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放課後等デイサービス

2026.02.06

学習障害・SLDの小学生へ|放課後等デイサービスでできる読み書き・計算支援

 

「音読に時間がかかる」「漢字を何度練習しても覚えにくい」「計算はできるのに文章問題になると止まってしまう」。小学生になると、学校の授業や宿題の中で、読み書きや計算のつまずきが見えやすくなります。

 

学習障害・SLD(限局性学習症)は、全体的な理解力に大きな遅れがない一方で、読む、書く、計算するなど特定の学習だけに強い苦手さが出る発達特性です。本人は真面目に取り組んでいても、同じ量を同じ方法で続けるほど疲れが強くなり、学習への自信を失ってしまうことがあります。

 

放課後等デイサービスは、学校の授業をそのまま繰り返す場所ではありません。お子さまのつまずき方を見ながら、読みやすい教材、書きやすい方法、数を理解しやすい関わり方を一緒に見つけ、家庭や学校での困りごとを支援内容に反映する場です。

 

このページでは、学習障害・SLDが気になる小学生の読み書き・計算のつまずきと、放課後等デイサービスでできる関わり方について、ゆめラボスタッフの視点からお伝えします。

学習障害・SLDの小学生に見られやすい読み書き・計算のつまずき

 

学習障害・SLDのつまずきは、「勉強が全部苦手」という形で出るとは限りません。会話ではよく理解しているのに音読になると止まる、計算問題は解けるのに文章問題になると急に難しくなる、答えは分かっているのに文字で書くと時間がかかるなど、得意な力と苦手な力の差が大きく見えることがあります。

 

大人から見ると「さっきできたのに、なぜ今日はできないのだろう」と感じる場面もあります。しかし、読む、書く、計算するという学習には、目で追う力、音を聞き分ける力、形を覚える力、順序立てて考える力、手先を動かす力など、いくつもの力が関係しています。

音読に時間がかかる・読み飛ばしが多い

音読でつまずくお子さまは、文字を目で追うこと、文字を音に変えること、読んだ内容を頭に残すことを同時に行うため、読むだけで大きな負担がかかることがあります。

 

行を飛ばす、同じ行を何度も読む、似た文字を読み間違える、助詞を抜かして読む、途中で声が小さくなるといった姿が続くときは、音読の回数を増やす前に、どこで止まりやすいのかを確認することが必要です。

 

読むことの困りごとについて詳しく知りたい方は、小学生の音読で読み飛ばしが多いときに|発達障害・学習障害が気になる子の家庭支援も参考にしてください。

漢字や文章を書くことに強い負担がある

書くことが苦手なお子さまは、漢字の形を覚えること、マスの中に収めること、文章を考えながら鉛筆を動かすことに強い負担を感じることがあります。

 

「答えは口で言えるのに、ノートに書くと進まない」「文字が大きくなったり小さくなったりする」「書く量が多い宿題になると機嫌が悪くなる」という姿は、理解力だけでなく、書字の負担や手先、視線、姿勢の影響が関係していることもあります。

 

文字を書く前の力については、文字が苦手な子の療育|書字前スキルからはじめる療育で、姿勢、握り方、視線、筆圧の視点から紹介しています。

計算や文章問題になると急につまずく

計算のつまずきは、数字そのものが分かりにくい子、くり上がりやくり下がりで手順が混乱しやすい子、文章問題の意味を読み取るところで止まる子など、現れ方が分かれます。

 

たし算やひき算の答えを覚えていても、「何を聞かれているのか」「どの数字を使えばよいのか」が分からないと、文章問題では答えまで進めません。読む力と数を扱う力の両方を使うため、読み書きの苦手さが計算にも影響することがあります。

 

放課後等デイサービスでは、プリントの正解数だけで判断せず、数字を見たときの反応、指や具体物を使ったときの理解、文章を短く分けたときの変化を見ながら、その子に合う学び方を見つけます。

学習障害・SLDは努力不足ではなく学び方の違いから考える

 

学習障害・SLDのあるお子さまは、努力していないわけではありません。むしろ、周りの子と同じようにやろうとして、必要以上に力を使っていることがあります。

 

同じ教科書、同じプリント、同じ説明でも、文字の大きさ、行間、説明の順番、読む量、書く量が変わるだけで、取り組みやすさが変わるお子さまもいます。まず必要なのは、「もっと練習すればできる」と決めつけることではなく、「どの伝え方なら理解しやすいか」を確かめる関わりです。

「やる気がない」と見られやすい理由

読み書きや計算で何度も失敗を重ねると、子どもは学習に向かう前から身構えるようになります。音読カードを見るだけで表情が曇る、漢字練習のノートを開かない、文章問題を見た瞬間に「無理」と言うといった姿は、やる気の問題ではなく、過去の失敗経験から自分を守ろうとする反応として表れることがあります。

 

この状態で「早くしなさい」「ちゃんと読んで」「何回も書けば覚える」と声をかけると、子どもはさらに追い詰められます。必要なのは、できなかった部分を責めることではなく、どこまでなら取り組めるか、どの工夫で負担が減るかを一緒に見つける関わりです。

得意な理解方法を見つけることが支援の出発点

学習障害・SLDの支援では、苦手なところだけを練習するよりも、得意な理解方法を活かすことが欠かせません。文字を読むのは苦手でも、聞いて理解する力が高いお子さまもいます。書くことは苦手でも、口で説明する力や図で考える力が伸びているお子さまもいます。

 

たとえば、文章を音声で聞いてから内容を確認する、図にしてから計算する、口で答えを言ってから短く書くなど、学習の入り方を変えることで「分かった」という経験につながることがあります。

 

放課後等デイサービスでは、活動の中でお子さまがどの説明に反応しやすいか、どの教材なら集中が続くか、どの場面で表情が明るくなるかを見ながら、学習に向かう手立てを増やします。

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放課後等デイサービスでできる学習障害・SLDへの支援

 

放課後等デイサービスでの学習障害・SLD支援は、学校の勉強を肩代わりすることではありません。学校や家庭で困っている場面をもとに、お子さまが学習に向かいやすい方法を見つけ、日常の中で使える形にしていくことを軸にします。

 

プリントを最後まで終わらせることだけを目標にすると、読み書きや計算の苦手さが強いお子さまは疲れ切ってしまいます。ゆめラボでは、まず取り組み始められること、分かる方法が見つかること、自分で進められた実感を残すことを重視して関わります。

 

放課後等デイサービスでの学習支援全体については、放課後等デイサービスの学習支援は学力だけじゃない|姿勢・集中・段取りの支援でも詳しく紹介しています。

読みやすい教材・環境を整える

読むことが苦手なお子さまには、最初から長い文章を読ませるのではなく、一文ずつ区切る、読む行だけが見えるようにする、文字を大きくする、行間を広げるなど、視線を向けやすい形に変えていきます。

 

また、スタッフが先に読んでからお子さまが続けて読む、短い文だけを交代で読む、内容を聞いてから音読するなど、読む前の不安を下げる関わりも有効です。読めなかった箇所を何度も指摘するより、「今の文は最後まで読めたね」「ここは自分で気づいて読み直せたね」と、本人が次も使える形で声をかけます。

書く負担を減らしながら表現する力を育てる

書くことが苦手なお子さまには、書く量を調整しながら、考えを表す機会を減らさない関わりが必要です。すべてを手書きにこだわると、内容を考える前に疲れてしまい、本来持っている理解力や発想が見えにくくなります。

 

放課後等デイサービスでは、短い言葉から書く、選択肢から選んで書く、口で言ってから一文だけ書く、なぞり書きや見本を使って負担を下げるなど、お子さまに合わせて方法を変えていきます。必要に応じて、キーボード入力や音声入力などの方法を考えることもあります。

 

「書けないから終わり」ではなく、「どうすれば考えを表せるか」を一緒に探すことで、書くことへの苦手意識を強めずに学習へ向かいやすくなります。

数や文章問題を視覚的に理解しやすくする

計算が苦手なお子さまには、頭の中だけで数を処理させるのではなく、ブロック、数カード、線分図、イラストなどを使い、数の増減や関係が見えるようにします。

 

文章問題では、まず一文ずつ読み、分かっていることと聞かれていることを分けて確認します。「合わせて」「残り」「ちがい」などの言葉がどの計算につながるのかを、絵や具体物と結びつけていくと、式に進みやすくなるお子さまもいます。

答えが合っ

ているかだけを見るのではなく、どの部分で止まったのか、図にすると進めるのか、声に出して読むと理解しやすいのかを確認しながら、本人が使いやすい解き方を一緒に増やしていきます。

家庭や学校と連携して読み書き・計算の困りごとを相談する

 

学習障害・SLDの支援は、放課後等デイサービスの中だけで完結するものではありません。学校での授業、家庭での宿題、テストや提出物など、日々の学習場面とつながることで、学校や家庭でも使いやすい支援になります。

 

保護者の方が家庭で感じている負担、学校で先生から聞いた様子、本人が嫌がる宿題や得意な課題を共有することで、次に試す関わりを決めやすくなります。

宿題の量や取り組み方を相談する

読み書きや計算の苦手さがあるお子さまにとって、宿題は毎日の大きな負担になりやすいものです。漢字を何行も書く、音読を何回も読む、文章問題を一人で解くといった課題が重なると、学校が終わったあとの体力では取り組みにくいことがあります。

 

放課後等デイサービスでは、宿題に向かうまでの時間、どの課題で止まるか、どの順番なら始めやすいかを見ながら、家庭で取り入れやすい方法を一緒に考えます。宿題そのものを代わりに終わらせるのではなく、取り組みやすい分け方、休憩の入れ方、声かけの仕方を見つけることが大切です。

 

宿題の進め方で悩んでいる方は、小学生の療育:発達障害の子の「宿題が進まない」を助ける家庭の工夫もあわせてご覧ください。

学校での困りごとを放課後等デイサービスに共有する

学校では、授業中に板書が間に合わない、音読で当てられることを嫌がる、テストの文章を読むだけで時間が過ぎる、計算の手順を忘れてしまうなど、家庭とは違う困りごとが見えることがあります。

 

その様子を放課後等デイサービスに共有していただくと、支援の場で同じような課題を負担を下げた形で練習できます。たとえば、教科書の文章を短く区切る、ノートに書く量を調整する、手順カードを使って計算する、口頭で確認してから書くなど、学校生活に近い形で取り組めます。

 

お子さま自身にも、「全部を同じやり方で頑張らなくてもいい」「自分に合うやり方を大人に伝えていい」という経験が必要です。困ったときに助けを求める力は、学年が上がってからも大きな支えになります。

まとめ|読み書き・計算の苦手さが気になる小学生はゆめラボへご相談ください

 

学習障害・SLDのあるお子さまは、知的な理解力に大きな遅れがないため、周囲から「なぜこれだけできないのだろう」と誤解されやすいことがあります。しかし、読み書きや計算のつまずきは、本人の努力不足ではありません。情報の受け取り方や表し方に合う手立てが必要なのです。

 

音読に時間がかかる、漢字を書くと疲れる、文章問題になると止まる、宿題のたびに親子でつらくなる。そうした姿が続くときは、家庭だけで抱え込まず、学校や相談機関、放課後等デイサービスなどに相談してください。

 

ゆめラボでは、小学生向けの放課後等デイサービスについてもご相談を受け付けています。読み書きや計算の苦手さだけを見るのではなく、お子さまの得意な理解方法、安心して取り組める環境、家庭や学校で続けやすい関わり方を一緒に考えていきます。

 

SLDのあるお子さまの支援や、今後の放課後等デイサービス利用について具体的に相談したい方は、ゆめラボのホームページからお気軽にお問い合わせください。

 

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