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放課後等デイサービス

2026.01.09

ADHD傾向の小学生の中学進学準備|忘れ物・提出物・時間管理を放課後等デイサービスで支える

 

「小学校高学年になって、忘れ物や提出物の抜けが増えてきた」「ADHD傾向があると言われていて、中学生になったときに時間管理や部活動までこなせるのか不安」。

 

同じような不安を抱えながらお子さんを見守っている保護者の方は少なくありません。小学校では大きな問題に見えなかったことでも、中学校に進学すると、教科担任制、教室移動、定期テスト、部活動、提出物の増加などにより、急に負担が大きくなることがあります。

 

ADHD傾向のあるお子さんの場合、注意を向け続けること、予定を見通すこと、持ち物を確認すること、やるべきことを順番に進めることに負担が大きくなりやすくなります。そのため、「本人は頑張っているのに忘れる」「注意される回数が増える」「やる気がないように見られる」という状態になりやすいのです。

 

中学進学準備は、勉強だけを先取りすることではありません。忘れ物、提出物、宿題、時間管理、友だち関係、困ったときの相談など、毎日の生活を自分で進めていく力を少しずつ育てることが大切です。

 

このページでは、ゆめラボの視点から、ADHD傾向の小学生が中学進学でつまずきやすい理由と、小5・小6から家庭や放課後等デイサービスで始めたい準備についてお伝えします。

ADHD傾向の小学生が中学進学でつまずきやすい理由

 

中学校への進学は、子どもにとって生活の流れが大きく変わる時期です。校舎や先生が変わるだけでなく、授業の受け方、持ち物の管理、提出物の出し方、友だちとの関わり方まで変化します。

 

ADHD傾向のある小学生にとって、こうした変化は「慣れれば大丈夫」と片づけにくいものです。注意の向け方、行動の切り替え、時間の見通し、物の管理など、いくつもの力を同時に使う必要があるためです。

 

特に小学校高学年で忘れ物や宿題の抜けが増えている場合、中学生になってから急に自分だけで管理しようとしても、うまくいかない場面が出やすくなります。中学進学前の時期に、今のお子さんが困りやすい場面を把握しておくことが、入学後の負担を減らす第一歩になります。

小学校と中学校で変わる生活の違い

小学校では、担任の先生が一日の流れを大きく見守り、持ち物や宿題についても声をかけてもらえる場面が多くあります。時間割も比較的見通しを持ちやすく、教室で過ごす時間も長いため、小さな抜けがあっても周囲の大人が気づきやすい環境です。

 

一方、中学校では教科ごとに先生が変わります。授業ごとに教科書、ワーク、ノート、プリント、タブレットなど必要な物が変わり、教室移動も増えます。定期テストに向けた学習計画、提出期限のあるワーク、部活動の予定、友だちとの約束など、自分で覚えておくことも増えていきます。

 

ADHD傾向のあるお子さんは、この「同時に管理することが増える」という変化でつまずきやすくなります。小学校ではできていたように見えても、中学校の生活では求められる量とスピードが変わるため、忘れ物や提出物の遅れが目立ちやすくなることがあります。

忘れ物・提出物・時間管理の負担が増える

ADHD傾向のあるお子さんにとって、忘れ物や提出物の管理は「覚えていればできる」という単純な問題ではありません。連絡帳を見る、必要な物を選ぶ、ランドセルやバッグに入れる、翌日持っていく、先生に出すという複数の行動がつながって、提出まで進めます。

 

小学校高学年の段階でも、宿題は終わっているのにランドセルに入れ忘れる、プリントを机の中に入れたまま持ち帰れない、明日の準備を後回しにして夜遅くに慌てるという姿が見られることがあります。中学校では、これに定期テストの範囲表、提出期限のあるワーク、部活動の予定、複数教科の課題が重なります。

 

そのため、頭の中だけで予定を覚えようとするのではなく、目で確認できる形に変えていくことが大切です。中学進学前から、予定表、持ち物確認表、提出物を置く場所などを使い、「見る」「確認する」「入れる」「出す」という流れを身につけておくと、入学後の混乱を減らしやすくなります。

注意される経験が増える前に準備したい理由

ADHD傾向のあるお子さんは、本人なりに頑張っていても、忘れ物や提出物の遅れ、話を聞き逃すこと、切り替えの遅さによって注意される場面が増えることがあります。

 

注意が続くと、「また自分だけできなかった」「どうせ言われる」「頑張っても無理」と感じやすくなります。中学生になる時期は、友だちと自分を比べることも増えるため、失敗の経験が重なると自信をなくしやすい時期でもあります。

 

中学進学準備では、失敗をゼロにすることを目指す必要はありません。大切なのは、困りごとが起きたときに、どう確認するか、誰に聞くか、次にどう動くかを練習しておくことです。自分で立て直す経験が増えると、注意される前に行動を変えやすくなります。

中学生になる前に家庭で確認したいサイン

 

中学進学に向けた準備を考えるときは、現在の家庭生活や学校生活に出ているサインを確認することが大切です。小5・小6の時期に見えている困りごとは、中学校でさらに強く出ることがあります。

 

ここでは、ADHD傾向のある小学生が中学生になる前に家庭で確認しておきたい場面を見ていきます。

ランドセルやプリント整理が苦手

ランドセルの中に古いプリントがたまっている、連絡帳を見せ忘れる、学校から持ち帰った物を出せない、明日の準備を始めるまでに時間がかかるという様子が続いていませんか。

 

こうした姿がある場合、本人のだらしなさではなく、物の場所を決めること、必要な物を選ぶこと、順番に確認することが苦手な可能性があります。中学校では教科ごとの教材が増えるため、ランドセルやバッグの中身を自分で確認する力がさらに必要になります。

 

家庭では、帰宅後すぐにプリントを出す場所を決める、明日の持ち物を確認する時間を固定する、使い終わったプリントを親子で一緒に分けるなど、毎日の流れに組み込む方法が有効です。

 

忘れ物やランドセル準備については、発達が気になる小学生の忘れ物対策|ランドセル整理が苦手な子への家庭支援でも詳しく紹介しています。

宿題・ワーク・テスト勉強が後回しになる

ADHD傾向のあるお子さんは、やるべきことがあるとわかっていても、始めるまでに時間がかかることがあります。ゲームや動画、好きな遊びを始めると切り替えが難しく、宿題に取りかかる頃には疲れてしまっていることもあります。

 

中学生になると、宿題だけでなく、ワーク、単元テスト、定期テスト、調べ学習、オンライン課題などが増えます。小学校のうちに「宿題を始める時間」「途中で休むタイミング」「終わった後の確認」を決めておくと、中学校で必要になる家庭学習の流れを作りやすくなります。

 

大切なのは、長時間頑張らせることではありません。まずは「最初の一問だけ始める」「五分だけ机に向かう」「終わったページを親子で確認する」など、始めるまでの負担を下げることです。

 

宿題でつまずきやすいお子さんへの家庭での関わりは、発達障害の子の「宿題が進まない」を助ける家庭の工夫も参考になります。

友だち関係や部活動で疲れやすい

中学校では、友だち関係も小学校より複雑になりやすくなります。部活動では先輩や後輩との関係が生まれ、クラスの中でもグループで行動する場面が増えます。

 

ADHD傾向のあるお子さんは、思いついたことをすぐ話してしまう、相手の話を待てない、声の大きさを調整しにくい、感情が高ぶると行動が止まりにくいという姿が見られることがあります。本人に悪気はなくても、周囲から誤解されることがあり、疲れや不安につながることもあります。

 

家庭では、学校から帰ってきたときの表情、友だちの話題が急に減っていないか、部活動や集団活動の話を避けていないかを見ることが大切です。

 

会話で話しすぎる、割り込むといった姿がある場合は、会話が一方的になる発達障害の小学生へ|話しすぎる・割り込む子への家庭でできる関わり方も合わせてご覧ください。

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小5・小6から育てたいADHD傾向の子の自立スキル

 

ADHD傾向のある小学生の中学進学準備では、「自分で全部できるようにする」ことを急ぐ必要はありません。小5・小6の時期に大切なのは、大人と一緒に確認しながら、自分で動ける部分を少しずつ増やすことです。

 

小学校高学年は、幼い頃よりも自分の得意不得意に気づきやすくなる時期です。

放課後等デイサービスを高学年から利用することについては、小学校高学年から放デイに通い始めても遅くない?でも紹介しています。

予定を見える化する力

ADHD傾向のあるお子さんにとって、頭の中だけで予定を覚え続けることは大きな負担になります。中学進学に向けては、予定を記憶に頼るのではなく、見て確認できる形にする力を育てていきます。

 

家庭では、カレンダーやホワイトボードに学校行事、宿題、習い事、通院、持ち物を一緒に書く方法があります。最初は保護者が書いてもかまいません。慣れてきたら、お子さんが一つだけ書く、終わったものに印をつける、明日の予定を一緒に読むという流れに変えていきます。

 

予定を見える形にすると、「あとでやる」「明日やる」と感じていたことが、いつ何をするのかに変わります。中学校でテスト勉強や提出物が増えたときにも、この力が土台になります。

持ち物と提出物を確認する力

持ち物と提出物の確認は、中学進学後に特につまずきやすい部分です。教科が増えると、必要な教材や提出物も増えます。忘れ物が続くと、授業に参加しにくくなったり、先生から注意される回数が増えたりします。

 

小学生のうちから、確認する順番を決めておくことが大切です。たとえば、帰宅したらプリントを出す、宿題を置く場所を決める、寝る前に明日の時間割を見る、朝はバッグの中を一度確認するという流れを作ります。

 

保護者がすべて準備するのではなく、「今は何を入れる時間かな」「提出する物はどこに置いたかな」と声をかけ、お子さん自身が目で見て手を動かす経験を増やします。できた日は、結果だけでなく、確認した行動そのものを認めることが大切です。

困ったときに助けを求める力

中学校では、わからないことをその場で聞けずに困りごとが大きくなることがあります。先生が教科ごとに変わるため、「誰に聞けばいいのかわからない」と感じるお子さんもいます。

 

ADHD傾向のあるお子さんは、困っていることに気づく前に時間が過ぎてしまったり、失敗したことを隠そうとしてしまったりすることがあります。そのため、中学進学前から「困ったら言っていい」「わからないときは聞いていい」という経験を増やすことが大切です。

 

家庭では、「困ったことはある?」と聞くだけでは答えにくい場合があります。「宿題で止まったところはある?」「先生に聞きたいことはある?」「明日の準備で迷った物はある?」と場面を絞って聞くと、答えやすくなります。

気持ちを切り替える力

中学校生活では、授業、休み時間、部活動、家庭学習と、気持ちを切り替える場面が増えます。ADHD傾向のあるお子さんは、好きなことから離れるのが難しい一方で、苦手なことに向かうまでに時間がかかることがあります。

 

切り替えの力は、急に強く注意して身につくものではありません。終わりの時間を先に伝える、タイマーで見通しを持つ、休憩を入れてから次の行動に移るなど、気持ちが動くための準備が必要です。

 

家庭では、「あと五分で終わり」だけでなく、「終わったら明日の準備をして、その後にお風呂」と次の流れまで伝えると動きやすくなります。切り替えに成功した場面を見逃さず、「今、自分でやめられたね」と伝えることで、次の行動につながりやすくなります。

放課後等デイサービスでできる中学進学準備

 

放課後等デイサービスは、学校の放課後や長期休暇中に、発達に特性のある就学児が生活面、学習面、社会性などの力を育てていく福祉サービスです。

 

中学進学準備という視点で見ると、放課後等デイサービスは宿題をするだけの場所ではありません。予定を見て動く、持ち物を確認する、困ったときに相談する、友だちと関わる、気持ちを切り替えるといった力を、日々の活動の中で練習できる場所です。

 

ゆめラボでは、お子さんの得意なこと、苦手なこと、学校や家庭で困っている場面を見ながら、一人ひとりに合った関わり方を考えていきます。

宿題や提出物を小さな手順に分ける

ADHD傾向のあるお子さんは、「宿題をしよう」「明日の準備をしよう」と言われても、どこから始めればよいかわからず止まってしまうことがあります。

 

放課後等デイサービスでは、宿題や提出物を一度に進めるのではなく、手順を小さく分けて取り組みます。まず連絡帳を見る、今日の宿題を確認する、取り組む順番を決める、終わったものに印をつける、バッグに入れるというように、一つずつ行動に分けることで、何をすればよいかが見えやすくなります。

 

この経験を重ねることで、中学生になったときにも、ワークや提出物を「全部やらなければならない大きなもの」としてではなく、「今日進める部分」「明日確認する部分」として考えやすくなります。

ソーシャルスキルを安心できる場で練習する

中学校では、友だち関係や部活動の中で、話す、聞く、待つ、断る、頼む、謝るといった力が必要になります。ADHD傾向のあるお子さんにとって、これらの力は経験しないまま身につくとは限りません。

 

放課後等デイサービスでは、遊びやグループ活動の中で、順番を待つ、相手の話を聞く、自分の気持ちを言葉で伝える、困ったときにスタッフへ相談する練習ができます。失敗してもやり直せる環境で経験を積むことで、学校生活でも使いやすい力になっていきます。

 

友だち関係が気になる場合は、放課後等デイサービスで伸ばすソーシャルスキルも参考にしてください。中学進学前から人との関わり方を練習しておくことは、部活動やクラスでの安心感にもつながります。

家庭・学校と連携して支援を続ける

中学進学準備は、放課後等デイサービスだけで完結するものではありません。家庭で見えている困りごと、学校での様子、本人が感じている不安をつなげながら、同じ方針で支えていくことが大切です。

 

家庭ではできているのに学校では難しいこともあります。反対に、学校では頑張っている分、家庭で疲れが強く出ることもあります。放課後等デイサービスでは、保護者の方から日々の様子を伺いながら、学校生活や家庭で続けやすい関わり方を一緒に考えていきます。

 

中学生になる前に、「どの場面で忘れやすいのか」「どんな声かけなら動きやすいのか」「困ったときに誰へ相談できるのか」を大人同士で共有しておくと、お子さんが一人で抱え込む前に支えやすくなります。

まとめ|ADHD傾向の小学生の中学進学準備は早めに相談できます

 

ADHD傾向のある小学生が中学生になるとき、忘れ物、提出物、時間管理、部活動、友だち関係など、これまでよりも多くのことを自分で進める場面が増えていきます。

 

しかし、中学進学への不安があるからといって、今から完璧に自立させなければならないわけではありません。小5・小6の時期から、予定を見る、持ち物を確認する、提出物を出す、困ったときに助けを求める、気持ちを切り替えるという経験を少しずつ重ねることが大切です。

 

ゆめラボでは、ADHD傾向のあるお子さんや、発達特性のあるお子さんの保護者の方から、中学進学に向けた生活面・学習面・友だち関係のご相談をお受けしています。

 

お子さんの強みや好きなこと、今つまずいている場面を一緒に確認しながら、家庭や学校でも続けやすい関わり方を考えていきます。

 

ゆめラボでは、児童発達支援に加え、放課後等デイサービスでの学齢期支援にも取り組んでいます。小学校から中学校への進学を見据えた準備について知りたい方や、お子さんに合った放課後の過ごし方を相談したい方は、お近くのゆめラボまでご相談ください。

 

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