児童発達支援の利用を始めると、「家庭で困っていることを療育の先生にどこまで話してよいのだろう」「うまく説明できないまま相談しても伝わるのだろうか」と迷うことがあります。
朝の着替えで手が止まる、遊びを終えようとすると泣く、食事中に席を離れる、きょうだいとのやり取りで手が出るなど、家庭で気になる場面は一つとは限りません。毎日の出来事だからこそ、どこから話せばよいのかわからなくなることもあります。
家庭で見えている姿は、個別療育の内容を考えるための大切な情報です。「できない」とだけ伝えるのではなく、いつ起きたのか、直前に何があったのか、どのような声かけをしたのか、その後どう落ち着いたのかまで共有すると、お子さまが困っている理由を考えやすくなります。
ゆめラボ府中教室では、保護者の方から伺った家庭での様子を1回60分の個別療育に活かし、声かけ、活動の順番、見通しの示し方、待つ時間などを実際の療育で試します。療育後には、その日の反応と家庭で取り入れやすい関わり方を保護者の方へお伝えしています。
このページでは、療育の先生に家庭の様子を伝えるときに押さえたいポイント、相談前にメモしておく内容、ゆめラボ府中教室が家庭から伺った情報を個別療育へどう活かしているかをご紹介します。
ゆめラボ府中教室|基本情報
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家庭で起きていることは、児童発達支援の先生へ遠慮なく伝えてください。教室では見えない生活場面を知ることで、お子さまに必要な個別療育を考えやすくなります。
相談するのは、大きな困りごとだけではありません。「最近、靴を履くまでに時間がかかる」「お風呂へ誘うと毎回泣く」「家では質問に答えない」など、日々の小さな気がかりも支援を考える手がかりになります。
家庭での困りごとを、ご家庭だけで解決する必要はありません。ゆめラボ府中教室では、教室で試せることと家庭で負担なく取り入れられることを分けながら、お子さまに合う方法を一緒に探します。
生活、ことば、運動、行動、人との関わりをどのような視点で見ているかは、ゆめラボ府中教室の5領域支援プログラムでも紹介しています。
教室では椅子に座って課題へ取り組めるのに、家では食事中に何度も席を離れる。先生の声かけには応じるのに、保護者の方が同じ言葉を使っても動かない。このような違いは、珍しいことではありません。
教室では、活動する場所、使う道具、始まりと終わりが決まっています。一方、家庭にはテレビの音、おもちゃ、きょうだいの動き、食事のにおいなど、注意が向くものが多くあります。帰宅後の疲れや空腹、眠気が重なることもあります。
そのため、教室でできたことが家庭で同じようにできないからといって、療育の成果が出ていないとは限りません。場所や時間、周囲の刺激が変わると、覚えた方法を使うまでに時間が必要なお子さまもいます。
家庭と教室の違いを療育の先生へ伝えると、何が違うと難しくなるのかを見つけやすくなります。そこから、家庭でも使いやすい声かけや環境のつくり方を考えていきます。
家庭での様子を聞くと、療育の先生は「何ができないか」だけでなく、困りごとが起きる前後の流れを見ます。
たとえば、着替えを嫌がるという相談でも、服を見た直後に逃げるのか、頭を通すときに嫌がるのか、自分で選んだ服なら着られるのかで、必要な支援は変わります。見通しが持てないのか、肌に触れる感覚が苦手なのか、手順が多くて止まるのかを確かめる必要があるためです。
家庭で起きたことを具体的に伺うことで、教室では着替えに必要な手の動きを見る、二つの服から選ぶ課題を試す、写真で順番を示すなど、確認したい内容を決められます。
ご家庭からの情報は、個別療育の出発点です。毎回すべてを話す必要はありません。今いちばん困っている場面を一つ伝えるだけでも、次の支援へつながります。
家庭で困っていることを、専門用語で説明する必要はありません。「何となく最近大変」「前より怒ることが増えた気がする」といった話からでも相談できます。
療育の先生が、いつ頃から気になるのか、どの場面で起きるのか、毎回なのか時々なのかを順に伺います。原因を決めつけたり、保護者の方の対応を評価したりするための質問ではありません。
その場で思い出せないことがあっても問題ありません。次に同じことが起きたときに、時間帯や直前の出来事を一つ覚えておくだけで、次回の相談が具体的になります。
言葉にしにくいときは、「夕食の前が特に大変です」「園から帰った直後に起きます」のように、まず場面だけを伝えてください。そこから療育の先生と一緒に必要な情報を確認できます。
療育の先生へ家庭の様子を伝えるときは、困った行動だけを切り取るより、前後の流れまで話すと支援へつながりやすくなります。
「泣きました」「言うことを聞きませんでした」だけでは、お子さまが何に困ったのかを考える材料が足りません。起きた時間、場所、直前の出来事、保護者の方の声かけ、その後の変化までわかると、教室で試す内容を決めやすくなります。
すべてを毎回記録する必要はありません。特に気になった一場面について、思い出せる範囲で伝えてください。
最初に伝えたいのは、困りごとが起きた時間と場所、そのとき何をしようとしていたかです。
「片付けができない」ではなく、「夕食前の18時頃、リビングで車のおもちゃを片付けようとすると泣く」と伝えると、状況がはっきりします。朝なら片付けられるのか、別のおもちゃなら終えられるのかも比べられます。
時間帯からは、疲れ、空腹、眠気との関係を考えられます。場所からは、音や物の多さ、次にすることの見えにくさなど、環境との関係を確かめられます。
家庭で毎回起きているように感じても、曜日や時間を振り返ると、特定の条件で強く出ていることがあります。その違いが、関わり方を考える手がかりになります。
お子さまが泣く、怒る、逃げる、物を投げるといった行動の直前に何があったかも大切です。
遊びを急に止められた、予定になかった外出を告げられた、大きな音がした、きょうだいに触られた、難しい質問をされたなど、行動の前にはきっかけがあります。
たとえば、お風呂を嫌がっているように見えても、実際には「今している遊びを終えること」が難しい場合があります。そのときは、お風呂に入ること自体を練習するより、終わりの予告や次の予定の見せ方を試す方が合います。
直前の出来事がわかると、教室でも似た切り替え場面をつくり、お子さまがどの伝え方なら受け入れやすいかを確かめられます。
同じ場面でも、声をかける言葉、長さ、回数、伝える位置によって、お子さまの反応は変わります。
「早く片付けて」と離れた場所から何度も伝えたのか、近くで「車を箱に入れよう」と一つの行動を伝えたのか、「あと1回で終わり」と事前に知らせたのか。その違いも療育の先生へ共有してください。
声かけの内容を伺うのは、保護者の方の対応を評価するためではありません。どこまで伝わっていたか、言葉の量が多くなっていなかったか、視覚的な手がかりが必要だったかを考えるために確認します。
強く叱ってしまった日も、そのまま話してください。家庭では時間に追われ、同じことが続けば気持ちに余裕がなくなることがあります。実際のやり取りを知ることで、続けやすい別の伝え方を一緒に考えられます。
困りごとが起きたあと、何をすると落ち着いたかも重要です。
別の部屋へ移ると落ち着いた、抱っこではなく一人で座ると気持ちを戻せた、水を飲むと切り替わった、予定を絵で見せると動けたなど、落ち着くまでの経過を伝えてください。
泣き止むまでの時間も参考になります。数分で戻れたのか、30分以上続いたのかによって、本人の負担の大きさや次に必要な対応を考えます。
お子さま自身が「いやだった」「まだ遊びたかった」と言えた場合は、その言葉も伝えてください。お子さまの言葉は、困りごとの背景を知る大切な手がかりになります。
療育の相談では、「着替えができません」「待てません」「会話ができません」と伝えることもあります。ただし、その一言だけでは、お子さまがまったくできないのか、条件が合えばできるのかがわかりません。
支援につなげるためには、できなかった場面とともに、少しできた場面、普段と違った日、手助けがあれば進めた場面も伝えることが大切です。
療育の先生は、できない理由を決めつけるのではなく、できる条件を見つけて個別療育へ取り入れます。
「指示が通りません」ではなく、「朝、出発前に『靴下を履いて、かばんを持って、玄関へ行って』と伝えると止まります」のように、実際の生活場面まで伝えます。
ここまで具体的に伝わると、一度に伝える内容が多いことが関係しているのか、最初の行動がわからないのか、出発への不安があるのかを考えられます。
「会話が続きません」という相談でも、「好きな電車の話は続くが、今日の園での出来事を聞くと答えない」と伝えると、質問の内容によって答えやすさが違うのか、出来事を思い出すことが難しいのかを考えられます。
実際の場面まで伝わると、教室でも似たやり取りをつくりやすくなります。
困りごとが毎日起きるのか、週に一度なのか、特定の曜日だけなのかを伝えます。
「最近よく泣く」という内容でも、毎朝なのか、園のある日の夕方だけなのか、休日にも起きるのかで見方が変わります。毎回ではないときは、起きなかった日の過ごし方も参考になります。
正確な回数がわからなくても、「今週は3回ほど」「ほぼ毎朝」「休日は起きていない」といった伝え方で十分です。
時間帯と頻度を伝えると、生活リズム、疲れ、一日の予定の多さ、園で過ごしたあとの疲れなども含めて考えられます。
普段は難しいことが一度でもできたときは、その場面も療育の先生へ伝えてください。
いつもは歯みがきを嫌がるのに、鏡の前では口を開けられた。片付けを嫌がるのに、好きな歌を流した日は箱へ入れられた。保護者の方とは難しいが、祖父母の声かけでは動けた。このような普段との違いには、できる条件が含まれています。
たまたまに見える一度の成功も、次の支援へ活かせます。場所、言葉、相手、道具、時間のどこが違ったのかを教室で確かめます。
できないことだけでなく、少しできたことを共有すると、できた条件を次の個別療育に活かせます。
療育後の限られた時間に相談したいことが複数あると、伝えようと思っていた内容を忘れることがあります。相談前に、気になった一場面を短くメモしておくと話しやすくなります。
文章にする必要はありません。「18時、リビング、片付け、あと1回と伝えた、5分後に自分で箱へ入れた」のように、単語と短い文だけで十分です。
次の5つを一度にすべて書けないときは、わかるところだけ残してください。療育の先生が話を伺いながら必要な内容を確認します。
最初に、何が起きたのかを短く書きます。
「泣いた」「床に寝転んだ」「手が出た」「返事をしなかった」「着替えの途中で止まった」など、目で見た行動をそのまま残します。
「わがままだった」「やる気がなかった」といった評価ではなく、実際に起きた行動を書くと、療育の先生にも状況が伝わりやすくなります。
お子さまが言った言葉があれば、「まだやりたい」「痛い」「わからない」など、そのまま書いてください。
朝、園から帰った直後、夕食前、寝る前など、起きた時間帯を書きます。場所は、リビング、玄関、浴室、車の中、買い物先などで構いません。
同じ困りごとでも、自宅だけで起きるのか、外出先でも起きるのかによって確認する内容が変わります。
時刻まで覚えていないときは、「夕方」「帰宅後すぐ」「寝る準備の途中」と書くだけでも、生活の流れがわかります。
困りごとが起きる直前に、お子さまが何をしていたか、周囲の人が何を伝えたかを書きます。
動画を見ていた、ブロックで遊んでいた、食事を終えた、きょうだいが近づいた、予定変更を伝えたなど、行動の前にあった出来事を残します。
直前の出来事がわかると、活動を終えることが難しいのか、言葉が伝わらず止まったのか、音や触れられる感覚が負担だったのかを考えられます。
保護者の方が実際に使った言葉や対応を書きます。
何度も「早くして」と言った、近くで一つずつ伝えた、見本を見せた、少し待った、選択肢を二つ出した、別の部屋へ移ったなど、行ったことをそのまま伝えます。
うまくいった対応だけでなく、効果がなかった対応も必要な情報です。同じ方法を繰り返さず、別の関わりを試す判断につながります。
最後に、家庭でどうなってほしいかを書きます。
「一人で全部着替えてほしい」ではなく、「声をかけたら着替えを始めてほしい」「袖を通すところだけ自分でしてほしい」のように、今の生活で目指したい姿を具体的にします。
目標が大きすぎると、お子さまも保護者の方も負担が増えます。まずは、変わると家庭生活の負担が少し減る部分を療育の先生へ伝えてください。
家庭の希望がわかると、個別療育で優先する課題と家庭で試す関わり方をそろえやすくなります。
家庭での様子を伺ったあと、ゆめラボ府中教室では、その内容を個別療育の課題や関わり方へ反映します。家庭で起きた場面を教室でそのまま再現するのではなく、困りごとに関係している力を一つずつ確かめます。
1回60分の個別療育では、活動への入り方、言葉の理解、見本の見方、手の動き、待てる時間、切り替え方などを見ながら、お子さまが動きやすい条件を探します。
府中教室の個別療育の進め方については、安芸郡府中町の児童発達支援事業所|1回60分の個別療育で何が育つ?でも詳しく紹介しています。
家庭で「何度言っても動かない」という相談があったときは、教室で伝え方を変えて反応を見ます。
長い説明を短い言葉に変える、口頭だけでなく写真や見本を使う、「やる・やらない」ではなく二つの方法から選んでもらう、活動の終了を事前に知らせるなど、お子さまに合わせて試します。
声をかけた直後に動かない場合は、理解できていないとは限りません。言葉を受け取り、次の行動へ移るまでに待つ時間が必要なこともあります。どのくらい待つと自分から始められるかも確認します。
教室で反応がよかった方法は、そのまま家庭で再現していただくのではなく、朝の支度や入浴など、実際の生活で使える短い形にしてお伝えします。
家庭で困っている場面を、いくつかの動きや理解に分けて個別療育の課題を考えます。
着替えで止まる場合は、服の前後を見分ける、袖へ手を入れる、着替えの順番を確認する、途中で助けを求めるなど、どこで難しくなるかを確認します。片付けで困る場合は、物を分ける、遊びの終わりを受け止める、一つの物を決めた場所へ運ぶといった力を見ます。
食事中に席を離れる場合は、座る姿勢だけでなく、食事時間の長さ、足が床についているか、周囲の音、食具の使いにくさ、食べ物のにおいや食感なども関係します。
「着替え」「片付け」を一つの課題としてまとめて見るのではなく、必要な力を分けることで、お子さまが取り組めるところから支援を始められます。
ゆめラボ府中教室では、毎回の療育後に、アプリを通じた写真や療育内容の共有に加え、スタッフが口頭でもその日の様子をお伝えしています。
活動名だけでなく、どの伝え方で始められたか、どこで手が止まったか、何を見せると理解できたか、どのくらい待つと自分から動けたかを共有します。
家庭で試す内容は、一度に増やしすぎません。「今週は片付けの前に終わりを予告する」「着替えでは最初の一つだけ伝える」など、生活の中で続けられる方法を選びます。
家庭で試して変化がなかったときも、その結果を次回教えてください。時間帯を変える、言葉をさらに短くする、写真や実物を見せるなど、次の個別療育と家庭での関わりを調整します。
府中教室では、定期的な個別面談に加え、LINEやHUGアプリでも家庭の様子をご相談いただけます。療育後に話しきれなかったことは、LINEやHUGアプリでもお伝えいただけます。
家庭での困りごとは、保護者の方の関わり方だけが原因で起きるものではありません。言葉の受け取り方、感覚、体の使い方、見通しの持ちにくさ、疲れなど、複数の要素が重なっていることがあります。
「こんな小さなことを相談してよいのかな」と迷う内容でも、日々繰り返していることであれば、個別療育を考える大切な手がかりになります。うまく説明できなくても、気になっている生活場面からお話しください。
ゆめラボ府中教室では、家庭から伺った様子をもとに、1回60分の個別療育でお子さまに合う伝え方や課題を試し、療育後に結果を保護者の方へお伝えします。教室での反応と家庭で試した結果を共有しながら、毎日の生活で使える関わり方を見つけていきます。
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