広島市南区の児童発達支援事業所ゆめラボ宇品教室では「感じて・考えて・動く」を療育の柱に、子どもたちが自ら気づき、挑戦し、自信をつけていけるサポートを行っています。
運動療育は単に体を鍛えるだけでなく、感覚統合や集中力アップ、自己表現力を伸ばす機会でもあります。
ご家庭でも無理なく取り組める運動療育を通して、親子の笑顔や「できた!」という成功体験を増やしてほしいと考えています。
今回は、宇品教室が実際に行っている考え方をベースに、ご家庭でも取り組みやすい5つの運動をご紹介します。
お子さま一人ひとりのペースを大切に、ぜひ楽しみながら実践してみてください。
INDEX
宇品教室では、「見て・触れて・動いて感じる」ことを大切にしています。
感覚統合が進むと、集中力や姿勢、手先の器用さにも良い影響を与えます。
家庭でも、特別な道具がなくても五感を刺激する運動を取り入れることが可能です。
子どもが「感じて気づく」経験を重ねることで、自己調整力や自信も自然と育っていきます。
タオルで目隠しをした状態で、箱の中の物を触って「何か」を当てる遊びです。
触覚を通じて物の形・大きさ・質感を感じ取る練習になります。
最初は簡単なものから始め、慣れてきたら複数の物を混ぜたり、タイム制にしてみても楽しく取り組めます。
保護者は「惜しい!もう一度触って考えてみて!」と励ます声かけが大切。
答えがわかったときは大きく褒めることで、成功体験と達成感がしっかり根付きます。
部屋のどこかで小さな音を鳴らし、目を閉じたままその場所を探す遊びです。
聴覚を使った空間認知力を高めるだけでなく、「耳を澄ませる」という集中力トレーニングにもなります。
保護者は音量を調整したり、音を出す場所を変えることで難易度を調節できます。
「静かにして音を探してごらん」という指示を守る経験は、ルール理解と切り替え力の練習にもつながります。
タオルを丸めたり、プチプチシートを床に敷いてその上を裸足で歩く運動です。
足裏からの刺激は全身のバランス感覚を整える助けとなり、落ち着きや集中力にも良い影響を与えます。
「冷たい?硬い?」と感じたことを言葉にさせてみると、感じたことを表現する練習にもなります。
無理せず、親子で「おもしろいね!」と声を掛け合いながら取り組むのがポイントです。
自己調整力とは「気持ちや身体をコントロールし、自分のペースで物事に取り組む力」です。
ゆめラボ宇品教室では、この力を遊びの中で自然に身につけてもらうことを大切にしています。
家でも「止まる・待つ・再スタート」といった練習を取り入れることで、日常生活の中で気持ちを切り替えたり、落ち着く力を養うことができます。
大人がイライラしない環境を作ることも大事なポイント。
楽しく、余裕をもって取り組める雰囲気を大切にしてあげましょう。
風船をゆっくり落とさずに打ち続け、合図で「ストップ」、再び「ゴー」で動く運動です。
動きと停止を繰り返すことで、自己コントロールや抑制力を養います。
最初は保護者が「ストップ!」と声掛けし、慣れてきたらお子さん自身に「次は自分でストップと言ってみよう」と促してみてください。
うまくできたときは「今、自分で止まれてすごいね!」とその場でしっかり褒めてあげると、自信につながります。
紙コップやピンポン玉を「ふーっ」と吹いて進ませる遊びです。
口をすぼめて息を吐く動作は自律神経を整える効果もあり、気持ちを落ち着かせる練習にピッタリ。
コースを作って、ゴールまでたどり着かせるとゲーム感覚で楽しめます。
保護者は「ゆっくり息を吐けているよ」「上手にコントロールできてるね」と言葉をかけ、子どもの呼吸のペースを認めてあげましょう。
おもちゃや道具を決められた場所に片付けるタイム競争です。
「ヨーイドン!」の合図で始めて「最後に深呼吸で終了」とすると、行動の開始と終わりを自分で区切る力を養います。
楽しく片付けを終えたら「きれいになって気持ちがいいね!」と伝えることが大切。
片付けそのものを「遊び」として取り入れることで、家でも自然と整理整頓や切り替え力が身についていきます。
思考力は、「どうすればうまくいくかな?」「次はこうしてみよう!」と考える力です。
ゆめラボ宇品教室では「試して・考えて・また試す」経験を通して、この力を育てています。
家庭でも、「失敗しても大丈夫!」という雰囲気の中で試行錯誤を繰り返せるような遊びを取り入れると、お子さん自身の考える力・工夫する力が自然と伸びていきます。
保護者の方は口を出しすぎず、見守る時間も大切にしてあげましょう。
新聞紙を丸めて床に迷路を作り、その中を歩いたり物を転がしたりする遊びです。
自分で迷路の形を考え、「どう曲げたら面白いかな?」と創造力を発揮できます。
保護者は「どうすればもっと面白くなると思う?」と問いかけてあげると、子どもはさらに発想を広げます。
完成した迷路を一緒に歩いて「すごくいいコースだね!」と褒めることで、達成感を高めましょう。
紙飛行機を折り、どこまで飛ばせるか挑戦する遊びです。
飛ばない場合は「もっと先を折った方がいいかも?」と子ども自身が気づくまで見守ることが大切です。
保護者はアドバイスを控えめにして「自分で試してみようか」と促し、自分で考える時間を大切にしましょう。
飛んだ時には「自分で考えて飛ばせたね!」としっかり褒めて、成功体験を積ませてあげてください。
家の中にちょっとした「宝物」を隠して、「ヒント」を伝えながら探してもらう遊びです。
探しながら「ここは違うかも?」と考える力を養い、試行錯誤を繰り返す中で粘り強さや思考力が育ちます。
ヒントは簡単すぎず、少し工夫するのがポイント。
「もう少し右かな?」など声掛けをしながら最後に見つけたときは大きな拍手で「よく頑張ったね!」と称えてあげましょう。
広島市南区の児童発達支援事業所ゆめラボ宇品教室では、遊びと運動を通じて「感じて・考えて・動く」経験を大切にしています。
家庭でも今回ご紹介した運動を通して、お子さまの成長に寄り添うことができます。
親御さんの「大丈夫だよ」「やってみよう」の声は、子どもに安心感を与え、「挑戦してみよう」という気持ちを後押しします。
失敗しても良い、上手にできなくても良い――その繰り返しの中で子どもは本当の力を身につけていきます。
ぜひ親子で笑い合いながら、日々の中に小さな「できた!」をたくさん増やしていきましょう。
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