はさみで線に沿って切れない、お箸やスプーンを使うと食べこぼしが多い、えんぴつやクレヨンを持つとすぐ疲れてしまう。発達障害や発達が気になるお子さまの中には、こうした手先の不器用さが毎日の生活の中で目立つことがあります。
ただ、手先の不器用さは「指先だけを練習すれば改善する」という単純なものではありません。姿勢を保つ力、体幹や肩まわりの安定、目で見たものに手を合わせる力、力加減を調整する感覚など、いくつもの力が関わっています。
ゆめラボ上安教室では、はさみ・お箸・えんぴつなどの道具操作だけを見るのではなく、その前に必要な体の使い方や感覚の受け取り方を見ながら、未就学のお子さまに合った療育を行っています。
このページでは、発達障害の子どもに手先の不器用さが見られる理由、家庭で気づきやすい場面、改善へつなげるために育てたい土台、安佐南区の児童発達支援でできる療育についてお伝えします。
ゆめラボ上安教室|基本情報
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INDEX
発達障害や発達が気になるお子さまでは、手先の不器用さが食事、制作、身支度などに出ることがあります。はさみを開いたり閉じたりする、箸で食べ物をつかむ、えんぴつを持って線を描くといった動きは、一見すると指先だけの問題に見えるかもしれません。
しかし実際には、姿勢を保つ力、肩や腕の安定、目と手を同じ方向へ向ける力、力を入れたり抜いたりする感覚が重なって成り立っています。どれかの力が育っている途中だと、本人は一生懸命取り組んでいても、周囲からは「不器用」「すぐ諦める」「雑に見える」と受け取られてしまうことがあります。
まずは、できない動きだけを見て練習量を増やすのではなく、どの動きで負担が出ているのかを確認することが欠かせません。
はさみを使うときは、紙を持つ手とはさみを動かす手を別々に使います。お箸では、指先を細かく動かしながら食べ物を見て、つかむ力を変えます。えんぴつでは、手首や指を動かしながら、紙の上に線や形を描いていきます。
どの動きにも、見る力、支える力、力を加減する力が関わります。そのため、指先だけを何度も練習しても、姿勢が崩れやすかったり、肩や腕が安定しなかったりすると、動きはなかなか変わりません。
「練習しているのに上達しない」と感じるときは、道具を使う前の段階で必要な力を見直すことが、改善への近道になることがあります。
手先を動かすためには、体が安定していることが必要です。椅子に座ったときに足が床につかない、背中が丸くなる、机に上半身をあずける、すぐ体が横に傾くといった様子があると、指先だけを思い通りに動かすことが難しくなります。
体を支えることに力を使っている状態では、はさみの刃先を見る、紙を持つ、線に沿って切るといった複数の動きを同時に行う余裕が少なくなります。えんぴつを強く握りすぎる、書くとすぐ疲れるといった姿にも、姿勢や体幹の使いにくさが関係していることがあります。
ゆめラボ上安教室では、机上の課題だけで判断せず、座る姿勢、足のつき方、肩や腕の動かし方、活動中の疲れやすさも見ながら支援を考えています。
手先の不器用さには、目と手の協調も関係します。見ている場所に手を合わせる、動いているものを目で追う、紙の線や枠に合わせて動かすといった力が育っている途中だと、お子さまにとっては「見えているのに手がうまく合わない」という状態になりやすくなります。
また、発達障害や発達に特性のあるお子さまの中には、力加減の調整が苦手なお子さまもいます。強く握りすぎて紙が破れる、弱く持ちすぎて物を落とす、クレヨンの線が濃すぎる、食具を口へ運ぶ途中でこぼれるといった姿が見られることがあります。
このような場合は、最初から細かい作業に入るよりも、つかむ、押す、引っぱる、握る、離すといった動きを遊びの中で経験しながら、力加減を感覚としてつかむことが大切です。
手先の不器用さは、制作や学習だけでなく、食事、着替え、片付け、園生活の活動にも表れます。保護者の方が気づきやすいのは、はさみ・お箸・えんぴつなど、道具を使う場面です。
ただし、できない場面だけを切り取ると、お子さま自身が「また注意された」「自分だけできない」と感じてしまうことがあります。生活の中でどの動きが負担になっているのかを見ながら、必要な支援を考えていくことが大切です。
はさみが苦手なお子さまには、刃を開く、閉じる、紙を持つ、切る方向を見る、線に合わせて手を動かすという複数の動きが一度に求められます。紙を持つ手とはさみを動かす手を別々に使うため、左右の手を分けて使う力も必要になります。
線から大きく外れる、紙を回せない、はさみを持つ手に力が入りすぎる、切る前に嫌がるといった様子があるときは、いきなり制作課題を増やすよりも、紙をちぎる、折る、厚みのある素材を切る、短い直線だけを切るなど、入りやすい動きから始める方が取り組みやすくなります。
はさみが苦手なお子さまにとって大切なのは、長く練習することではなく、「少し切れた」「自分で持てた」「最後まで嫌がらずにできた」という経験を残すことです。
食事の場面では、手先の不器用さが見えやすくなります。スプーンですくうときに手首がうまく返らない、口へ運ぶ途中でこぼれる、お箸で食べ物をつかめない、持ち方を直されると食事そのものが嫌になるといったことがあります。
食具の操作には、座る姿勢、体の正面で手を使う力、目で食べ物を見て手を動かす力、口元まで安定して運ぶ力が関わります。そのため、お箸だけを急いで練習すると、食事時間が負担になりやすくなります。
お箸が難しい段階では、スプーンやフォークが安定しているか、手づかみで食べ物の大きさや感触を確かめられているか、トングや洗濯ばさみのような遊びで「はさむ」動きが経験できているかを見ることが役立ちます。
えんぴつやクレヨンを持つときに、強く握りすぎる、手首が浮く、肩に力が入る、少し描くと疲れる、線が薄すぎる、枠から大きくはみ出るといった姿が見られることがあります。
このような場合、手の力だけでなく、姿勢や肩まわりの安定、目で線を追う力、手首や指の動かし方が関係していることがあります。まだ指先で細かく動かす準備ができていない段階で細いえんぴつを使うと、強く握って体全体で動かそうとすることもあります。
太めのクレヨンや短めのえんぴつを使う、紙の大きさを変える、なぐり描きや線遊びから始めるなど、道具と活動の難しさをお子さまに合わせることで、書くことへの苦手意識を減らしやすくなります。
手先の不器用さを改善へつなげるには、苦手な道具をくり返し練習する前に、体の土台を育てることが欠かせません。指先の動きは、体幹、肩、腕、手首、目の動き、感覚の受け取り方とつながっています。
発達障害や発達が気になるお子さまの場合、「できないから練習」だけでは負担が大きくなることがあります。今のお子さまが成功しやすい活動から始め、少しずつ道具操作へ近づけていく流れが合っています。
体の使い方やバランス面も気になる場合は、よく転ぶ・ぶつかるお子さまへの体の使い方を育てる支援もあわせて参考になります。
手先を細かく使うためには、体幹と肩まわりが安定していることが必要です。体がぐらついている状態では、指先の細かな動きに集中しにくくなります。
ゆめラボ上安教室では、マットの上で体を支える、トンネルをくぐる、ボールを押す、両手で物を運ぶ、腕を伸ばして体を支えるといった遊びを通して、体幹や肩まわりの力を育てています。
こうした活動は、はさみやお箸とは直接関係がないように見えますが、机に向かったときに姿勢を保つ力、腕を安定させる力、手元を見る余裕につながります。体を使う遊びを先に入れることで、机上の活動に入りやすくなるお子さまもいます。
目と手の協調を育てるには、見たものに手を伸ばす、つかむ、入れる、離す、移すといった動きを遊びの中で経験していくことが役立ちます。
大きめのブロックを容器に入れる、ボールを転がして受け取る、輪を棒に通す、シールを台紙に貼る、スポンジを別の容器へ移すといった活動では、目で位置を見ながら手を動かす力を使います。
いきなり小さなビーズや細かい制作に入ると難しさが目立ちます。最初は大きいもの、軽いもの、持ちやすいものから始めることで、お子さまが「自分でできる」と感じやすくなります。
力加減が苦手なお子さまは、強く握りすぎる、そっと持てない、押しすぎる、すぐ落とすといった姿が見られます。これは「乱暴にしている」のではなく、どのくらい力を入れたらよいかを体でつかみにくい状態であることがあります。
やわらかいボールを握る、粘土を丸める、洗濯ばさみをつまむ、トングでスポンジを移す、紙を破れないように持つといった遊びは、力を入れる・抜く感覚を育てる練習になります。
力加減は言葉だけで伝えるよりも、実際に触る、動かす、比べる経験の中で身につきやすくなります。ゆめラボ上安教室では、お子さまの手の大きさや感覚の受け取り方に合わせて、使う素材や道具を変えながら取り組んでいます。
手先の不器用さが気になると、家庭でも「練習させた方がいいのでは」と感じることがあります。ただ、家での関わり方が練習中心に偏ると、お子さまがはさみ・お箸・えんぴつそのものを嫌がるようになることがあります。
家庭では、できない動きを何度も直すよりも、生活や遊びの中で手を使う経験を増やすことが大切です。お子さまが始めやすい活動を選び、できたところを言葉にして伝えることで、手を使うことへの抵抗感を減らしやすくなります。
机上活動で育つ力について知りたい方は、ゆめラボ上安教室の机上療育で育てる指先・見る力・集中力もご覧ください。
はさみやお箸は、子どもにとって難しい道具です。大人にとっては当たり前に見える動きでも、発達が気になるお子さまにとっては、見る、持つ、動かす、力を調整する、姿勢を保つという複数の力を同時に使う活動になります。
うまくできない段階で何度も練習すると、「また失敗する」「また直されるかもしれない」と感じやすくなります。まずは紙をちぎる、シールを貼る、トングでつまむ、スプーンで移す、粘土を丸めるといった動きから始めると、はさみやお箸の前に必要な力を育てやすくなります。
道具そのものに入る前に、似た動きを遊びで経験しておくことが、苦手意識を減らすきっかけになります。
手先の不器用さがあるお子さまには、道具の大きさや重さ、持ち手の形が合っていないことがあります。手の大きさに合わないはさみや、細すぎるえんぴつ、滑りやすいお箸は、それだけで動かしにくくなります。
家庭では、太めのクレヨン、短めのえんぴつ、持ち手が太いスプーン、つかみやすいトング、大きめのブロックなどから始めると、手の動きを合わせやすくなります。
道具を変えることは、できない状態をそのままにすることではありません。お子さまが今の力で成功しやすい道具を使うことで、手を使う経験が増え、次の段階へ進みやすくなります。
手先の不器用さがあるお子さまは、生活の中で「こぼした」「はみ出た」「切れなかった」と言われる経験が増えやすくなります。注意される場面が続くと、手を使う活動そのものを避けるようになることがあります。
家庭では、完成度だけでなく、取り組んだところを言葉にすることが大切です。「最後まで座れたね」「紙を自分で持てたね」「少しだけ線の近くを切れたね」「スプーンを口まで運べたね」と伝えることで、お子さまは何ができたのかを受け取りやすくなります。
できたところが分かると、次もやってみようという気持ちにつながります。手先の療育では、苦手な動きを直すことだけでなく、挑戦する気持ちを守ることも大切です。
家庭で関わっていても、「どこまで手伝えばいいのか」「練習を続けてよいのか」「園ではどう見られているのか」と迷うことがあります。手先の不器用さは、家庭だけで抱えるよりも、児童発達支援の個別療育でお子さまの発達段階を見ながら考えることで、取り組みやすくなります。
広島市安佐南区にあるゆめラボ上安教室では、発達障害や発達が気になる未就学のお子さまを対象に、体の使い方、感覚、生活動作、道具操作を関連づけて支援を行っています。
上安教室で行っている活動をより具体的に知りたい方は、ゆめラボ上安教室の人気療育プログラムや、体幹や生活動作につながる人気療育プログラム②もあわせてご覧ください。
ゆめラボ上安教室では、はさみが苦手、お箸が進まない、えんぴつを嫌がるといった相談があったときに、道具の使い方だけを見て判断しません。
座る姿勢、足のつき方、肩や腕の動かし方、目で追う力、手元を見る力、力加減、活動中の疲れやすさを見ながら、どの部分が負担になっているのかを確認します。
そのうえで、全身を使う運動あそび、机上での指先活動、道具を使う練習、生活動作につながる活動を組み合わせていきます。お子さまが苦手な活動だけをくり返すのではなく、今取り組みやすい活動から次の力へつなげていくことを大切にしています。
同じ「はさみが苦手」という相談でも、お子さまによって理由は違います。紙を持つ手が安定しない子、刃を開閉する力が弱い子、線を見ることが難しい子、失敗への不安が強くて取り組む前に嫌がる子もいます。
ゆめラボ上安教室の個別療育では、お子さまの様子に合わせて活動の難しさを変えています。紙の大きさを変える、切る長さを短くする、素材を変える、道具を持つ前に似た動きを遊びで経験するなど、成功しやすい入口をつくります。
難しすぎる課題を続けると、手先の力よりも苦手意識が強く残ることがあります。今できることと、少し頑張れば届くことを見分けながら進めることで、手を使う活動に向かいやすくなります。
療育の時間だけで手先の力を伸ばすのではなく、家庭での関わり方も大切です。ゆめラボ上安教室では、療育中に見られた姿を保護者の方へ伝えながら、家庭で取り入れやすい遊びや声かけもお伝えしています。
例えば、食事でこぼしやすい場合は、食具の持ち方だけでなく座る姿勢や机の高さを見ることがあります。えんぴつを嫌がる場合は、書く練習の前にシール貼りやなぐり描き、太めの道具から始める方法を提案することがあります。
診断前や受給者証の手続き前で相談してよいか迷っている方は、診断がなくても児童発達支援に相談できるかを解説した上安教室の記事も参考にしてください。
発達障害や発達が気になるお子さまの手先の不器用さは、指先だけの問題ではありません。はさみ・お箸・えんぴつが苦手な背景には、姿勢、体幹、肩や腕の安定、目と手の協調、力加減、感覚の受け取り方が関わっていることがあります。
家庭で練習を続けても変化が見えにくいときは、お子さまが努力していないのではなく、道具を使う前に必要な力がまだ育っている途中かもしれません。苦手な動きをくり返すだけでなく、体を支える遊び、目と手を合わせる遊び、力加減を感じる遊びから始めることで、手先の動きにつながりやすくなります。
ゆめラボ上安教室では、広島市安佐南区の児童発達支援事業所として、発達障害や発達が気になる未就学のお子さまの手先の不器用さについて、体の土台から見ながら個別療育を行っています。
「はさみが苦手」「お箸がなかなか進まない」「えんぴつを持つと疲れやすい」「園で制作を嫌がる」といった様子が気になるときは、お子さまやご家族だけで抱え込まず、ゆめラボ上安教室へご相談ください。
見学やご相談を通して、お子さまに合った療育の進め方を一緒に考えていきます。
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