「保育園でみんなと同じように動けないと言われた」「幼稚園のお集まりで座っていられない」「友だちとのトラブルが続いている」
園生活が始まると、家庭では気づきにくかった困りごとを、園から伝えられることがあります。
保育園や幼稚園は、子どもにとって大切な生活の場です。一方で、一斉に動く、順番を待つ、先生の話を聞く、友だちと同じ空間で過ごすなど、発達が気になるお子さんにとってつまずきやすい場面があります。
児童発達支援では、園で困りやすい場面をその子の発達段階に合わせて練習し、保育園・幼稚園での集団生活を少しずつ過ごしやすくしていきます。
このページでは、保育園・幼稚園の集団生活が苦手に見える理由と、児童発達支援でできる園生活サポートについて、ゆめラボの支援の考え方をもとにお伝えします。
INDEX
保育園・幼稚園の集団生活が苦手に見えるとき、本人がわざと困らせているわけではありません。
先生の話を聞く、次の活動へ移る、友だちとの距離をとる、決められた流れに合わせる。こうした園生活の一つひとつには、見る力、聞く力、体の動き、ことばの理解、気持ちのコントロールが関わっています。
児童発達支援では、「できない」と決めつけるのではなく、どの場面でつまずいているのかを見ながら、その子に合う関わり方を探します。
保育園・幼稚園では、先生がクラス全体に向けて「片付けましょう」「次はお集まりです」「帽子をかぶって外に行きます」と声をかける場面が多くあります。
しかし、発達が気になるお子さんの中には、自分に向けられた指示として受け取りにくかったり、言葉だけでは次の行動に移りにくかったりする子がいます。
そのため、周りの子が動き始めても一人だけ別の遊びを続けている、先生に何度も声をかけられる、急に活動が変わるとかんしゃくにつながるといった姿が見られることがあります。
これは集団生活への意欲がないのではなく、園の流れを理解するための手がかりが足りていない状態です。
児童発達支援では、ことばだけで伝えるのではなく、絵カード、写真、実物、短い声かけなどを使いながら、「今やること」「次にやること」「終わったら何をするのか」が分かる経験を増やしていきます。
朝の登園準備、着替え、園バッグの準備、靴を履く、トイレを済ませるといった身支度は、大人には当たり前の流れに見えます。
ただ、子どもにとっては、いくつもの手順を順番に進める必要がある難しい活動です。
特に発達に特性のあるお子さんは、遊びを終えるタイミングが分かりにくい、次の行動へ気持ちが向きにくい、服の感触が気になる、手先の動きに時間がかかるなど、複数の理由が重なって準備に時間がかかることがあります。
その結果、朝から親子で言い合いになったり、園に着く前に本人も保護者も疲れてしまったりすることがあります。
児童発達支援では、身支度を「急がせる場面」としてではなく、生活に必要な力を伸ばす機会として捉えます。
着替えの手順を短く分ける、できた部分を言葉にする、好きな活動の前に短い準備を入れるなど、園生活につながる練習を遊びや日課の中で行います。
園生活では、友だちと同じおもちゃを使う、順番を待つ、遊びのルールを守る、相手の表情を見るなど、人との関わりが多くなります。
発達が気になるお子さんの中には、相手が使っている物を急に取ってしまう、近づきすぎてしまう、順番を待てずに泣いてしまう、思い通りにならないとかんしゃくになるといった姿が見られることがあります。
こうした姿は、性格の問題だけで起こるものではありません。
相手の気持ちを想像すること、ことばで気持ちを伝えること、少し待つこと、気持ちを切り替えることがまだ育つ途中であるため、行動として表れている場合があります。
児童発達支援では、「貸して」「待って」「交代」「あとで使う」などのやりとりを、遊びの中で繰り返し経験していきます。
大人数の中で急に求めるのではなく、大人とのやりとりや少人数の関わりから始めることで、園で友だちと過ごすための土台を育てます。
児童発達支援は、保育園・幼稚園の代わりになる場所ではありません。
園生活で困りやすい場面を、その子に合った方法で練習し、家庭や園で過ごす時間につなげていく場所です。
ゆめラボでは、できないことを一気に変えようとするのではなく、今の発達段階に合わせて、今より少しだけ頑張るとできる経験を重ねていきます。
朝の支度が苦手なお子さんには、「早くして」と声をかけ続けるだけではうまくいかないことがあります。
何から始めればよいか分からない、途中で別のものが気になる、服の前後が分からない、靴下や靴に時間がかかるなど、つまずいているポイントは一人ひとり違います。
児童発達支援では、登園準備に必要な力を小さな動きに分けて練習します。
上着をかける、靴をそろえる、かばんから物を出す、使った物を戻すといった活動を、療育の中で繰り返し経験します。
本人が一人で全部できることだけを目標にするのではありません。
「ここまでは自分でできた」「この声かけなら動けた」「写真があると分かった」という成功体験を増やし、家庭や園でも再現しやすくします。
保育園・幼稚園では、お集まり、製作、体操、音楽、行事の練習など、集団で同じ活動に参加する時間があります。
このときに必要なのは、ただ座っている力だけではありません。
先生の方を見る、話を聞く、手本を見る、順番を待つ、終わるまで活動に参加する、分からないときに助けを求めるなど、いくつもの力が関わっています。
児童発達支援では、まず短い時間から「見る」「聞く」「まねする」「待つ」を経験します。
大人と一対一でできるようになった活動を、必要に応じて少人数の関わりへ広げることで、園の集団活動に近い経験を積んでいきます。
友だちとの関わりや順番待ちに課題がある場合は、集団が苦手な子のための小集団療育の考え方も参考になります。
友だちとの関わりが苦手なお子さんは、相手と遊びたくないのではなく、どう関わればよいか分からないことがあります。
遊びに入りたいけれど声をかけられない、使いたいおもちゃがあると先に手が出る、負けると泣いてしまう、順番を抜かされると強く怒ってしまうなど、困りごとはさまざまです。
児童発達支援では、遊びの中で使いやすい言葉や行動を練習します。
「貸して」と言う、相手の返事を待つ、タイマーが鳴ったら交代する、負けても次の遊びに移るといった経験を、大人がそばで支えながら重ねます。
大切なのは、トラブルをゼロにすることではありません。
困ったときにどう伝えるか、気持ちが高ぶったときにどう落ち着くかを身につけていくことで、園で友だちと過ごす時間が少しずつ安心できるものになっていきます。
保育園・幼稚園での困りごとは、場面によって表れ方が変わります。
登園前は動けないけれど園では頑張っている子もいれば、家庭では落ち着いているのに園の集団になると不安が強くなる子もいます。
児童発達支援では、どこで困っているのかを見ながら、園生活に必要な力を療育内容に反映します。
朝の準備が毎日大変になると、保護者の方は「また今日も遅れるかもしれない」と不安になります。
本人も、何度も急かされることで気持ちが崩れ、登園そのものを嫌がることがあります。
この場合、児童発達支援では、朝の支度を細かい行動に分けて見ていきます。
着替えで止まるのか、持ち物の準備で迷うのか、テレビやおもちゃから離れられないのか、家を出る直前に不安が強くなるのかによって、必要な関わり方は変わります。
本人に合う手順や声かけが見えてくると、家庭でも同じ方法を使いやすくなります。
「全部を一人でやらせる」のではなく、できる部分を増やしながら、朝の負担を減らしていくことを目指します。
お集まりで立ち歩く、先生の話の途中で別のことを話す、待ち時間に寝転ぶ、製作の説明を聞く前に始めてしまう。
こうした姿が続くと、園から心配の声が届くことがあります。
児童発達支援では、座って待つ練習だけを繰り返すのではなく、なぜ待ちにくいのかを見ます。
活動の終わりが見えないのか、体を動かしたい気持ちが強いのか、話の内容が分かりにくいのか、周りの音や刺激が気になっているのかによって、支援の方法は変わります。
短い時間なら座れる、手元に見るものがあると話を聞ける、先に体を動かすと落ち着きやすいなど、本人が参加しやすい条件を見つけることで、園での参加につながる手がかりが増えていきます。
おもちゃの取り合い、順番待ち、勝ち負け、遊びのルール、友だちからの言葉。
園生活では、気持ちが揺れやすい場面が何度もあります。
発達が気になるお子さんは、怒りや悔しさをことばで伝える前に、泣く、怒る、逃げる、手が出るといった行動になることがあります。
その姿だけを見ると「わがまま」に見えてしまうこともありますが、背景には伝え方の難しさや、気持ちの切り替えにくさがある場合があります。
児童発達支援では、気持ちが高ぶる前のサインを大人が一緒に見つけ、落ち着く方法や伝え方を練習します。
「いやだった」「もう一回したい」「次は自分が使いたい」と言える場面が増えると、園でのトラブルも本人の学びにつながりやすくなります。
児童発達支援の役割は、事業所の中だけで療育を完結させることではありません。
園で見えている姿、家庭で見えている姿、療育の中で見えている姿をつなげることで、お子さんへの関わり方がそろいやすくなります。
保育園・幼稚園での困りごとが大きい場合、園と事業所が情報を共有することで、本人にとって過ごしやすい関わり方を考えやすくなります。
保護者の方は、園でのお子さんの姿を直接見る機会が多くありません。
そのため、先生から「集団活動が苦手です」「切り替えに時間がかかります」と言われても、実際にどんな場面で困っているのか分かりにくいことがあります。
児童発達支援では、必要に応じて園での様子を聞き取り、療育で見えている姿と重ねて考えます。
朝の会なのか、製作なのか、自由遊びなのか、給食前後なのか、困りごとが出る場面が分かると、支援の方向も決めやすくなります。
園での困りごとが強い場合は、通所の児童発達支援だけでなく、園や学校での生活場面に関わる保育所等訪問支援という選択肢になることもあります。
園生活での困りごとは、本人の努力だけでは変えにくいことがあります。
座る場所、声をかけるタイミング、活動の見せ方、待ち時間の長さ、周りの刺激など、環境によって過ごしやすさが変わる子もいます。
児童発達支援で「写真があると動きやすい」「短い言葉の方が伝わりやすい」「先に終わりを伝えると安心しやすい」といった特徴が見えてくると、園でも使える関わり方として伝えやすくなります。
園の先生だけが抱えるのではなく、家庭だけが頑張るのでもなく、お子さんに合う関わり方を共有することで、園生活の負担を減らす手がかりが増えていきます。
園から困りごとの報告が続くと、保護者の方は連絡帳を見るのがつらくなることがあります。
「また何か言われるのではないか」「うちの子だけ迷惑をかけているのではないか」と感じると、先生との会話にも緊張が生まれます。
児童発達支援が関わることで、困っている場面だけでなく、できるようになってきた場面も共有しやすくなります。
「今日は少し待てた」「声かけで戻れた」「友だちの近くで遊べた」といった小さな変化が見えると、次に試す関わり方を考えやすくなります。
保護者の方が一人で園とのやりとりを抱え込まないことも、児童発達支援を利用する大きな意味の一つです。
児童発達支援を利用すると、変化が見られるのはお子さんだけではありません。
保護者の方が「どこを見ればよいのか」「どう関わればよいのか」を知ることで、園生活への不安と向き合いやすくなります。
家庭での困りごとや保護者の負担については、児童発達支援事業所の療育で家庭がラクになる理由もあわせて参考にしてください。
園生活の中で他の子との違いが見えると、保護者の方は強い不安を感じます。
「このままで大丈夫なのか」「先生に迷惑をかけているのではないか」「小学校に上がったらもっと困るのではないか」と考え続けてしまうこともあります。
児童発達支援では、園や家庭で見えている姿をもとに、お子さんがどの場面で困りやすいのかを一緒に見ていきます。
発達の特性として受け止めた方がよい部分、環境を変えると動きやすくなる部分、練習で伸ばしていける部分が見えてくると、不安だけで抱え込む時間が減っていきます。
診断名の有無だけで判断するのではなく、今の園生活で何に困っているのかを見ながら支援につなげることが大切です。
園と家庭で声かけが大きく違うと、お子さんは何を基準に動けばよいか分かりにくくなることがあります。
園では待てるのに家では待てない、家ではできるのに園ではできないという姿も、場所によって求められることや声のかけ方が違うために起こる場合があります。
児童発達支援では、療育で使っている声かけや関わり方を、家庭でも使いやすい形で伝えていきます。
たとえば、「あとで」では伝わりにくい子には「タイマーが鳴ったら」と伝える、長い説明が苦手な子には短い言葉で伝える、できた行動をその場で認めるなど、日常に取り入れやすい方法を考えます。
同じ関わり方を繰り返し経験することで、お子さんも次に何をすればよいか分かりやすくなります。
園生活の悩みが続くと、保護者の方はどうしても「できていないこと」に目が向きやすくなります。
座れない、待てない、話を聞けない、友だちと遊べない。そうした言葉が重なると、お子さんの良さや小さな成長が見えにくくなります。
児童発達支援では、困りごとだけでなく、伸びてきた部分も一緒に見ます。
前より切り替えが早くなった、短い時間なら座れた、先生の声かけで戻れた、友だちの近くで遊べたなど、小さな変化を積み重ねていくことで、保護者の方もお子さんの成長を実感しやすくなります。
園生活での困りごとがすぐに消えるわけではありません。
それでも、支援を続ける中で「今はここまでできている」「次はここを目指せる」と見えるようになると、親子で前を向きやすくなります。
保育園・幼稚園の集団生活が苦手に見えるお子さんには、その子なりの理由があります。
一斉指示が分かりにくい、切り替えに時間がかかる、身支度で止まってしまう、友だちとの距離感がつかみにくい、順番を待つことが難しい。こうした姿は、園生活の中で見えやすい困りごとです。
児童発達支援では、園で困りやすい場面をもとに、登園準備、集団活動、友だちとのやりとり、気持ちの切り替え、家庭での関わり方を一つずつ支えていきます。
また、園・家庭・児童発達支援がつながることで、お子さんに合った関わり方を共有しやすくなります。
ゆめラボは、児童発達支援事業所として、保育園・幼稚園の集団生活で困りごとがあるお子さんとご家庭を支えています。
「園でよく名前が挙がる」「お集まりや製作に参加しにくい」「友だちとのトラブルが続いている」「このまま小学校に上がるのが不安」と感じている方は、見学や個別相談だけでもご相談ください。
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