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療育コラム

2025.06.18

発達障害のある子どもが時計を読めない・時間の感覚がないときにできる療育支援

 

「時計がうまく読めない」「時間の見通しが立たない」「約束の時間を守れない」といった子どもの姿に戸惑う保護者の方は少なくありません。

特に発達障害のある子どもにとって、“時間”という見えない概念を理解し、生活の中で活用することは大きな課題です。

 

このページでは、発達障害と時間感覚の関係を整理し療育の現場や家庭でできる支援方法を具体的にご紹介します。

なぜ「時間の感覚」が育ちにくい?発達障害の特性と関連づけて理解する

 

時間感覚が弱い子どもは、ただ教えればできるようになるわけではありません。

まずは発達の土台にある特性を理解し、支援の視点を整えることが大切です。

「見えないもの」をイメージするのが苦手

発達障害のある子ども、特に自閉スペクトラム症(ASD)や学習障害(LD)の特性をもつ子どもは、目に見えないものを想像したり抽象的な概念を把握するのが苦手です。

 

時間というのは「数字」「針の動き」「流れ」など、複数の要素が抽象的に絡んでいます。

「あと5分」「すぐ終わるよ」という言葉も、本人にとっては意味を持たないことがあります。

順序性・因果関係の理解が弱い

時間感覚は、「今→次→その次」といった順序性や、ある行動の後に何が起きるかという因果関係を理解する力に支えられています。

これらの力が育っていないと、「あとで◯◯しようね」「これが終わったら次は〜だよ」と言われても見通しが持てず、不安になったり行動が止まったりすることがあります。

ワーキングメモリや実行機能の課題

ADHDやグレーゾーンの子どもでは、「今していること」と「次にすること」の両方を頭に置いて行動するワーキングメモリ(作業記憶)の機能が未熟な場合があります。

さらに時間内に段取りよく動く「実行機能」も弱いため、「あと10分で出発しようね」と言われても行動が伴わないという現象が起こりやすくなります。

療育の現場で行われている具体的な支援とは

 

療育では時間を“見える化”し、“体感”し、“理解”するという3ステップを意識して支援が行われます。

具体的な例を紹介します。

視覚支援としてのアナログ時計とタイマーの活用

アナログ時計を使うことで、「針がここからここまで動いたら〇分経つ」という視覚的な理解を促せます。

「長針が3になったらおやつね」など、具体的な目印を使うと理解しやすくなります。

 

またタイマーや砂時計など、時間の経過が“減っていく”ことを視覚で示すツールも有効です。

療育現場では、タイマーを設定して活動の終了時を予告したり、「あと5分で片付け」とカウントダウンを見せたりすることで不安や混乱を軽減します。

スケジュールの導入で「時間の流れ」を可視化

一日の活動を「〇時~〇時:あそび」「〇時~:おやつ」などと表で示し、時計のイラストと対応させると“時間の流れ”がイメージしやすくなります。

 

また活動間に“予告タイム”を挟むことで、「いきなり変わる」ストレスを防ぐことができます。

たとえば、「あと2分でお片づけするよ」と繰り返し伝えることで、切り替えがスムーズになります。

ごっこ遊びや絵本を通じて時間の意味を経験する

遊びの中で「◯時に学校へ行く」「お昼ごはんは12時」といった時間をテーマにしたごっこ遊びや、時計の絵本を読むことで“意味としての時間”に親しむことができます。

たとえば「とけいのほん」シリーズや、「なんじかな?ゲーム」なども療育支援の場面で活用されています。

家庭でできる!毎日の生活で育てる時間感覚

 

家庭でも子どもが日々の暮らしの中で“時間”に触れる経験を積み重ねることで、感覚を育てることができます。

特別な教材がなくても、次のような工夫が効果的です。

「時間のルール」を生活に取り入れる

たとえば、「7時になったら朝ごはん」「20時にはお風呂」など、行動と時間をセットで覚えるようにしましょう。

デジタルよりアナログ時計を使うと、針の位置と行動が結びつきやすくなります。

タイムチャレンジで楽しく体感させる

「1分で靴を履けるかな?」「5分でお片づけしよう」といった時間チャレンジは、遊び感覚で時間の感覚を養う方法としておすすめです。

タイマーや砂時計を使って、視覚的に確認しながら進めましょう。

子ども自身が時間を操作する経験を増やす

ただ言われるのではなく、自分でタイマーをセットしたり時計を見て行動を決めたりすることで、自主性とともに時間への関心が高まります。

「何分にスタートする?」「あと何分必要かな?」と問いかけることで、内面的な時間理解へとつながっていきます。

支援者・保護者のためのアドバイス

 

子どもに時間を教えるとき、「なぜできないの?」と感じてしまうこともあるでしょう。

しかしできない背景には必ず理由があります。

 

続いては関わる大人が知っておきたい支援の考え方をお伝えします。

「できない」のではなく「まだ経験が足りない」ととらえる

「何度教えても覚えない」「やる気がない」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、子どもが時間の感覚を育むには繰り返しの経験と安心感が不可欠です。

「経験の不足」であって「能力の不足」ではないという視点をもつことで、支援者側の関わり方もより柔軟になります。

失敗しても怒らず「次につなげる」声かけを

時間に間に合わなかった、タイマーを止められなかった、そんなときに叱ってしまうと時間に対する恐怖や嫌悪感につながってしまうことがあります。

「もうちょっとだったね」「今度はここを工夫してみようか」といった前向きな声かけを心がけましょう。

家庭と療育の連携が「時間の定着」を支える

教室でできるようになったことも、家庭での支援が途切れると忘れてしまうことがあります。

家庭と療育施設が連携し、「こんな支援をしている」「こういうことができるようになった」と情報共有することで、子どもは安心して成長していけます。

まとめ|時間感覚は「体験」の積み重ねで身につく

 

発達障害のある子どもにとって、時間とは非常に抽象的で理解しにくいものです。

しかし視覚的なサポートや経験の積み重ねによって、少しずつ見えるもの、感じられるものに変えていくことができます。

 

焦らず繰り返し、そして丁寧に。

子ども一人ひとりに合った支援を見つけ、家庭と療育が一体となってサポートしていくことが長い目で見ての自立支援につながります。

 

ゆめラボでは発達特性に応じた個別支援を通じて、「時間」「切り替え」「日常生活スキル」の支援を行っています。

時計の読み方や時間の感覚に不安があるお子さまについても、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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