するソーシャルスキルを練習しておくことは、とても大きな意味があります。
放課後等デイサービスでは、ロールプレイやゲーム、グループ活動を通して、楽しみながら人との関わり方を学べるようプログラムを組み立てます。
実際の学校での場面を想定しながら練習することで、「こういうときはこうしてみよう」という引き出しを増やしていきます。
低学年の宿題は、量が多くないように見えても、書字・計算・音読・プリントの管理など、さまざまな要素が含まれています。
どこでつまずいているのかを整理せずに「とにかくやらせる」だけでは、勉強そのものが苦手なイメージとして残ってしまうこともあります。
放課後等デイサービスでは、「姿勢が崩れてしまう」「字を書くときに極端に疲れる」「文章の理解に時間がかかる」などのポイントを丁寧に見ていきながら、その子に合ったペースややり方を一緒に探します。
小学校低学年では、まだ身体の使い方が不安定な子どもも多く、「じっと座っていること」自体が負担になっている場合があります。
放課後等デイサービスでは、バランス遊び・ボール運動・鉄棒・マット運動などを取り入れ、姿勢保持や体幹の安定につながる活動を行います。
身体が安定してくると、授業中の座位姿勢や、机上課題への集中のしやすさにもよい影響が期待できます。
「放課後等デイサービスが気になるけれど、何から始めればいいのかわからない」という声もよく聞かれます。
ここでは、利用開始までのおおまかな流れを紹介します。自治体や地域によって細かな手順は異なりますが、大まかなステップを知っておくと動き出しやすくなります。
お子さまの様子について気になっていることがあれば、まずは担任の先生や特別支援コーディネーター、地域の相談支援機関などに相談してみましょう。
すでに放課後等デイサービスを利用している児童の様子を知っていることも多く、地域の情報を教えてもらえる場合があります。
同時に、直接気になる放課後等デイサービス事業所へ問い合わせをして、見学の機会を相談することもできます。
放課後等デイサービスは、事業所によって雰囲気や支援内容が大きく異なります。
見学では、スタッフの関わり方・子どもの表情・活動の内容・安全面の配慮などを実際に見て、保護者の目線で確認することが大切です。
可能であれば、お子さま自身にも短時間の体験を通してもらい、「ここなら通えそうか」「スタッフとやりとりしやすそうか」といった相性も一緒に見ていきましょう。
放課後等デイサービスを利用するには、自治体が発行する通所受給者証が必要です。市区町村の窓口で申請を行い、お子さまの状況や家庭の事情をふまえて、利用できる日数(支給量)が決定されます。
申請の流れや必要書類は地域によって異なるため、事前に自治体や事業所に確認しておくとスムーズです。ゆめラボを含む多くの放課後等デイサービスでは、受給者証申請の流れについても案内やサポートを行っています。
利用開始後は、事業所が個別支援計画を作成し、それに基づいて支援を行っていきます。
このとき、入学直後に見られたつまずきサインや、学校・家庭での様子をしっかり伝えておくことが重要です。
「朝の行きしぶり」「授業中の落ち着かなさ」「友だち関係のトラブル」「宿題のつまずき」など、具体的なエピソードを共有することで、より実態に合った支援計画が立てやすくなります。その後も、定期的なモニタリングを通して支援内容を見直しながら、子どもの成長に合わせたサポートを続けていきます。
小学校入学直後は、子どもの負担も、保護者の不安も大きくなりやすい時期です。
「このままで大丈夫かな?」と感じるサインが見られたときこそ、放課後等デイサービスを含めて支援の選択肢を広げてみるタイミングかもしれません。
ゆめラボでは、入学直後のつまずきサインに目を向けながら、一人ひとりの特性に合わせたプログラムで、学校生活の土台づくりをサポートしています。
「相談だけしてみたい」「うちの子に合うか知りたい」といった段階でもかまいません。小さな違和感のうちに一度ご相談いただくことで、お子さまにとって無理のない支援のかたちを一緒に考えていければと思います。
放課後等デイサービスの利用を検討されている方は、ぜひお近くのゆめラボまでお問い合わせください。
📞電話:0120-303-519(平日10:00〜18:00)
📩 お問い合わせフォーム:https://yumelabo.jp/contact/
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