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療育コラム

2026.01.30

自閉症の子のかんしゃくを家庭で記録するABC観察|書き方と療育への活かし方

 

自閉症のある子どもと暮らしていると、「また同じ場面でかんしゃくが起きてしまった」「声をかけるほど泣き方が強くなる」「切り替えのたびに親子で疲れてしまう」と感じる場面があるかもしれません。

 

食事の前、お風呂に入る前、テレビを消すとき、外出先から帰るときなど、日々の生活の中で同じようなつまずきが続くと、保護者の方も「どう関わればいいのだろう」と悩みやすくなります。

 

その場の対応だけでなく、あとから行動の流れを振り返るときに役立つのがABC観察です。

ABC観察は、子どもの行動を責めるためのものではありません。かんしゃくの前に何があり、子どもがどのような行動をし、その後に周囲がどう関わったのかを記録しながら、行動の背景を考えるための方法です。

 

自閉症の子どもは、音や光などの刺激を強く受け取りやすかったり、予定の変化に不安を感じやすかったり、気持ちをことばで伝えることが難しかったりすることがあります。

そのため、大人から見ると「急に怒った」「わがままに見える」と感じる行動にも、その子なりの理由が隠れている場合があります。

 

このページでは、家庭でできるABC観察の書き方、記録の見返し方、児童発達支援や療育への活かし方を、ゆめラボの支援の視点から紹介します。

INDEX

自閉症の子のかんしゃくを家庭で記録するときに大切な視点

 

自閉症の子どものかんしゃくは、単に「怒っている」「言うことを聞かない」という言葉だけでは見えにくい部分があります。

もちろん、かんしゃくが起きている最中は、保護者の方も余裕を持って考えることが難しくなります。泣き声が続いたり、物を投げたり、床に座り込んだりすると、まずは安全を守ることで精一杯になるのは自然なことです。

 

ただ、落ち着いたあとに少しだけ前後の流れを振り返ると、「毎回お腹がすいている時間に起きている」「急に予定を変えたときに強く崩れる」「人が多い場所から帰ったあとに泣きやすい」など、共通するきっかけが見つかることがあります。

ABC観察では、そうした小さな手がかりを、家庭の記録として少しずつ残していきます。

かんしゃくを「困った行動」で終わらせず背景を見る

かんしゃくが続くと、どうしても「やめさせたい」「早く落ち着かせたい」という気持ちが先に立ちます。

そう感じるのは、とても自然なことです。保護者の方も日々の生活の中で、家事や仕事、きょうだいへの対応などを抱えながら過ごしているため、毎回ゆっくり向き合えるわけではありません。

 

しかし、かんしゃくを「困った行動」という言葉だけで片づけてしまうと、子どもが何に困っていたのかが見えにくくなります。

自閉症の子どもの場合、予定が急に変わること、音が大きいこと、ことばで説明されても見通しが持てないこと、疲れているのに休めないことなどが重なり、泣く、叫ぶ、固まる、物を投げるといった形で表れることがあります。

 

ABC観察では、かんしゃくを起こした子どもを責めるのではなく、「その前に何があったのか」「子どもは何を伝えたかったのか」「大人の関わりや環境で変えられる部分はあるか」を考えます。

 

こうした見方ができると、保護者の方が自分を責めすぎたり、子どもを叱り続けたりする流れから少し離れやすくなります。

家庭での記録は療育や相談の材料になります

家庭で起きるかんしゃくは、児童発達支援事業所や相談機関の場面では見えにくいことがあります。

教室では落ち着いて過ごしているのに、家では夕方になると泣き続ける。療育中は活動に参加できるのに、家庭ではお風呂や着替えの切り替えで大きく崩れる。こうした違いは珍しいことではありません。

 

だからこそ、家庭での記録はとても大切な手がかりになります。

「昨日も今日も泣きました」と伝えるだけでは、相談を受けるスタッフも、具体的な場面を思い浮かべにくいことがあります。しかし、「保育園から帰ってすぐ」「テレビを消した直後」「夕食まであと15分ある時間」「泣いたあとにお菓子を食べると落ち着いた」といった情報があると、見立てがしやすくなります。

 

ゆめラボでも、お子さまの支援を考える際には、教室での様子だけでなく、家庭でどのような場面に困りごとが出やすいかを大切にしています。

家庭でのABC観察は、保護者の方と支援者が家庭と事業所で同じ場面をもとに関わり方を考えるための手がかりになります。

まずは原因を決めつけず前後の流れを見ます

かんしゃくが起きると、「眠いからかな」「わがままなのかな」「甘えているのかな」と、つい「なぜだろう」と理由をひとつに絞りたくなることがあります。

ただ、最初から原因をひとつに決めてしまうと、別の背景を見落としてしまうことがあります。

 

例えば、夕食前に泣く子どもがいた場合、「お腹がすいているから」と考えることもできます。しかし、記録を見返すと、実はテレビを消すタイミングと重なっていたり、保育園から帰って休む時間がない日に多かったりするかもしれません。

また、同じ「泣く」という行動でも、疲れ、不安、感覚刺激、要求の伝わりにくさなど、背景は子どもによって違います。

 

ABC観察で大切なのは、最初から原因を決めきらないことです。

まずは前後の流れを記録し、「もしかすると、この場面が負担になっているのかもしれない」と考えるところから始めます。

ABC観察とは?A・B・Cの意味と家庭での書き方

 

ABC観察のABCは、行動の前後を分けて記録し、かんしゃくの流れを見返すための方法

Aは、かんしゃくや困りごとの前に起きたことです。Bは、子どもが実際にした行動です。Cは、その行動の後に起きたことや周囲の反応です。

 

この3つを分けて記録することで、「なぜかいつも起きる」と感じていた出来事に、かんしゃくが起きやすい流れをつかみやすくなります。

大切なのは、子どもの気持ちを決めつけて書くのではなく、見えたこと、聞こえたこと、周りで起きたことをそのまま残すことです。

Aはかんしゃくの前に起きたことを記録します

Aには、かんしゃくの直前にあった出来事を書きます。

例えば、「テレビを消した」「お風呂に入るよう声をかけた」「スーパーでお菓子売り場の前を通った」「保育園から帰ってすぐだった」「部屋がにぎやかだった」などです。

 

自閉症の子どもの場合、目に見える出来事だけでなく、音、光、人の多さ、におい、服の肌ざわり、予定の変化などが負担になっていることがあります。

そのため、余裕があるときは、「誰がいたか」「どんな音がしていたか」「急な変更があったか」「子どもが疲れていそうだったか」も書いておくと、後からきっかけを考える手がかりになります。

 

Aを書くときは、「原因」と言い切らなくても大丈夫です。

まずは、かんしゃくの前にあったことを短く書き残すところから始められます。

Bは子どもの行動を見たまま書きます

Bには、子どもが実際にした行動を書きます。

ここで気をつけたいのは、「怒った」「わがままだった」「ひどかった」といった評価の言葉ではなく、目に見えた行動を書くことです。

 

例えば、「大きな声で泣いた」「床に座り込んだ」「手で耳をふさいだ」「おもちゃを投げた」「玄関から動かなかった」「親の手を引っ張った」などです。

同じかんしゃくでも、泣く、叫ぶ、逃げる、固まる、物を投げる、耳をふさぐなど、表れ方は子どもによって違います。

 

行動を見たまま書くと、後から支援者に伝えるときにも家庭で実際に起きた場面を共有しやすくなります。

また、保護者の方自身も「毎回同じように見えていたけれど、場面によって表れ方が違う」と気づけることがあります。

Cは行動の後に大人や周囲がどう反応したかを書きます

Cには、かんしゃくの後に何が起きたかを書きます。

例えば、「テレビをつけ直した」「お菓子を渡した」「抱っこして別の部屋へ移動した」「叱った」「しばらく見守った」「予定していたお風呂をやめた」などです。

 

Cは、大人の対応を反省材料として責めるための記録ではありません。

かんしゃくが起きた場面では、保護者の方もその場を何とかするために動いています。お菓子を渡したり、予定を変えたり、テレビをつけ直したりすることが悪いという話ではありません。

 

ただ、Cを記録すると、「泣くとテレビが戻る流れになっているかもしれない」「お菓子で落ち着いているように見えるが、次の日も同じ場面で泣いているかもしれない」など、次に試す工夫を考えやすくなります。

Cを見ることで、大人側が変えられる関わりや環境が見つかることがあります。

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家庭でできるABC観察の書き方と記録例

 

ABC観察は、特別な用紙がなくても、家庭で今日から取り組めます。

家にあるノート、スマートフォンのメモ、カレンダーの余白など、無理なく続けられる形で十分です。

 

大切なのは、長く詳しく書くことではなく、あとで見返したときに場面を思い出せる形で書き残すことです。

最初から毎日書こうとすると負担になりやすいため、まずは「気になった場面だけ」「かんしゃくが強かった日だけ」でも十分です。

1日1場面だけでも記録すると傾向が見えやすくなります

家庭でのABC観察は、最初から細かく書こうとしなくても大丈夫です。

書くこと自体が負担になると、続けにくくなります。

 

まずは、1日1場面だけで大丈夫です。

例えば、「夕食前のかんしゃく」「お風呂に入る前の拒否」「保育園から帰った後の泣き崩れ」「外出先から帰るときのパニック」など、保護者の方が特に困っている場面をひとつ決めます。

 

記録の形は、短い文章でかまいません。

「18時、テレビを消して夕食に誘った。子どもは大声で泣き、床に座り込んだ。5分ほどしてテレビをつけ直すと落ち着いた」

これくらい短い記録でも、A、B、Cの流れはつかみやすくなります。

 

数日分たまると、「夕食そのものが嫌なのではなく、テレビを急に終えることがつらいのかもしれない」「帰宅後すぐに次の行動へ移る流れが負担なのかもしれない」と考えやすくなります。

「怒った」ではなく泣いた・叫んだ・座り込んだなど事実で書きます

ABC観察でよくあるつまずきは、行動を気持ちの言葉で書いてしまうことです。

「怒った」「嫌がった」「わがままを言った」と書くと、その場の印象は残りますが、後から見返したときに具体的な行動が見えにくくなります。

 

例えば、「怒った」と書く代わりに、「声が大きくなった」「床に座った」「玄関に戻ろうとした」「手で耳をふさいだ」「泣きながら同じ言葉を繰り返した」と書きます。

このように書くと、子どもが何に反応していたのか、どのくらい強く崩れていたのか、どんな関わりで落ち着きやすかったのかを考えやすくなります。

 

保護者の方にとっても、行動を事実で書くことは気持ちを落ち着かせる助けになることがあります。

その場では大変だった出来事も、あとから文章にすると、「全部が大変だったわけではなく、この場面で特に崩れやすいのかもしれない」と見え方が変わることがあります。

食事・お風呂・外出・切り替えなど場面ごとに分けて見ます

自閉症の子どものかんしゃくは、同じ「泣く」「拒否する」でも、場面によって背景が違うことがあります。

食事前のかんしゃく、お風呂前の拒否、外出先でのパニック、遊びを終えるときの泣き崩れでは、それぞれ理由が変わることがあります。

 

食事前であれば、空腹、におい、食感への苦手さ、席に座ることへの負担が関係しているかもしれません。

お風呂前であれば、水の感覚、服を脱ぐこと、髪を洗う不快感、遊びを中断することがつらい場合もあります。

外出先であれば、人の多さ、音、光、待ち時間、予定変更などが重なっていることがあります。

 

場面ごとに記録してみると、「どこでも泣く」のではなく、「お風呂前に多い」「外出先から帰るときに強い」「空腹の時間帯に起きやすい」など、家庭で先に変えられる場面が見えてきます。

 

かんしゃくそのものへの対応を深く知りたい場合は、かんしゃく・パニックが起きやすい子にできることもあわせて確認しておくと、感情が大きく崩れたときの関わりを考えやすくなります。

ABC観察の記録から仮説を立てる方法

 

記録が少しずつたまってきたら、次は「この子にとって何が負担になっているのか」を考えていきます。

ABC観察で立てる仮説は、正解を決めつけるものではありません。

 

「もしかすると、この時間帯が疲れやすいのかもしれない」「急な切り替えが苦手なのかもしれない」「ことばで伝えられず、泣くことで伝えているのかもしれない」といった可能性を考えてみることです。

 

仮説があると、家庭で試す次に試す関わりを決めやすくなります。

何となく毎回対応を変えるのではなく、「今回は事前に予告してみよう」「帰宅後すぐに次の予定を入れず、少し休む時間を作ってみよう」と考えやすくなります。

同じ時間帯や同じきっかけがないか確認します

最初に確認したいのは、かんしゃくが起きやすい時間帯や場面です。

朝の支度中に多いのか、保育園や幼稚園から帰った後に多いのか、夕食前に多いのか、寝る前に多いのかによって、考えられる必要な関わり方も変わります。

 

朝に多い場合は、眠さ、支度の多さ、次に何をするかの見通しにくさが関係しているかもしれません。

帰宅後に多い場合は、園で頑張った疲れ、人との関わりの緊張、移動の刺激が残っていることもあります。

夕方に多い場合は、空腹、眠気、音や光への疲れ、保護者の忙しさによる刺激の多さが重なっている場合もあります。

 

同じきっかけがないかを見ることも大切です。

「テレビを消す」「お風呂に誘う」「片付けを伝える」「買えないと伝える」「予定が変わる」といった場面が重なっていないかを見ていくと、切り替えや見通しの支援につなげやすくなります。

疲れ・感覚刺激・見通し・要求の伝わりにくさを確認

自閉症の子どものかんしゃくを考えるときは、行動だけでなく、背景にある負担を確認することが大切です。

疲れているのか、感覚刺激が強すぎるのか、これから何が起きるかわからず不安なのか、自分の要求が伝わらず困っているのかで、必要な関わりは変わります。

 

例えば、音が苦手な子どもがスーパーで泣く場合、「買ってもらえないから泣いている」と見えることがあります。

しかし、店内の音、人の多さ、照明、におい、待ち時間が重なって負担が積み重なっている可能性もあります。

 

また、遊びを終えるときに毎回泣く場合も、「やめたくない」だけではなく、「あとどのくらいで終わるのかが分からない」「次に何をするのかが見えない」「終わり方が急すぎる」といった負担が関係している場合があります。
 

自閉スペクトラムの特性や環境との関係をもう少し広く見たい場合は、自閉スペクトラムの特性理解と環境から見直す考え方も参考になります。

子どもが行動で何を伝えようとしているか考えます

かんしゃくは、子どもが何かを伝えようとしているサインになっている場合があります。

もちろん、子ども本人が意識して伝えているとは限りません。それでも、「いやだった」「助けてほしかった」「終わりが分からなかった」「疲れていた」「もっと続けたかった」など、行動の奥にある気持ちを考えることは、関わり方を変える手がかりになります。

 

例えば、床に座り込む行動がある場合、「動きたくないように見える」ことがあります。

しかし、実際には次に何をするのか分からず止まっているのかもしれません。人が多くてその場から動けなくなっているのかもしれません。ことばで「待って」と言えないため、体を止める形で伝えているのかもしれません。

 

子どもが行動で何を伝えているのかを考えると、声かけや環境の変え方を考えやすくなります。

「早くしなさい」と急かすよりも、写真や絵で次の流れを見せる。長い説明よりも、短い言葉で伝える。すぐに次の行動へ移すのではなく、少し休む時間を作る。

こうした小さな変更が、かんしゃくを減らすきっかけになることがあります。

ABC観察を療育や児童発達支援の相談に活かす方法

 

ABC観察は、家庭だけで抱え込む必要はありません。

記録した内容を児童発達支援事業所や相談先に共有することで、家庭での困りごとを支援につなげやすくなります。

 

特に、自閉症の子どものかんしゃくは、教室では見えにくいことがあります。

初めての場所では緊張して静かにしている子もいますし、療育の時間だけは見通しが持ちやすく、家庭より落ち着いて過ごせる子もいます。

だからこそ、家庭でのABC観察は、お子さまの普段の姿を伝える大切な材料になります。

記録を持参すると家庭での困りごとを伝えやすくなります

相談の場で、「家でよく泣きます」「かんしゃくが大変です」と伝えるだけでは、場面の細かい部分が伝わりにくいことがあります。

しかし、ABC観察の記録があると、支援者は状況を想像しやすくなります。

 

例えば、「夕方18時ごろ、保育園から帰ってすぐにテレビを見始めた。夕食のためにテレビを消すと、床に座って大声で泣いた。テレビをつけ直すと落ち着いた」といった記録があれば、切り替えの難しさ、疲れ、空腹、見通しの持ちにくさなど、いくつかの見方ができます。

 

記録はきれいにまとめる必要はありません。

スマートフォンのメモを見せるだけでも、手書きの短いメモでも構いません。大切なのは、家庭で実際に起きていることを、支援者と一緒に相談の場で共有できる形にしておくことです。

療育では記録をもとに環境調整や声かけを考えます

児童発達支援の療育では、子どもの行動を見ながら、その子に合う環境や関わり方を考えていきます。

ABC観察の記録があると、家庭で起きている困りごとを療育の相談時に具体的な支援を考えやすくなります。

 

例えば、テレビを消すときにかんしゃくが起きやすい子であれば、教室では活動の終わりを予告する練習をしたり、終わりが分かる視覚的な手がかりを使ったりすることがあります。

お風呂や着替えの場面で崩れやすい子であれば、生活動作の流れを小さく分けて、分かりやすい手順にする支援を考えることがあります。

外出先で強く崩れやすい子であれば、音や人の多さへの反応、待つ時間への不安、帰るタイミングの伝え方などを見ることがあります。

 

ゆめラボでは、教室での様子だけではなく、ご家庭での困りごともお聞きしながら、お子さまに合う関わりを一緒に考えています。

家庭での記録があることで、療育の目標や支援内容が日常生活につながりやすくなります。

家庭と事業所で同じ視点を持つと支援を続けやすくなります

子どもの支援は、教室と家庭でつながることで続けやすくなります。

療育でうまくいった関わりを家庭でも試し、家庭で困っている場面を教室に共有することで、支援の方向を合わせやすくなります。教室と家庭が同じ視点を持つことで、子どもにとって分かりやすい関わりが増えていきます。

 

例えば、教室で「あと1回で終わり」と伝えると切り替えやすい子であれば、家庭でも同じような予告を使えるかもしれません。

家庭で「写真を見せると次の行動に移りやすい」と分かれば、教室でも視覚的な手がかりを増やすことができます。

 

ABC観察は、家庭と事業所をつなぐ同じ場面をもとに話し合うための手がかりになります。

子どもの行動を「困った」「できない」で終わらせず、「どんな場面なら動きやすいか」「どんな伝え方なら安心しやすいか」を一緒に考えるための土台になります。

 

児童発達支援事業所の支援体制を確認したい方は、ASD・ADHDなど多様な特性に対応するゆめラボの支援体制もあわせてご覧ください。

まとめ|ABC観察は自閉症の子のかんしゃくを理解するための家庭療育の第一歩です

 

自閉症の子どものかんしゃくは、保護者の方にとって、日々の負担として積み重なりやすい出来事です。

同じ場面で何度も泣いたり、切り替えのたびに親子で疲れてしまったりすると、「自分の関わり方が悪いのでは」と感じてしまうこともあるかもしれません。

 

けれど、かんしゃくには子どもなりの背景が隠れている場合があります。

疲れ、感覚刺激、見通しの持ちにくさ、要求の伝わりにくさ、急な予定変更など、さまざまな要素が重なって行動として出ていることがあります。

 

ABC観察は、その行動を家庭で見つめ直すための方法です。

かんしゃくの前に何があったのか、子どもがどのような行動をしたのか、その後に周囲がどう関わったのかを記録することで、少しずつ手がかりが増えていきます。
 

最初から正確な仮説を立てる必要はありません。

まずは1日1場面だけでも記録し、「この時間帯に多いかもしれない」「急な切り替えが負担なのかもしれない」「音や人の多さが関係しているかもしれない」と考えていくことが、家庭療育の最初に取り組みやすい家庭療育の方法になります。

 

ゆめラボでは、児童発達支援の療育を通して、お子さま一人ひとりの特性や生活場面に合わせた関わりを考えています。

ご家庭でのABC観察の記録を一緒に見ながら、「この場面ではどんな予告が合いそうか」「どのような環境なら落ち着きやすいか」「家庭と教室でどんな関わりをそろえるとよいか」を相談することもできます。

 

ABC観察を始めてみたい方、記録してみたものの見方に迷っている方、かんしゃくや切り替えの困りごとを家庭だけで抱え込んでいる方は、一度ゆめラボへご相談ください。

見学やご相談の中で、お子さまの様子をうかがいながら、ご家庭で続けやすい記録の方法や、療育につながる関わり方を一緒に考えてまいります。

 

 

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