「よく転ぶ」「歩き方や走り方がぎこちない」「座っていてもすぐ姿勢が崩れる」「家の中でもずっと動き回っている」。
このような様子が続くと、保護者さまは「運動が苦手なだけなのかな」「落ち着きがない性格なのかな」「園生活で困っていないかな」と心配になることがあります。
子どもの体の使い方や落ち着きにくさの背景には、筋力や性格だけでなく、感覚の受け取り方や体の動かし方の感じ取りにくさが関わる場合があります。
感覚統合とは、見る、聞く、触る、動く、力を入れるといった感覚を脳がまとめ、生活や遊びの中で使いやすくしていく働きのことです。
浦和区で児童発達支援を提供する「ゆめラボアスリエ与野教室」では、感覚統合の視点を取り入れながら、お子さま一人ひとりの発達段階に合わせた運動あそびを行っています。
このページでは、よく転ぶ、落ち着きがない、姿勢が崩れやすい、運動が苦手といったお子さまの様子をどのように見ていけばよいのか、家庭でできる感覚統合あそびにはどのようなものがあるのかを、療育の視点からお伝えします。
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INDEX
子どもの発達は一人ひとり違います。少し転びやすい時期があったり、楽しい場所で体が止まりにくくなったりする姿は、幼児期によく見られます。
ただ、日常生活の中で同じ困りごとが何度も出ている場合は、体の使い方や感覚の受け取り方に目を向けてみましょう。たとえば、何もない場所でつまずく、椅子に座っていても体が傾く、力加減が強すぎて物を壊しやすい、遊びの切り替えが苦手で走り回ってしまうといった姿です。
こうした様子は、本人がわざとしているのではなく、自分の体の位置や動き、力の入れ具合を感じ取りにくいことで起きている場合があります。
歩いているときに足元をよく見ていない、少しの段差でつまずく、走ると体が左右に大きく揺れる、ジャンプの着地で崩れやすいといった様子は、体の動かし方をつかみにくいサインとして見られます。
椅子に座っている場面でも、背もたれにもたれ続ける、机に体を預ける、足をぶらぶらさせる、すぐに床へ下りたがるという姿が出ることがあります。
このような場合、「ちゃんと座りなさい」と声をかけるだけでは変わりにくいものです。姿勢を保つための体幹、足裏で床を感じる力、体の傾きを感じる力が育つことで、座る姿勢や動きやすさにつながっていきます。
落ち着きがないように見える子の中には、体を動かすことで自分に必要な感覚を取り入れている子がいます。
椅子に座っていても体を揺らす、床に寝転がる、壁に体を押しつける、クッションに飛び込む、狭いところに入りたがるといった姿は、体に強い感覚が入ると落ち着きやすい子に見られます。
一方で、音や人の動き、服の感触などが気になりやすく、周囲の刺激に反応して落ち着きにくくなる子もいます。
同じ「じっとしていられない」でも、背景は子どもによって違います。家庭や園でどの場面に出やすいのかを見ることで、必要な関わり方を考えやすくなります。
ブランコやすべり台を強く怖がる、高いところへ登りたがらない、足元が不安定な場所を避ける子がいます。反対に、高いところへどんどん登る、回る遊びを長く続ける、強くぶつかる遊びを好む子もいます。
これは、怖がりか大胆かという性格だけで決まるものではありません。揺れや傾き、スピード、体への圧の感じ方が子どもによって違うため、好む遊びや避ける遊びに差が出ます。
苦手なことを無理に克服させるのではなく、安心できる範囲から体を使う経験を増やしていくことが、次の挑戦につながります。
感覚の苦手さというと、音に敏感、触られるのが苦手、偏食があるといった様子を思い浮かべる方が多いかもしれません。実際には、目に見えやすい五感だけではなく、体の傾き、スピード、筋肉や関節の動き、力の入れ具合を感じる感覚も、子どもの行動や運動に深く関わっています。
よく転ぶ、姿勢が崩れやすい、力加減が難しい、落ち着きにくいといった姿は、感覚の受け取り方や使い方と関係している場合があります。
感覚統合とは、体の外から入る感覚と、体の内側から入る感覚を脳がまとめ、行動しやすい形にしていく働きです。子どもは遊びの中で、目で見て、音を聞いて、手で触って、体を動かしながら、自分の体と周りの環境を知っていきます。
たとえば、ボールを受け取るときには、ボールの速さや距離を見る力、手を出すタイミング、体を支える姿勢、ボールを受け止める力加減が必要です。複数の感覚が合わさることで、子どもは「できた」という経験を積み重ねていきます。
前庭感覚は、体の傾きや揺れ、回転、スピードを感じる感覚です。ブランコ、ジャンプ、走る、回る、坂道を歩くといった動きの中で使われます。
固有受容感覚は、筋肉や関節から入る感覚で、どのくらい力を入れているか、手足がどの位置にあるかを感じる働きです。物を持つ、押す、引く、登る、踏ん張るといった動きに関わります。
この2つの感覚は、姿勢を保つ、転ばずに歩く、力加減をする、落ち着いて座るための土台になります。
そのため、家庭でのあそびでも、揺れる、踏ん張る、押す、引く、登る、支えるといった動きを取り入れることが役立ちます。
落ち着きがない、体の使い方が不器用、道具の扱いが苦手といった姿は、本人の努力不足ではありません。自分の体がどこにあるか分かりにくい、力をどれくらい入れればよいか分かりにくい、周りの刺激が多くて集中しにくいといった背景があると、行動として困りごとが出やすくなります。
保護者さまが「なぜできないの」と見るのではなく、「どの感覚が使いにくいのか」「どんな環境なら取り組みやすいのか」と見方を変えることで、声かけや遊び方も変わっていきます。
家庭でできる感覚統合あそびは、特別な道具をそろえなくても始められます。
練習としてやらせるのではなく、親子で短い時間から楽しく取り入れることがポイントです。子どもが「もう一回やりたい」と感じられる活動は、感覚と体を使う経験として積み重なります。
ここでは、家の中でも取り入れやすい運動あそびを紹介します。周囲に危ない物がないか確認し、滑りやすい床や家具の角には注意しながら行ってください。
タオル引っぱりあそびは、固有受容感覚を使いやすい活動です。
保護者さまと子どもがタオルの端を持ち、ゆっくり引っぱり合います。最初は弱い力から始め、子どもが踏ん張る感覚を味わえるようにします。立って行うのが難しい場合は、座った姿勢から始めてもかまいません。
このあそびでは、手で握る力、腕で引く力、足で床を踏む力、体幹で姿勢を保つ力を使います。力を入れる活動のあとに、少し落ち着いて座りやすくなる子もいます。力いっぱい行うよりも、保護者さまが力を調整しながら、安全にやり取りできる強さで遊びましょう。
風船バレーは、ボールよりも動きがゆっくりなので、運動が苦手なお子さまにも取り入れやすいあそびです。風船を目で追い、手を出すタイミングを合わせ、落ちてくる位置へ体を動かします。目と手の協応、距離感、タイミング、姿勢の切り替えを自然に使うことができます。
最初は座ったまま手で返すだけでも十分です。慣れてきたら、立って返す、片手で返す、床に落ちる前に2回続けるなど、子どもの様子に合わせて少しずつ変えていきます。うまく返せたかどうかよりも、風船を見た、手を伸ばした、体を向けたといった過程を見て声をかけると、子どもが参加しやすくなります。
クッションや布団を使った山のぼりは、体の傾きや足裏の感覚、体幹を使うあそびです。床にクッションや布団を重ねて低い山を作り、上ったり下りたり、またいだりします。足元が少し不安定になることで、子どもは自然にバランスを取ろうとします。
高くしすぎると怖さや危険につながるため、最初は低く、保護者さまがすぐ支えられる位置で行います。よく転ぶ子には、足裏で踏む感覚を感じやすくするため、裸足で行うのも一つの方法です。怖がる場合は、山を低くして、手をつないだまま一歩だけ上るところから始めます。
同じ感覚統合あそびでも、子どもの困りごとによって取り入れ方は変わります。
よく転ぶ子、落ち着きがない子、運動が苦手な子では、必要な経験や始めやすい動きが違います。家庭では、できないことを直そうとするよりも、今の姿に合った入口を見つけることが先です。
よく転ぶ子には、足裏で床を感じるあそびや、ゆっくりバランスを取るあそびが向いています。クッションの上を歩く、布団の上をゆっくり進む、床に貼ったテープの線の上を歩く、新聞紙を丸めた道をまたぐといったあそびは、家庭でも取り入れやすい方法です。
このとき、速く歩かせる必要はありません。むしろ、ゆっくり歩くほうが体を支える力を使います。「落ちないように歩こう」ではなく、「忍者みたいにそっと歩いてみよう」「線路の上を歩いてみよう」と遊びの言葉に変えると、子どもが取り組みやすくなります。
動き回りやすい子には、体に力を入れるあそびが合うことがあります。タオル引っぱり、壁押し、重めのクッション運び、ぬいぐるみを箱に入れて運ぶ、布団の上でゆっくり転がるといった活動は、筋肉や関節に感覚が入りやすいあそびです。
体に力を入れる経験をしたあとに、椅子に座る、絵本を見る、着替えるといった静かな活動へつなげると、切り替えやすくなる子もいます。ただし、興奮が強くなりすぎる場合は、回数を減らしたり、動きの速さを落としたりして調整します。終わりを決めてから始めることも必要です。
運動が苦手なお子さまは、失敗した経験が重なっていることがあります。
いきなりジャンプ、平均台、ボールキャッチなどに取り組むと、怖さや抵抗感が強くなる場合があります。まずは、またぐ、手を伸ばす、座ったまま転がす、低い段差に片足を乗せるなど、小さな動きから始めます。
大人から見ると簡単に見える動きでも、子どもにとっては大きな挑戦です。
「できたね」と結果だけを褒めるのではなく、「足を上げられたね」「風船を見ていたね」「手を伸ばしたね」と、実際に見えた行動を言葉にすると、子どもは自分の動きに気づきやすくなります。
感覚統合あそびは、たくさん動けばよいというものではありません。子どもによっては、揺れ、回転、音、触感、スピードが強い負担になることがあります。家庭で取り入れるときは、子どもが安心して参加できる範囲を守ります。
嫌がる様子があるのに続けると、あそびそのものへの苦手意識が強くなることがあります。子どもの表情、体のこわばり、声の大きさ、終わりたがる様子を見ながら、短い時間で終えられるようにしましょう。
感覚の苦手さがある子は、他の子には楽しいあそびでもつらく感じることがあります。ブランコの揺れが怖い、手にのりや砂がつくのが苦手、音が大きい場所で体が固まる、くすぐったさを強く嫌がるといった様子がある場合、無理に慣れさせる必要はありません。
まずは見るだけ、触る前に道具を近くに置くだけ、保護者さまがやっているところを見るだけでも経験になります。参加できたかどうかではなく、その場にいられた、少し近づけた、短い時間見られたという変化を見ていきます。
不安が強い子は、何をするのか、いつ終わるのか、次に何があるのかが分かると参加しやすくなります。「風船を3回したら終わり」「タオルを引っぱったらお茶を飲もう」「クッション山を1回だけ上ってみよう」のように、始まりと終わりを短く伝えると、見通しが持ちやすくなります。
言葉だけで分かりにくい場合は、実物を見せたり、大人が先に一度やって見せたりすると安心しやすくなります。家庭では、長く続けるよりも、子どもが「できた」「終われた」と感じられる終わり方を作ることがポイントです。
家庭でのあそびでは、回数や完成度を目標にしすぎないことが大切です。風船を何回返せたか、ジャンプを何回できたか、最後までできたかよりも、子どもが安心して参加できたか、少しでも体を使えたか、終わったあとに嫌な気持ちだけが残っていないかを見ていきます。
子どもは、安心して取り組める経験があると、次の挑戦に向かいやすくなります。今日できなかったことをすぐにできるようにするのではなく、今日の安心感を次の一歩につなげることが、感覚統合あそびを続けるうえで大切です。
家庭でできるあそびは、日常の中で感覚と体を使う経験を増やすきっかけになります。一方で、よく転ぶ、落ち着きがない、運動が苦手、姿勢が崩れやすい、感覚への反応が強いといった様子が続く場合は、お子さまに合う関わり方を専門的な視点で見ていくことも必要です。
ゆめラボアスリエ与野教室では、浦和区・与野駅近くの児童発達支援事業所として、未就学のお子さまを対象に、一人ひとりの発達段階や感覚特性に合わせた療育を行っています。
ゆめラボアスリエ与野教室では、体を動かす活動を単なる運動としてではなく、感覚、姿勢、注意、気持ちの切り替えにつながる経験として見ています。ジャンプ、くぐる、またぐ、登る、押す、引く、投げる、受けるといった動きの中で、子どもは自分の体の位置や力加減を少しずつ感じ取っていきます。
教室では、お子さまの様子に合わせて活動の難しさや刺激の量を調整します。怖さが強い子には低い課題から始め、動きたい気持ちが強い子には体をしっかり使える活動を入れ、運動が苦手な子には成功しやすい動きから取り組みます。
教室での運動療育プログラムについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
浦和区の児童発達支援事業所ゆめラボアスリエ与野教室の運動療育プログラム紹介
同じ「落ち着きがない」という姿でも、体を動かしたい感覚が強い子、周りの音や動きが気になりやすい子、見通しが持てずに不安が高まりやすい子では、必要な支援が違います。同じ「よく転ぶ」という姿でも、足元を見ていない、体幹が保ちにくい、スピードの調整が難しい、段差の認識が苦手など、背景は一つではありません。
ゆめラボアスリエ与野教室では、お子さまの行動だけを見るのではなく、どの場面で困りやすいのか、どんな活動なら参加しやすいのか、どんな声かけなら伝わりやすいのかを見ながら支援します。
個別療育では、子どもが安心して取り組める入口を見つけ、小さな成功体験を積み重ねていきます。
感覚や運動の困りごとは、教室の時間だけで完結するものではありません。家庭での着替え、食事、移動、遊び、園から帰ったあとの過ごし方など、日常の中に困りごとが出ることも多くあります。
ゆめラボアスリエ与野教室では、教室で見えたお子さまの姿をもとに、家庭で取り入れやすい関わり方も保護者さまと一緒に考えます。
「家ではどんな遊びから始めればよいか」「落ち着かないときにどう声をかければよいか」「怖がる活動をどう扱えばよいか」といった不安も、見学や相談の中でお話しいただけます。
保護者支援や教室での共有について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
浦和区の児童発達支援事業所で見たい保護者支援と情報共有のポイント
よく転ぶ、落ち着きがない、姿勢が崩れやすい、運動が苦手といった様子は、子どもの性格ややる気だけで判断できるものではありません。
感覚の受け取り方、体の位置や力加減の感じ取り方、周囲の刺激への反応などが関わっていることがあります。
家庭でできる感覚統合あそびは、お子さまの体と感覚を育てるための身近な入口になります。
タオル引っぱり、風船バレー、クッション山のぼり、足裏感覚を使うあそびなど、短い時間から親子で取り入れることで、体を使う経験が少しずつ増えていきます。
家庭で取り入れるときは、できた回数や上手さにこだわりすぎず、お子さまが安心して参加できることを大切にしてください。嫌がる活動を無理に続けるのではなく、子どもの表情や動きに合わせて、短く、分かりやすく、楽しく終われる形にすることが大切です。
「少し歩けた」「手を伸ばせた」「見ていられた」「終わりまで参加できた」という小さな姿が、次の一歩につながります。
家庭で工夫しても困りごとが続く場合や、園生活の中でも転びやすさ、落ち着きにくさ、運動への苦手さが目立つ場合は、児童発達支援事業所へ相談する方法があります。診断の有無にかかわらず、「この子にはどんな関わり方が合うのかを知りたい」という段階で相談することができます。
ゆめラボアスリエ与野教室では、浦和区・与野エリアで発達が気になる未就学のお子さまと保護者さまを対象に、見学や無料相談を受け付けています。
ゆめラボアスリエ与野教室は、JR京浜東北線 与野駅から徒歩3分の場所にあります。
「よく転ぶことが気になる」「落ち着きがなくて外出や園生活が心配」「家庭でできる感覚統合あそびを知りたい」「児童発達支援でどんな支援を受けられるのか見てみたい」という方は、まずは教室の雰囲気をご覧ください。
見学や相談を通して、お子さまの今の姿に合う関わり方を一緒に考えていきます。
📍所在地:埼玉県さいたま市浦和区上木崎2-3-6(与野駅 徒歩3分)
📞 電話:048-749-1180
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