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療育コラム

2026.09.18

子どものよだれが多い・口がいつも開いているのは発達障害?口呼吸・鼻づまりとの関係と相談の目安

 

「よだれで服の首元がすぐ濡れる」「遊んでいるときも口が開いている」「寝ているときも口を開けている」。

このような様子が続くと、「このまま様子を見ていて大丈夫?」「発達障害と関係があるの?」と気になることがあります。

 

乳幼児期のよだれは珍しいものではありません。

ただし、年齢が上がってもよだれが頻繁に出る、起きている間も口が開いたままになっている場合には、口の動きだけでなく、鼻づまりによる口呼吸や唾液を飲み込めているかも確認します。

 

発達に特性のある子どもの中には、口を閉じて唾液を口の中に保つことや、食べる・飲み込むことに苦手さが見られる子もいます。

しかし、よだれが多い、口が開いているという様子だけで発達障害と判断することはできません。

 

このページでは、児童発達支援事業所ゆめラボの視点から、子どものよだれが多い・口がいつも開いているときの発達障害との関係、口呼吸や鼻づまりが関係する理由、家庭で確認したい様子、相談の目安や相談先について解説します。

子どものよだれが多い・口がいつも開いているのは発達障害の特徴?

 

よだれが多いことや、いわゆる「お口ポカン」の状態が続くと、発達障害の特徴ではないかと心配になることがあります。

 

発達に特性のある子どもの一部では、口の動かし方や食べる・飲み込むことに苦手さが見られる場合があります

。一方で、鼻づまりや歯並びなど、発達とは別の理由で口が開いている子もいます。

 

なお、歯科では「食べる・話す・呼吸を助ける」といった口の働きが年齢相応に育っていない状態を「口腔機能発達不全症」として評価することがあります。

お口ポカンや口呼吸も確認する項目の一つですが、口腔機能発達不全症と発達障害は同じものではありません。

よだれや口が開いているだけで発達障害とは判断できない

子どものよだれが多い、いつも口が開いているという一つの様子だけで、発達障害と判断することはできません。

 

乳幼児期は、唾液が口の外へ出ること自体がよく見られます。

唾液を飲み込む動きがまだ育っている途中であることに加え、歯が生える時期などによだれが目立つこともあります。

 

年齢が上がっても、よだれだけを見るのではなく、口が開いている時間、鼻呼吸ができているか、食事や会話で困っていることがないかなどを合わせて見ます。

発達障害のある子どもの一部では口の動きや飲み込みに苦手さが見られることがある

発達障害のある子どもの一部では、唇や舌を動かすこと、口を閉じた状態を保つこと、食べる・飲み込むことなどに苦手さが見られる場合があります。

 

よだれが続くときは、口の動きだけでなく、唾液を飲み込めているか、食事中にむせたり食べ物を口の中に残したりしていないかも見てみます。

 

ただし、こうした様子が発達障害のあるすべての子どもに見られるわけではありません。

発達障害のサインと決めつけず、その子がどの場面でよだれが出やすいのか、ほかにどのような困りごとがあるのかを見ることが大切です。

鼻づまりや口呼吸など発達以外の原因も確認する

口がいつも開いているときに、先に確認したいのが鼻で呼吸できているかどうかです。

 

鼻がつまっていると、子どもは呼吸をするために自然と口を開けます。

かぜだけでなく、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド肥大などが鼻づまりに関係することもあります。

 

「口を閉じよう」と声をかけてもすぐ開く、寝ているときも口呼吸になっている、鼻水や鼻づまりが続いている場合は、口を閉じる力だけの問題と決めつけず、鼻の状態も確認する必要があります。

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子どものよだれが多い・口がいつも開いているのはなぜ?

 

よだれが多くなる理由は、「唾液がたくさん作られているから」だけとは限りません。

唾液を口の中に保ちにくい、うまく飲み込めない、口が開いているため外へ流れやすいなど、いくつかの要因が関係します。

 

特に、よだれと口が開いている状態が一緒に見られるときは、鼻呼吸ができているか、唾液を飲み込めているか、唇を閉じやすい状態かを見てみます。

鼻づまりやアレルギー性鼻炎で口呼吸になっていることがある

鼻づまりがあると鼻だけでは呼吸しにくくなり、口を開けて呼吸する時間が増えます。口が開いている時間が長くなれば、唾液も口の外へ流れやすくなります。

 

子どもの鼻づまりには、かぜによる一時的なものだけでなく、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、鼻の奥にあるアデノイド肥大などが関係することがあります。

 

日中も口呼吸が多い、寝ているときに口を開けている、鼻水や鼻づまりを繰り返している場合は、「口を閉じるのが苦手」と決める前に、鼻で呼吸しやすい状態かを確認します。

唾液を口の中に保って飲み込むことが難しい場合がある

私たちは普段、口の中にたまった唾液を意識せず何度も飲み込んでいます。

子どもの中には、唾液を口の中に保ち、飲み込むことがうまく続かず、口の外へ出やすい子がいます。

 

唇を閉じにくい場合は唾液が前へ流れやすくなります。

また、唾液がたまったことに気づきにくかったり、唾液を飲み込む頻度が少なかったりすると、よだれとして目立つことがあります。

 

食事のときにも頻繁にむせる、飲み物を飲みにくそうにする、食べ物を口の中に長く残しているといった様子がある場合は、よだれだけではなく食べる・飲み込む動きも合わせて確認します。

歯並びや噛み合わせによって口を閉じにくいことがある

歯並びや上下の歯の噛み合わせによっては、何もしていないときに唇を閉じにくいことがあります。

 

本人に「口を閉じて」と伝えると一時的には閉じられても、力を抜くとすぐ口が開く場合には、単なる癖と決めつけず、歯並びや噛み合わせも確認します。

 

前歯が前に出ている、上下の前歯が噛み合いにくいなど、歯並びや噛み合わせも気になる場合は、歯科で相談できます。

よだれやお口ポカンが気になるときに確認したい様子

 

よだれや口が開いていることが気になったときは、年齢だけで判断するのではなく、日中と睡眠中の様子や生活への影響を見てみます。

 

特に、鼻づまりやいびき、食事中のむせなどが一緒に見られるかどうかは、相談先を考える手がかりになります。

起きているときも寝ているときも口が開いているかを見る

遊びに集中しているときだけ口が開くのか、一日の多くの時間で口が開いているのかを見てみましょう。

 

また、起きている間だけでなく、寝ているときにも口が開いているかを確認します。

眠っている間も口呼吸が続いている場合は、鼻づまりなどで鼻呼吸しにくくなっていることがあります。

 

口を閉じるように何度も注意するより、「鼻がつまっていないか」「寝ているときはどうか」といった様子を見る方が、理由を考えやすくなります。

鼻づまり・いびき・寝苦しさが続いていないかを見る

口が開いていることに加えて、鼻づまりや大きないびきが続いている場合は、耳鼻咽喉科へ相談したいサインの一つです。

 

子どものいびきには、鼻づまりだけでなく、アデノイドや扁桃が大きいことなどが関係する場合があります。

寝ている途中で何度も目を覚ます、寝苦しそうにする、呼吸が止まったように見える場合は、早めに耳鼻咽喉科や小児科へ相談してください。

 

睡眠中の様子は診察室では分かりにくいため、可能であれば睡眠中のいびきや呼吸を動画に撮っておくと、診察の参考になります。

食事中のむせ・飲み込みにくさ・衣服が濡れるほどのよだれがないかを見る

よだれがどの程度生活に影響しているかも確認します。

ときどき口元が濡れる程度なのか、何度も拭く必要があるのか、服の首元まで濡れるのかによって困り方は変わります。

 

さらに、食事や水分をとるときにむせる、飲み込みに時間がかかる、食後も口の中に食べ物が残りやすいといった様子がないかも見てみましょう。

 

急によだれが大量に出るようになり、飲み込めない、息が苦しそう、声が出しにくいといった症状がある場合は、急な症状として考え、すぐに医療機関へ相談してください。

子どものよだれ・口呼吸はどこに相談する?

 

よだれや口が開いている原因は一つとは限りません。鼻づまり、口の動き、歯並び、飲み込みなど、気になる様子によって相談先も変わります。

 

「まずどこへ行けばよいか分からない」という場合は、かかりつけの小児科で今の様子を伝え、必要に応じて専門の診療科を紹介してもらう方法もあります。

鼻づまりやいびきが続くときは耳鼻咽喉科へ相談する

鼻水や鼻づまりが長く続いている、日中も口呼吸が多い、寝ているときに大きないびきをかくといった場合は、耳鼻咽喉科へ相談します。

 

鼻づまりにはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などが関係することがあり、子どもではアデノイドが鼻の奥の空気の通り道を狭くしている場合もあります。

 

口が開いているからといって口を閉じる練習だけを始めるのではなく、鼻で呼吸できる状態かを先に確認することが大切です。

口が閉じにくい・歯並びや噛み合わせが気になるときは歯科へ相談する

鼻づまりは目立たないものの、普段から唇が閉じにくい、前歯の位置や上下の歯の噛み合わせが気になる場合は、歯科へ相談できます。

 

歯並びや顎の状態は年齢によって変化するため、「今すぐ治療が必要か」だけではなく、今後どのように経過を見るかを確認しておくとよいでしょう。

 

唇を閉じにくくする歯並びや噛み合わせがないか確認してもらうことができます。

よだれと一緒に食べる・飲み込む・話すことにも困りごとがあるときは小児科や言語聴覚士へ相談する

よだれに加えて、食べ物や飲み物でむせやすい、飲み込みにくそうにする、口の動かし方や発音にも気になることがある場合は、小児科や、摂食・嚥下を扱う言語聴覚士のいる医療機関・施設へ相談します。

 

言語聴覚士は言葉や発音だけではなく、勤務先によっては食べる・飲み込む機能についても専門的に評価や支援を行います。

 

発音や言葉の発達についても気になる場合は、子どもの言語療法で行う言葉の遅れ・発音・会話の支援も参考にしてください。

まとめ|よだれが多い・口が開いているときは発達だけでなく鼻や飲み込みも見よう

 

子どものよだれが多い、口がいつも開いているからといって、それだけで発達障害と判断することはできません。

 

乳幼児期にはよだれがよく見られますが、年齢が上がっても頻繁に続いている場合は、唾液を口の中に保てているか、唾液を飲み込めているか、鼻から呼吸できているかなどを見てみましょう。

 

発達に特性のある子どもの中には、口の動きや飲み込みに苦手さが重なる子もいます。

一方で、鼻づまり、アレルギー性鼻炎、アデノイド、歯並びや噛み合わせなど、発達とは別の理由が関係する場合もあります。

 

鼻づまりやいびきが続く場合は耳鼻咽喉科、歯並びや噛み合わせが気になる場合は歯科、食べる・飲み込む・話すことにも困りごとがある場合は小児科や言語聴覚士など、気になる様子に合わせて相談先を選びます。

 

児童発達支援事業所ゆめラボでは、よだれや口の開きだけを見るのではなく、食事や発音、口の使い方、日常生活で困っている場面なども見ながら個別療育を行っています。

発達面にも気になる様子がある場合は、お近くのゆめラボへご相談ください。

 

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