「家でも何かしてあげたいけれど、時間も気力もあまり残っていない……」。発達障害の特性があるお子さまや、発達に気がかりがあるお子さまの子育てでは、そう感じる日も多いのではないでしょうか。
家庭でできる療育あそびは、特別な道具や長い時間を用意しなくても始められます。大切なのは、保護者の方が無理をして毎日たくさん取り組むことではなく、お子さまが安心して参加できる時間をつくり、「できた」「楽しかった」と感じられる経験を少しずつ増やしていくことです。
このページでは、児童発達支援事業所ゆめラボで日々大切にしている関わり方をもとに、家庭で15分だけ取り入れやすい療育あそびを紹介します。
体を使うあそび、ことばとやりとりを育てるあそび、生活の中でできるあそびを通して、発達障害の子どもに続けやすいおうち支援のヒントをお伝えします。
INDEX
家庭で療育あそびを始めようとしたとき、「毎日きちんとやらないといけない」「専門的な教材を用意しないといけない」と感じてしまうことがあります。
しかし、家庭での関わりは、教室で行う療育と同じ形をそのまま再現する必要はありません。お子さまが安心できる場所で、いつもの暮らしの中に短いあそび時間を入れるだけでも、発達を支える経験につながります。
15分という短い時間は、親子にとって始めやすく、終わりも見えやすい時間です。疲れている日でも「少しだけならやってみよう」と思いやすく、続けるための負担を減らすことができます。
療育あそびは、長く続ければよいというものではありません。
発達障害の特性があるお子さまの中には、集中できる時間が短かったり、急な流れの変化に不安を感じたり、途中で疲れやすかったりするお子さまもいます。長い時間を用意しても、最後には機嫌が崩れてしまい、「せっかくやったのにうまくいかなかった」と親子で疲れてしまうことがあります。
15分と決めておくと、保護者の方も活動を詰め込みすぎずに関われます。
「今日はクッションを渡るだけ」「今日は絵本を見ながら指差しするだけ」のように、短い時間の中でできることをひとつ選ぶと、お子さまも参加しやすくなります。
家庭でできる療育あそびでは、たくさんの課題をこなすことよりも、子どもが安心して取り組める時間をつくることが大切です。
発達障害の特性がある子どもは、見通しが持ちにくい場面で不安が強くなることがあります。
「いつ始まるのか」「いつ終わるのか」「次に何をするのか」が分からないまま活動に入ると、遊びの内容そのものは好きでも、途中で動けなくなったり、切り替えが難しくなったりすることがあります。
そのため、おうち療育では「今から15分だけ遊ぼう」「このタイマーが鳴ったらおしまいにしよう」と、始まりと終わりを先に伝えることが役立ちます。
時計が読めないお子さまには、キッチンタイマーや砂時計、スマートフォンのタイマーなど、目で終わりが分かるものを使うと伝わりやすくなります。
終わりが見えている活動は、子どもにとって参加しやすい活動です。
「終わったらお茶を飲もうね」「終わったら好きなおもちゃで遊ぼうね」と次の流れも一緒に伝えると、あそびの終わりを受け入れやすくなります。
家庭でできる療育あそびは、毎日の生活に入れやすいことが大きな強みです。
教室に通う日だけではなく、帰宅後、夕食前、寝る前、休日の朝など、親子の生活に合わせて取り入れることができます。特別な時間をつくるのではなく、今ある暮らしの中に少しだけ入れることで、無理なく続けやすくなります。
たとえば、クッションをまたぐ、ボールを転がす、絵本の絵を一緒に見る、洗濯物を一緒に運ぶといった小さな活動も、見方を変えると療育あそびになります。
体を使う、見る、聞く、まねする、選ぶ、伝える、片付けるといった経験は、子どもの発達を支える大切な土台になります。
大きな変化を一度に求めるのではなく、「昨日より少し長く座れた」「自分から選べた」「最後まで一緒にできた」という小さな変化を見ていくことが、家庭での療育あそびを続ける力になります。
家庭で療育あそびを始めるときは、あそびの内容を考える前に、取り組みやすい形を決めておくことが大切です。
どれだけ良いあそびでも、始めるタイミングが合わなかったり、終わり方が分かりにくかったりすると、お子さまにとって負担になることがあります。反対に、時間や場所、終わり方が見えているだけで、同じあそびでも落ち着いて参加しやすくなります。
おうち療育を15分で続けるためには、保護者の方ががんばりすぎない形にすることも必要です。準備に時間がかかる活動より、すぐに始められて、片付けも少なく済むあそびから始めてみましょう。
おうち療育を始める前に、まず決めておきたいのは「いつ」「どこで」「どう終わるか」です。
たとえば、帰宅後すぐは疲れているお子さまもいます。その場合は、少し休んでから始める方が参加しやすくなります。夕食前は気持ちが急ぎやすい場合もあるため、寝る前の静かな時間や、休日の午前中など、その家庭に合う時間を選ぶことが大切です。
場所は、リビングの一角、布団の上、テーブルの前など、いつも使う場所でかまいません。
大切なのは、活動中に危ないものが少なく、お子さまが気を取られすぎない環境にすることです。テレビがついていると集中しにくいお子さまには、15分だけ画面を消して始めるだけでも取り組みやすくなります。
終わり方も先に決めておきます。
「タイマーが鳴ったらおしまい」「この絵本を1冊読んだらおしまい」「ボールを10回転がしたらおしまい」のように終わりが見える形にすると、切り替えが苦手なお子さまにも伝わりやすくなります。
家庭でできる療育あそびは、保護者が一方的に課題を決めるよりも、お子さまの好きな遊びから始める方が入りやすくなります。
車が好きなお子さまなら、ミニカーを転がしながら「止まる」「進む」「赤い車」「青い車」と声をかけることで、見る力やことばの理解につなげられます。ぬいぐるみが好きなお子さまなら、ぬいぐるみにごはんをあげる遊びを通して、まねっこややりとりを増やすことができます。
体を動かすことが好きなお子さまなら、クッションを渡る、布団の上で転がる、タオルを引っぱるといった活動から始めてもよいでしょう。
座って取り組むことが苦手なお子さまに、最初から机上課題を求めると負担になることがあります。その子が取り組みやすい動きから始め、少しずつ「待つ」「見る」「聞く」「順番にする」といった経験を入れていく方が続きやすくなります。
お子さまの好きな遊びを療育あそびにつなげると、「やらされている時間」ではなく、「一緒に楽しむ時間」として受け止めやすくなります。
家庭で療育あそびをするときは、声かけをできるだけ短く具体的にします。
発達障害の特性があるお子さまの中には、長い説明を聞き取ることが苦手な子もいます。「ちゃんとやって」「もっとがんばって」「さっきも言ったでしょ」といった声かけでは、何をすればよいのか分かりにくくなることがあります。
声をかけるときは、できたことを短く具体的に伝えます。
「渡れたね」「見つけたね」「選べたね」「待てたね」「戻せたね」のように、その場で起きた行動を言葉にすると、お子さまは何がよかったのかを受け取りやすくなります。
できなかったことを直すよりも、できた瞬間を見つけて言葉にすることが、おうち療育では大切です。
短い言葉で受け止めてもらう経験が増えると、お子さまは「またやってみよう」と感じやすくなります。
体を使う療育あそびは、家庭でも取り入れやすい活動です。
発達障害の特性があるお子さまの中には、姿勢を保つことが苦手だったり、力の入れ方が分かりにくかったり、動きが大きくなりすぎたりするお子さまがいます。体を使ったあそびは、楽しみながら体幹、バランス、見る力、聞く力、まねする力を育てるきっかけになります。
家庭で行う場合は、安全にできる範囲で、短く終われる内容にします。難しい運動をさせるのではなく、今の体の使い方を見ながら、少しだけチャレンジできる活動にしていきましょう。
リビングにあるクッションや座布団、バスタオルを使うと、家庭でも簡単に体を使った療育あそびができます。
クッションをいくつか床に並べ、「落ちないように渡る道」にしてみます。最初は間隔を狭くして、足を一歩ずつ乗せられるようにします。慣れてきたら、少しだけ間を空けたり、最後にジャンプする場所をつくったりして、体の使い方を変えていきます。
バスタオルを細く丸めて床に置き、線の上を歩くように進むあそびもおすすめです。
足元を見る、体をまっすぐ保つ、ゆっくり進むという経験が入るため、姿勢やバランスに不安があるお子さまにも取り入れやすい活動です。
こわがる様子があるときは、手を軽く握る、クッションの高さを低くする、歩く距離を短くするなど、その子が成功しやすい形に変えてください。
体幹や姿勢のあそびをもっと深めたい場合は、家庭でできる療育:発達障害の子の運動が苦手でもできる体幹あそび5分メニューも参考にできます。
風船ややわらかいボールは、15分の療育あそびに取り入れやすい道具です。
風船はゆっくり動くため、目で追いやすく、体を動かすタイミングも合わせやすくなります。最初は、保護者の方が風船を上に投げて、「落ちる前にタッチしてみよう」と声をかけます。慣れてきたら、左右に動かしたり、座った姿勢でキャッチしたりして、見る力と体の動きをつなげていきます。
ボールを使う場合は、投げるよりも、転がすあそびから始めると取り入れやすくなります。
向かい合って座り、「いくよ」と声をかけてからボールを転がします。お子さまが受け取れたら、「見てたね」「受け取れたね」と短く声をかけます。返すことが難しい場合は、保護者の方が手を添えて一緒に転がしてもかまいません。
ボールや風船のあそびでは、動くものを見る、手を出す、タイミングを合わせる、相手に返すという経験が自然に入ります。
見る力を育てる家庭でのあそびをさらに知りたい場合は、家庭でできる療育:発達が気になる子の「見る力」を育てる目の使い方あそびも合わせて読むと、家庭での関わり方を広げやすくなります。
まねっこ体操は、道具がなくても始めやすい療育あそびです。
保護者の方が「手を上にあげる」「足をトントンする」「ほっぺをさわる」「ゆっくりしゃがむ」など、簡単な動きを見せます。お子さまが同じようにできたら、「まねできたね」と声をかけます。
最初から同じ動きを求めすぎる必要はありません。
手を少し動かした、保護者の顔を見た、笑って同じ雰囲気に入れたという小さな反応も、まねっこの入口になります。発達障害の特性があるお子さまの中には、人の動きを見て同じように動くことが難しい子もいるため、できた部分を見つけて返すことが大切です。
まねっこ体操では、見る、聞く、体を動かす、相手に合わせるという複数の経験が入ります。
発語ややりとりのきっかけにもつながるため、ことばの前の力を育てたいお子さまにも取り入れやすいあそびです。まねっこ遊びをさらに広げたい場合は、家庭でできる療育|まねっこ遊びで発語のきっかけを増やす方法をご紹介!も参考になります。
ことばとやりとりを育てる療育あそびでは、無理に言わせることよりも、「伝わった」「選べた」「一緒に見られた」という経験を増やすことが大切です。
発達障害の特性があるお子さまの中には、ことばで気持ちを伝えることが難しかったり、相手の問いかけにどう返せばよいか分かりにくかったりするお子さまがいます。そのようなときは、遊びの中で短いやりとりをつくると、家庭でも取り入れやすくなります。
15分の中で大切なのは、会話を長く続けることではありません。お子さまが自分から見た、選んだ、指さした、渡した、まねしたという場面を見つけ、やりとりとして返していくことです。
二択遊びは、ことばが少ないお子さまにも取り入れやすい療育あそびです。
家にあるおもちゃ、絵カード、食べ物の写真、絵本などを使って、「どっちがいい?」と聞いてみます。選び方は、ことばで答えるだけではありません。指をさす、手を伸ばす、視線を向ける、近くに持ってくるなど、お子さまなりの伝え方を受け止めます。
選べたときは、「車がいいんだね」「こっちを選んだね」と言葉にして返します。
すぐに正しい言葉を言わせようとするよりも、「自分の選択が相手に伝わった」という経験を重ねることが大切です。
慣れてきたら、選んだものを使って一緒に遊びます。
「赤い車、走るね」「くまさん、どうぞ」のように短い言葉を添えると、ことばの理解ややりとりのきっかけにつながります。
ごっこ遊びは、家庭でできる療育あそびの中でも、ことばとやりとりを育てやすい活動です。
お店屋さんごっこ、病院ごっこ、レストランごっこ、ぬいぐるみのお世話など、身近な場面をまねすることで、短い会話を楽しむことができます。
最初は、保護者の方が言葉の見本を見せます。
「いらっしゃいませ」「これください」「どうぞ」「ありがとう」など、短い言葉をゆっくり使います。お子さまが同じ言葉を言えなくても、品物を渡す、うなずく、笑う、手を伸ばすなどの反応があれば、やりとりとして受け止めます。
ごっこ遊びでは、役割を交代する経験もできます。
ずっと保護者が進めるのではなく、途中で「次は〇〇ちゃんがお店の人ね」と変えてみると、相手の立場に合わせる経験につながります。難しい場合は、保護者の方が横で言葉を添えながら一緒に進めてください。
ことばを育てる遊びの種類を増やしたい場合は、家庭で簡単!ことばを育む遊び10選も参考になります。
絵本や写真カードは、家庭で15分だけ取り入れやすい療育あそびです。
読み聞かせという形にこだわらず、絵を見る、指をさす、同じものを探す、名前を聞く、まねして言うなど、お子さまの発達に合わせて使うことができます。
たとえば、動物の絵本を見ながら「ねこ、いたね」「わんわん、どこかな」と声をかけます。お子さまが指さしたり、視線を向けたりしたら、「見つけたね」と返します。
まだことばで答えられない場合でも、大人と同じものを見る経験は、ことばとコミュニケーションの土台になります。
写真カードを使う場合は、家にある物やよく行く場所の写真を使うと分かりやすくなります。
「くつ」「コップ」「おふろ」「公園」など、生活の中でよく使う言葉から始めると、お子さまの理解につながりやすくなります。
指差しや視線、まねっこの関わりを深めたい場合は、発達障害の子どもの共同注意を育てる療育遊び|指差し・視線・まねっこ支援も参考にできます。
家庭でできる療育あそびは、遊びの時間だけに限られません。
片付け、着替え、食事の準備、寝る前の過ごし方など、毎日の生活の中にも発達を支える場面があります。発達障害の特性があるお子さまにとって、生活動作は「分かっているのにできない」「やり方が途中で分からなくなる」「切り替えが難しい」といったつまずきが出やすい場面でもあります。
生活の中でできる15分の療育あそびでは、できないことを急に自立させるのではなく、遊びの形にして参加しやすくすることが大切です。
「手伝わせる」よりも、「一緒にやってみる」「ゲームにする」「できたところを返す」という関わり方にすると、お子さまも入りやすくなります。
片付けが苦手なお子さまには、「片付けなさい」と言うだけでは動きにくいことがあります。
何をどこに戻すのかが分からない、遊びを終えることがつらい、次の行動に気持ちが向かないなど、片付けの背景にはいくつかの理由があります。
お片付けゲームでは、片付けを一度に全部終わらせようとせず、短い活動に分けます。
「赤いブロックだけ箱に入れよう」「車を3台だけ駐車場に戻そう」「ぬいぐるみをベッドに寝かせよう」のように、何をするのかが分かる声かけにします。
タイマーを使って、「音が鳴るまでに3つ戻そう」とゲームにする方法もあります。
できたら、「戻せたね」「3つ入ったね」と短く返します。全部片付けることよりも、切り替えに入れたこと、ひとつ戻せたことを見ていくと、次の片付けにもつながりやすくなります。
片付けが難しい理由や家庭での声かけをさらに知りたい場合は、発達が気になる子が「片付けできない」のはなぜ?家庭でできる声かけと療育の工夫も参考にできます。
お手伝いも、15分の療育あそびとして取り入れやすい活動です。
食事の前にスプーンを並べる、タオルをかごに入れる、靴をそろえる、洗濯物を一枚だけ運ぶなど、短時間で終わる役割から始めると参加しやすくなります。
発達障害の特性があるお子さまの中には、手先の動きや順番を覚えることに苦手さがある子もいます。
そのため、最初から正確にやらせるのではなく、「一緒に持つ」「同じ場所に置く」「ひとつだけ選ぶ」といった形にすると成功しやすくなります。
お手伝い遊びでは、家庭の中で役割を担う経験もできます。
「助かったよ」「持ってきてくれたね」と声をかけることで、お子さまは自分の行動が誰かの役に立ったと感じやすくなります。これは、生活動作だけでなく、自信や人との関わりにもつながる経験です。
お手伝いを家庭で取り入れる考え方をさらに知りたい場合は、発達障害のある子どもに向いているお手伝いとは?家庭で成功体験を増やす関わり方も参考になります。
寝る前の15分は、体を大きく動かすよりも、気持ちを落ち着けるあそびに向いています。
絵本を一緒に見る、ぬいぐるみに布団をかける、今日あったことを一つだけ話す、深呼吸をまねするなど、静かな活動を選ぶと、眠る前の流れをつくりやすくなります。
発達障害の特性があるお子さまの中には、寝る前に気持ちが高ぶりやすい子もいます。
その場合は、寝る直前に刺激の強い遊びを入れるよりも、照明を少し落とし、声の大きさを下げ、同じ流れで過ごすことが役立つことがあります。
「絵本を1冊読んだらおしまい」「ぬいぐるみを寝かせたら布団に入る」のように、終わりが見える活動にすると、切り替えもしやすくなります。
夜の過ごし方に悩む場合は、発達障害の子どもが寝る前に落ち着かないとき|家庭でできる15分ルーティンも合わせて読むと、家庭で試しやすい関わり方を見つけやすくなります。
家庭でできる療育あそびは、親子で続けやすい形にすることが大切です。
発達を支えたい気持ちが強いほど、保護者の方は「もっとやらせた方がいいのでは」「毎日同じように続けないと意味がないのでは」と感じてしまうことがあります。
しかし、おうち療育は、親子の関係が苦しくなるほどがんばるものではありません。
お子さまの状態や家庭の状況に合わせて、できる日もあれば、短く終える日もある。そのくらいの幅を持って続ける方が、結果として長く続きやすくなります。
お子さまが療育あそびを嫌がるときは、単に「やりたくない」と決めつけず、どこでつまずいているのかを見ることが大切です。
音が苦手なのか、動きがこわいのか、何をするのか分からないのか、終わりが見えなくて不安なのか、理由はお子さまによって異なります。
たとえば、クッションを渡るあそびを嫌がる場合、高さがこわいのかもしれません。風船あそびを嫌がる場合、割れる音が不安なのかもしれません。絵本を見ない場合、内容に興味がないのではなく、座る姿勢がつらいこともあります。
嫌がる姿が見られたときは、活動をやめる、短くする、道具を変える、保護者が先に見本を見せるなど、その子に合わせて変えていきます。
無理に続けるよりも、「ここまでならできる」という形に下げる方が、次の参加につながります。
おうち療育では、少し難しいことに挑戦する場面もあります。
ただし、毎回できない経験で終わってしまうと、お子さまは活動そのものを避けやすくなります。大切なのは、最後に「できた」と感じられる形で終えることです。
たとえば、ボールをキャッチすることが難しい場合は、転がすだけにします。絵本の質問に答えられない場合は、好きな絵を指さすだけにします。片付けが全部できない場合は、一つだけ箱に入れる活動にします。
活動の段階を下げることは、失敗ではありません。
その子が成功しやすい形に変えることで、参加しやすくなり、少しずつ次の段階に進みやすくなります。
「今日は一つできた」「最後まで一緒にいられた」という終わり方を重ねることが、家庭での療育あそびでは大切です。
家庭で療育あそびを続けるとき、毎日同じ内容を完璧に行う必要はありません。
体を動かす日があってもよいですし、絵本を見る日があってもよいです。疲れている日は、ぬいぐるみを一緒に寝かせるだけでもかまいません。
大切なのは、活動の種類よりも、親子で関わる時間が続いていくことです。
15分という短い時間でも、子どもにとっては「自分を見てもらえた」「一緒に遊べた」「伝わった」という経験になります。
その積み重ねが、体の使い方、ことば、切り替え、生活動作、人とのやりとりにつながっていきます。
ご家庭だけで悩み続けず、お子さまに合う関わり方を見直しながら続けていくことが大切です。
家庭でできる療育あそび15分は、発達障害の特性があるお子さまや、発達に気がかりがあるお子さまにとって、暮らしの中で始めやすい支援のひとつです。
体を使うあそび、ことばのやりとり、片付けやお手伝いなどの生活場面を通して、お子さまの「できた」を少しずつ増やしていくことができます。
一方で、「うちの子にはどのあそびが合っているのか分からない」「嫌がるときにどう変えればよいのか迷う」「家庭でできることと専門的な療育をどうつなげればよいのか知りたい」と感じることもあると思います。
そのようなときは、児童発達支援事業所ゆめラボに相談してみてください。
ゆめラボでは、お子さま一人ひとりの発達段階や特性、ご家庭での様子を見ながら、遊びの内容や声かけ、環境の作り方を一緒に考えています。
見学や個別相談では、家庭での困りごとや、お子さまの好きな遊び、苦手な場面についてもお話しいただけます。
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